台湾の半導体メーカーTSMCってどんな会社?株価や世界ランキング、半導体工場の情報をご紹介

05/19 22:46

2024年にTSMCの熊本工場が稼働し始めた事が大きな話題となっています。TSMCは台湾の半導体メーカーで、2024年の生成AI投資ブームの火付け役でもあります。話題のTSMCとはどの様な企業なのでしょうか?世界の半導体メーカーランキングやTSMCの立ち位置、株価動向、最新の半導体工場に関する情報を解説します。TSMCを知る事で、半導体セクターや最新技術との関連性について理解する事ができます。

台湾半導体TSMCとは?

台湾の半導体メーカーのTSMCは、ファウンドリー市場で世界一のシェアを誇るグローバル企業です。ファウンドリーとは、自社名義の製品を保有せずに顧客からの委託製造のみを行うビジネスモデルです。最新の半導体製品を作る技術は世界一であり、台湾、アメリカ、日本に製造拠点を保有しています。主要顧客は、アップル、AMD、エヌビディア、クアルコムなど世界的な大企業が名を連ねています。現在、台湾とアメリカで上場しており、台湾証券所でティッカーコード:2330、米国預託株式(ADS)はニューヨーク証券でティッカーコード:TSMで取引されています。

台湾半導体TSMCの株価動向

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引用:moomoo証券のアプリページ

上図は、NASDAQ上場しているTSMCの過去10年間の週足株価チャートです。(2024年9月14日時点)

過去10年間で、TSMCの株価は954.4%上昇しています。特に、パンデミックによってPCやサーバー需要が増加した2020年と生成AIブームでデータセンター需要が急増した2023年以降に株価が急騰しています。2024年の年初来騰落率は+67.3%で、高いパフォーマンスを記録しています。この背景には、生成AI投資ブーム、売上高成長率の回復、半導体需要の見通しが大きく影響しています。2022年末にChatGPTが世間で話題となって以来、MicrosoftやGoogleを始めとする大手ハイテク企業は生成AIに対して多額の投資を行うようになりました。生成AIのサービスを提供する為には、高い処理能力と膨大な記録を残す容量が必要であり、データセンターへの投資が急増しています。TSMCはAMDやエヌビディアなどのデータセンター製品を提供する企業が主要顧客にいる事から、売上高が堅調に増加しています。

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参照:TSMC 四半期決算資料

パンデミック時の反動でPC需要などが低迷したため、2023年度第3四半期には売上高成長率が前年同期比-14.6%まで低下しましたが、2024年度第2四半期では前年同期比+32.8%まで成長率が回復しています。(売上高は米ドルで計算)また、株価を決定する要素の一つとして半導体需要の見通しが寄与する場合があります。

2022年から2023年上半期にかけてメモリを中心とした半導体需要が低迷した影響が、2022年のTSMC株価下落の主な要因です。半導体は需要の観測によって、実際の売上高変化よりも先に株価が動く傾向があります。そのため、AI投資需要や半導体需要の見通しに注目すると良いでしょう。

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半導体メーカーランキング:TSMCのポジション

TSMCの世界ランキング(ファウンドリ市場)と競合他社

半導体メーカーと一括りにしていますが、専門性によって分野が異なります。例えば、メモリ製造、CPU設計、GPU設計、サーバー設計、AIサーバー製造などさまざまな分野に分かれています。TSMCは、ファウンドリと呼ばれる請負専門分野で世界一のシェアを占めており、2024年1〜3月期のファウンドリ市場のシェア率は61.7%です。ファウンドリービジネスにおける最大の競合他社は韓国のサムスンです。サムスンのシェア率は11.0%であり、大きく引き離しています。また、ビジネスモデルにおいて有力な競合先と考えられているのはサムスンとインテルです。2社とは最先端半導体分野で競っており、主にサムスンとはスマートフォンとメモリ市場、インテルとはCPU市場で競合しています。しかし、近年はTSMCが3nm半導体の量産で先行しており、2社は開発段階です。2nm半導体の開発においても、TSMCが先に量産目途が立っている事からファウンドリ市場の大きなシェアを獲得しています。

TSMCの世界ランキング(時価総額)

半導体メーカーを比較する異なる方法として時価総額があります。時価総額とは、企業が投資されている金額の総額を表しています。時価総額が高いほど、投資家からの信頼や人気が高い傾向があります。TSMCは時価総額世界9位の企業であり、半導体メーカーでは2番目に高いです。(2024年11月1日時点)半導体メーカーの時価総額1位はエヌビディア(世界3位)、3位はブロードコム(世界12位)です。また、TSMCはアジアで最も時価総額の高い企業であり、投資家から評価されている事が示されています。

TSMCの最新半導体工場

現在、TSMCは熊本とアメリカのアリゾナ州に半導体工場を建設中です。熊本工場は2024年2月に第一工場が開所しており、第二工場を年内に着工予定です。熊本第一工場では22/28nm世代および12/16nm世代の半導体、第二工場では6/12nm世代の半導体の製造が予定されています。第一工場では車載向けの半導体とソニーのCMOイメージセンサー向け半導体を、第二工場ではハイエンドからミドルレンジのスマートフォン向け半導体を製造予定です。アリゾナ工場では第一、第二工場、第三工場の建設を進めています。2025年前半に第一工場で4nm半導体、2028年に第二工場で3nmおよび2nm半導体、2030年までに第三工場で2nm未満の半導体製造が稼働する予定です。台湾と中国における地政学リスクに対する予防策として、熊本やアリゾナに工場を建設していると言われています。

TSMCの今後の見通し

TSMCは、半導体のファウンドリー市場を牽引する企業です。Appleやエヌビディアなど世界を代表する企業が主要顧客であり、iPhoneやAIサーバーの製造など最先端テクノロジーに欠かせない半導体製造技術を保有しています。現代のテクノロジーで半導体は欠かせない存在であり、TSMCの重要性は常に上位に位置しています。

半導体市場は長期に渡り成長していく事が予想されるため、TSMCも半導体メーカーの中心として株価が伸びていくでしょう。

よくある質問

  • Q1: TSMCの時価総額はどれくらいですか?

    A1:2024年第三四半期の決算を受け、TSMCの時価総額は一兆ドルを突破しました。これは、TSMCは史上初めて時価総額が1兆ドルを突破したアジアのハイテク企業となった、ということになります。

  • Q2: TSMCの競合他社にはどのような企業がありますか?

    A2:サムスンやインテルが最先端半導体の製造分野で競合しています。しかし、現時点ではTSMCが3nm量産や2nm開発で先行しており、競合優位性が高いです。

これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。こちらの投資情報は説明目的の用途でのみ提供されており、すべての投資家にとって適切であるとは限りません。 詳細情報

目次
台湾半導体TSMCとは?
台湾半導体TSMCの株価動向
半導体メーカーランキング:TSMCのポジション
TSMCの最新半導体工場
TSMCの今後の見通し
よくある質問