CPIとは?過去一年間のアメリカのCPI予想と結果一覧を確認してみよう!CPIの市場への影響についても解説
本記事ではCPIの基本概念と計算方法や、CPIが市場に与える影響の可能性についても説明しています。また、CPIの過去1年間の月別予想とその結果もまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
米国におけるCPI
CPIとは消費者物価指数のことであり、物価の動きを観る指標です。ある時点を基準に、同じものを買ったとき高くなっているのか安くなっているのかを比較できます。米国のCPIには、総合CPIとコアCPIがあり、総合CPIは200種類以上の定められた商品・サービス全てが対象です。コアCPIは総合CPIから生鮮食品(魚介類、野菜、果物)エネルギー(電気、ガス、原油)などを除いて算出されています。生鮮食品は、天候によって値段が変わるため除外対象です。エネルギーは海外から輸入するため為替の変動を受けたり、海外情勢により価格が変動する可能性が高いことが除外理由となっています。米国のCPIは毎月15日ごろに発表されています。
CPIが示す経済指標としての意味
CPIの動向を確認することで、インフレが進んでいるのかを見ることが可能です。CPIがプラスなら、物価高となり物価が継続的に上昇するインフレが進んでいるとわかります。反対にCPIがマイナスなら、物価安となりデフレが進んだと見ることができます。デフレとは物価が継続的に下落することです。インフレ率を見てFRB(連邦準備制度理事会)が金融政策を行います。CPIの動向によって金融政策で金利が上下し、私たちの消費行動や生活水準に影響を与えるため、注目すべき重要な指標とされています。
米国のCPIの計算方法
CPIは基準となる年を100として、比較時の値段がいくらだったのかを示す指標となります。計算方法は以下のとおりです。
消費者物価指数(CPI) = 比較時の価格÷基準時の価格×100
品目のウエイト付けとその意味
米国のCPIは、200以上の品目が支出項目として上げられています。大きく分類すると食べ物、住宅、アパレル、交通費、医療、レクレーション、教育及び通信、その他商品サービスです。算出方法は、加重平均といってウエイトを考慮して考えられています。つまり、消費者の支出を占める割合に基づいて重みづけされる考え方です。多くの人が買う商品や、多くのお金が使われる商品ほどCPIへの影響が大きくなるように調整されています。
当社moomoo証券のCPIに関する分析記事はこちら
CPIが市場に与える影響
CPIと株価の関係
CPIが上がると、株価は下がる傾向にあります。CPIが上がることで、FRBが金融引き締めをして金利が上昇します。すると個人の消費が落ち込んだり、企業は投資をしたりしなくなるでしょう。企業が投資をしなくなると、利益の伸び率が下がり株価は下落してしまいます。個人消費が冷え込んでいることもあり、さらにモノが売れなくなってしまいますね。企業にとって利上げはマイナス要因であるため、CPIが上がると株価は下がってしまいます。
CPIと為替市場の関係
CPIが上がると、為替市場は上昇します。物価が上がり金融引締めがおこると、内外金利差が拡大するからです。内外金利差とは、国内と海外の金利差のことです。内外金利が拡大することにより、金利が上がった国の金利商品の魅力が高まることを表します。金利が上がると金利が低い通貨より、金利が高い通貨での運用に妙味があると考える投資家たちのお金が向かうということですね。この過程で金利が高い国の通貨は買われるようになるので、CPIが上がると為替市場は上昇する傾向にあります。
CPIと債券の関係
CPIの月別予想とその結果
CPIの過去1年間の月別予想とその結果をまとめました。予想に対する結果、CPIが発表された日のNYダウの騰落率は以下のとおりです。
公表日時 | 結果 | 予想 | 差 | NYダウ騰落率 |
2024年09月11日 | 2.50% | 2.50% | 0.00% | 0.30% |
2024年08月14日 | 2.90% | 3.00% | -0.10% | 0.60% |
2024年07月11日 | 3.00% | 3.10% | -0.10% | 0.10% |
2024年06月12日 | 3.30% | 3.40% | -0.10% | -0.10% |
2024年05月15日 | 3.40% | 3.40% | 0.00% | 0.90% |
2024年04月10日 | 3.50% | 3.40% | 0.10% | -1.10% |
2024年03月12日 | 3.20% | 3.10% | 0.10% | 0.60% |
2024年02月13日 | 3.10% | 2.90% | 0.20% | -1.40% |
2024年01月11日 | 3.40% | 3.20% | 0.20% | 0.00% |
2023年12月12日 | 3.10% | 3.10% | 0.00% | 0.50% |
2023年11月14日 | 3.20% | 3.30% | -0.10% | 1.40% |
2023年10月12日 | 3.70% | 3.60% | 0.10% | -0.50% |
2023年09月13日 | 3.70% | 3.60% | 0.10% | -0.20% |
CPIで物価の現況をみたFRB(連邦準備制度理事会)が、金融政策を考えだすと株式市場はそれにより動く可能性があります。CPIの結果をみて短期的には動かないとしても、中長期的には動くことがあるかもしれないという考えをもっておくとよいでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1: 最新のCPI発表データはどうなっていますか?
A1:9月11日米国労働省は、8月のアメリカ消費者物価指数を発表しました。前年の同じ月と比べると2.5%上昇し、市場予想+2.5%だったので予想と一致する結果となりました。しかし伸び率は前月比-0.4%と鈍化し、5ヵ月連続で下がったことからインフレが減速したと言えます。生鮮食品とエネルギーを除くコアCPIは+3.2%と増加しました。このことから9/17〜9/18に行われたFOMCでは、4年半ぶりの利下げを発表しました。5.25%から、引き下げ後は4.75%です。通常は0.25%の利下げが普通ですが、今回は0.5%の大幅利下げとなりました。(2024年9月30日時点での情報)
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