所得税は何パーセント?収入ごとの税率とバイトの所得税も解説

05/01 10:06

バイトやパートで稼いだお金には「所得税」がかかります。所得税は、収入が増えれば増えるほど、税率が高くなる「累進課税制度」を採用しています。また、収入ごとに税率が異なるうえに家族関係や世帯状況によっても納める所得税は異なります。

しかし、この複雑な仕組みを理解することは節税対策や稼いだお金を守ることに繋がります。本記事では、所得税の基本的な仕組みとどのように税率が決まるのかについてわかりやすく解説します。バイトやパートで得た収入にも『所得税』がかかります。所得税は累進課税制度を採用しており、収入が増えるほど税率が高くなります。また、家族状況や控除によっても納める所得税は異なります。本記事では、所得税の仕組みと税率の決まり方、バイトの所得税について解説します。

所得税とは?

所得税は、納税者が1月1日〜12月31日の1年間で稼いだお金に対してかかる税金です。所得は10種類存在し、所得税の計算方法は、稼いだ収入によって異なります。

上記10種類の計算式により算出された合計所得金額から基礎控除などの15種類の所得控除を差し引いた課税所得金額に所得税率が課されます。

所得税率は以下のとおりです。

課税される所得金額

税率

控除額

上記により算出された所得税は、翌年2月16日〜3月15日までに所轄の税務署に確定申告書を提出します。

所得税は収入の何パーセントか?

所得税率が収入の何%かは所得(収入)の種類によって異なります。各所得の詳細と計算式は以下のとおりです。

【事業所得】

個人事業主やフリーランサーなどを営む人が、事業から得た収益のことを事業所得といいます。仕業(弁護士、医師、税理士、会計士、行政書士、社労士、不動産鑑定士など)や芸能人、農業、居酒屋などの事業を営む人が事業で得た収益は、すべて事業所得に該当します。

事業所得《計算式》
 総収入金額 - 必要経費 = 事業所得(総合課税)

【給与所得】

給与所得《計算式》
収入金額 - 給与所得控除 = 給与所得(総合課税)

【退職所得】

会社を退職する際に、会社から支給される退職金などが退職所得に該当します。

退職所得《計算式》
(収入金額 - 退職所得控除) × 1/2 = 退職所得(分離課税)

【配当所得】

購入した株数や出資金に応じて、株主や出資者等の法人から受けられる配当金が配当所得に該当します。投資信託や特定目的信託からの分配金なども配当所得になります。

配当所得《計算式》
収入金額 - 株式などを購入するための借入金の利子など = 配当所得(総合課税)または(分離課税)

【不動産所得】 

土地や建物などの不動産を貸して得る賃貸収入等が不動産所得に該当します。不動産に設定している権利(地上権など)を貸し付けた場合も不動産所得になります。

不動産所得《計算式》
総収入金額 - 必要経費 = 不動産所得(総合課税)

【利子所得】

銀行などの金融機関に預けている預貯金の利子が利子所得に該当します。公社債の利子や合同運用信託、公社債投資信託などによる収益の分配金も利子所得になります。

【山林所得】

山林を譲渡して得た収益や木々を伐採し、譲渡して受け取る収入が山林所得に該当します。しかし、山林取得後5年以内に譲渡した場合は、「事業所得」または「雑所得」に該当します。

【一時所得】

懸賞や福引、競馬、競輪などで一時的に受け取る収入が一時所得に該当します。生命保険の満期返戻金等も一時所得の範囲です。

【譲渡所得】

土地や建物、株式などの資産を譲渡したときに受け取る収入は譲渡所得に該当します。ゴルフ会員権等も譲渡所得の範囲です。また、譲渡所得は資産によって分離課税と総合課税に分かれるので注意しましょう。

・土地・建物・株式の場合

《計算式》
総収入金額 - (取得費用+譲渡費用) - 特別控除額 = 譲渡所得(分離課税)

・ゴルフ会員権等の場合

【雑所得】

上記の9つの所得に該当しない収入を雑所得となります。年金や原稿料、講演料などが雑所得に該当します。

《計算式》
総収入金額 - 必要経費または公的年金等控除額 = 雑所得(総合課税)

バイトにかかる所得税は何パーセント?

アルバイトやパート、そのほか正社員など、会社などの勤務先から給与を得ている場合も、働いて得た収入(給与所得)が一定の額を超えると税金が発生します。

【令和2年分以降の給与所得控除】

給与所得の源泉徴収票の支払金額

給与所得控除額

所得税の計算方法

ここまでのおさらいを4つの手順に分けて見ていきましょう。

【所得税を計算する手順】

1:納める人が1年間(1月1日〜12月31日)に稼いだ収入を計算する

2:年間の収入から経費や給与所得控除を差し引き、課税所得金額を計算する

3:2の金額に定められた所得税の税率をかける

4:3で計算した所得税から住宅ローン控除などの税額控除額があれば差し引く

所得が複数ある人で総合課税にあたる所得は他の所得と合算して計算しましょう。

所得税の理解が重要な理由

所得税の基本的な仕組みや税率についての理解は深められたでしょうか。

いくらまでなら所得税がかからないかは、所得税の計算方法を理解していれば簡単に計算できます。また、所得控除や税額控除を受けられる場合は、確定申告を行うことで税金が戻るケースもあります。

所得税に関する正しい理解を深めて、正しい税金管理と節税を行いましょう。

所得税の計算についてよくある質問

  • Q1: 所得税はどのように計算されますか?

    A1: 所得税は、「課税所得金額 × 税率 - 税額控除額」により計算できます。

  • Q2: バイトの所得税はいつ支払う必要がありますか?

    A2: バイトの所得税は会社が行う「年末調整」によって精算されるのが一般的であり、自ら確定申告を行う必要はありません。ただし、2箇所以上で働かれている人や他にも所得がある人は2月16日から3月15日の間に確定申告を行いましょう。

これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。こちらの投資情報は説明目的の用途でのみ提供されており、すべての投資家にとって適切であるとは限りません。 詳細情報

目次
所得税とは?
所得税は収入の何パーセントか?
バイトにかかる所得税は何パーセント?
所得税の計算方法
所得税の理解が重要な理由
所得税の計算についてよくある質問