ハワード・マークスとオークツリー・キャピタル

05/19 09:56
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実績のある投資マネージャーでありながら、自らの投資哲学を積極的に公表する人は、滅多にいないものです。ハワード・マークスはそのような「投資マスター」の1人です。

ウォール街の投資マスターとして広く知られるハワード・マークスが尊敬を集めているのは、1990年代以降オンラインで公開している彼の「メモ」によるところが大きいといえます。そのメモには、彼の投資戦略や経済に関する考察を詳しく記されています。

その中で彼は、2000年のITバブル崩壊や2008年の金融危機を見事に予測しました。

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さらに、彼は「The Most Important Thing: Uncommon Sense for the Thoughtful Investor」と、「Mastering the Market Cycle: Getting the Odds on Your Side」の著者でもあります。これらの著作は投資本のバイブルと評価されています。

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ウォーレン・バフェットいわく、「メールで送られるハワード・マークスのメモの内容は、初めて聞くことばかりで、私は常に学んでいます。ましてや彼の本からは、常に学ぶことがあります」

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ハワード・マークスのキャリアは、シティコープ・インベストメント・マネジメントから始まりました。彼はそこに1969年から1985年まで勤めました。

彼は1969年から1978年の間、まずは株式調査アナリスト、次いで調査部長を務めました。その後、1978年から1985年までは副社長兼シニアポートフォリオマネージャーとして、転換社債やハイイールド債のマネージングを担当しました。

彼のキャリアの第2フェーズは1985年から1995年にかけてで、 TCWグループでディストレスト債、ハイイールド債、転換社債の投資チームを監督しました。

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1995年、ハワード・マークスとブルース・カーシュはオークツリー・キャピタル・マネジメントを設立しました。代替市場やニッチ市場への投資に重点を置いたファンド会社です。

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2022年3月31日現在、オークツリー・キャピタルが運用する顧客からの預り金は1,640億ドルに上ります。

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オークツリー・キャピタルの顧客には、米国の年金制度、米国40州の退職制度、400を超える企業(企業または企業の年金基金、もしくはそのいずれも)、300を超える大学や慈善団体とその他の寄付金および財団、そして15の政府系ファンドが含まれています。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、オークツリー・キャピタルは「長年にわたり、年金基金や寄付金の安定的な保管場所として考えられてきました。」

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ハワード・マークスはインタビューで、成功するための秘訣を披露しています。

最初の教えは、リスクをコントロールすることです。

マークスは、「資金運用担当者にとって最も重要なことは、多くのお金を稼ぐことでも、市場を打ち負かすことでも、上位4分の1にいることでもありません。リスクをコントロールすることです」と言います。彼曰く、「敗者を避ければ、勝者は放っておいても何とかなるだろう」

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2つ目の教えは、効率の悪い市場でお買い得品を探すことです。

マークスは市場効率の概念を信じていますが、完全に効率的な市場はないと考えています。

「顧客にとって有益な結果が得られる、効率の悪い市場があるものです。それらの市場にのみ私達は投資します」と、マークスは述べています。

1978年、マークスは、レバレッジド・ローン、ジャンクボンド、メザニンファイナンス、ディストレスト債などのオルタナティブ市場という、ほとんどの人が関心を持たないような投資分野を熱心に開拓しました。

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この分野は、情報量が少ない、取引量が少ない、流動性が低いという効率の悪い市場の代表格です。

このような特徴のため、オルタナティブ商品は格安であり、リスク対比のリターンとしては非常に見るべきものがあります。

1995年の設立以来、オークツリー・キャピタルはディストレス債への世界最大の投資家となっています。

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3つ目の教えは、一貫性を持つことです。

マークスによれば、市場が好調な時に市場を打ち負かすことは重要ではありません。彼は市場が悪化した時に市場を打ち負かすことが重要だと考えています。

「私たちが市場が好調な年には平均的なリターンを提供し、市場が悪化した年には平均を上回るリターンを提供することができるとします。そうすれば私たちは、トータルで平均を上回るリターンと平均を下回るボラティリティー、そして顧客の幸せを得ることができます」

これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。こちらの投資情報は説明目的の用途でのみ提供されており、すべての投資家にとって適切であるとは限りません。 詳細情報