驚異の値動き!VIXと日経VI攻略でハイボラ相場をサバイバル!
1.VIX指数とは
VIX指数(ボラティリティ・インデックス)は、S&P500指数のオプション価格を基に算出され、市場参加者が予想する将来の価格変動の大きさを表します。VIX指数が高いと、市場の不安やリスクが高まっていることを示し、株価は下落しやすくなります。
株式市場が大きく下落したり、経済不安が高まるとVIX指数が急上昇するため、VIX指数は「恐怖指数」とも呼ばれます。
VIX指数は、S&P500指数に関連するオプション取引の価格から算出されます。

VIX指数のポイント
S&P500が急落すると、VIX指数は急上昇します。VIX指数が急騰する場合、市場が不安定であるため株価が大きく下落する傾向があります。
●VIX指数とS&P500の比較チャート

一般的に、VIX指数が20を上回ると市場は不安定とされ、30を超えるとかなり極端な不安を反映しています。
今月5日、日経平均株価が大きく売り込まれた日に、VIX指数は60台に達しましたが、リーマンショック(89)やコロナショック(85)時の数値には遠く及びませんでした。

2020年のコロナショック時、VIXは80を超え、株式市場は大きく下落しましたが、その後の回復局面では大きなリターンが期待できました。特に強調したいのは、「VIXが急騰した際(株価急落)の戻り、株価のリバウンドも相応に激しい」ということです。
一方、2022年の秋は真綿で首を締められるような下落相場でした。米国株をつみたてしている方であれば、むしろコロナショックよりも2022年秋の下落相場がしんどかったという人も多いかもしれません。この時のVIXが極端に上昇していないことには目を見張るべきでしょう。このことから、「ジリ下げよりも、暴落したときのほうが短期でのリバウンドを取りやすい」と言えます。

2.日経VIとは
日経平均VI(日経平均ボラティリティ・インデックス)は、投資家が日経平均株価の将来の変動の大きさを予想する指数です。数値が高いほど、将来の日経平均株価の変動が大きくなると市場参加者が予想していることを示し、不透明感が強いことを意味します。
日経VIは、日経平均株価オプションの価格から算出されます。

日経VIのポイント
日経平均株価が急落するとき、日経VIは急上昇します。同様に、VIが急騰する場合、市場が不安定であるため株価が下落する傾向があります。また、日経VIが急騰した後は、15~25のレンジに回帰するという特徴もあります。

日経VIと日経平均株価の比較チャートを見ると、日経VIが15.72という安値を付けた7月初めの日経平均株価は穏やかに推移していました。2023年の10月末と2024年の4月半ばの市場調整時には、日経VIはそれぞれ24、27まで上昇しました。
株式市場が平穏に推移している時の日経VIは、極端な変化を伴わない傾向にあります。日経VIが20を上回るとボラティリティの高まりを示し、30を超える状況が続くと投資家は現物株の値下がりリスクを意識するとされています。
VIXと日経VIのまとめ
両指数の違いと共通点
VIX指数はS&P500指数、日経VIは日経平均株価を基に算出され、それぞれの市場のボラティリティを示します。
各指数の特性とその活用方法
両指数ともに、市場のボラティリティを測る重要な指標であり、投資戦略に活用できます。
レンジに収束する特性
両指数は、急騰した後に通常のレンジに収束する傾向があります。具体的には、VIX指数は12〜20、日経VIは15〜25の範囲に収束することが一般的です。この収束現象は、市場の不安が一時的なものであることを示しています。
しかし、これらの指数が高い数値でくすぶることもあります。それが仮に長期間続く場合、市場は継続的な不安やリスクを感じていることを示します。
3.投資戦略
VIX指数を活用した投資戦略
●VIX指数と連動するETFを順張りで購入
VIX上昇時(株価下落時)に、VIXに連動するETFを購入することで、現物株ポートフォリオの損失をカバーします。
●UVXY $プロシェアーズ・ウルトラVIX短期先物ETF (UVXY.US)$
VIXの1.5倍の動きを追求するETFで、短期的な急騰時に順張りして大きなリターンを狙う。VIX指数の変動率や戻りが大きい点に注意。

●VIX急上昇時の押し目買い
VIXが極端に急騰したとき(〇急騰済み)、株式市場は過度に売り込まれている可能性があるため、押し目買いでETFを購入します。この戦略では、将来の市場回復を見込んで利益を得ることを目指します。
●SPXL $Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF (SPXL.US)$
S&P500指数の3倍のパフォーマンスを目指すレバレッジETF。

●SPUU $Direxion Daily S&P 500 Bull 2X Shares (SPUU.US)$
S&P500指数の2倍のパフォーマンスを目指すレバレッジETF。

●SPY $SPDR S&P 500 ETF (SPY.US)$
S&P500指数に連動するレバレッジなしの低コストETF。長期保有として最適。

日経VIを活用した投資戦略
●日経VI急上昇時の押し目買い
日経VIが急騰したときに押し目買いを行う戦略です。日経VIの動きと数値を参考にして、レバレッジ型ETFや個別銘柄に投資します。
VIが高い時の逆張り
日経VIが過去の平均値よりも著しく高い場合、例えば2024年8月5日(月)の日経平均が前日比12.40%安で引けた日、日経VIは後場の引け間際で85.38(!)を記録しました。

このとき、日経平均は安値圏にあり、日経レバや個別株の買いの好機と捉えます。この戦略では、市場が過度に売り込まれたときにETFや株を買い、将来のリバウンドを見込んで利益を得ることを目指します。

●1570 $NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 (1570.JP)$
日経平均株価の2倍のパフォーマンスを目指すETF。

●1321 $NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信 (1321.JP)$
日経平均株価指数に連動したパフォーマンスを目指すレバレッジなしの低コストETF。

●日経VIが高まってきた時のヘッジ
日経VIが高まってきたとき(×急騰済ではない)、市場が不安定になってくると予測されるため、リスクを減らすためにヘッジポジションを取ることが有効です。現物株の買いポジションがある場合のヘッジとして、インバース/ベア型ETFの購入があります。ヘッジポジションとは、保有する資産の価値が下がった場合に損失を抑えるためのポジション(取引)を指します。
日経インバース/ベア型ETFの活用
日経VIが高まってきたときに日経インバース/ベア型ETFを購入することで、ボラティリティが高まって株価が下落しても利益を得ることができます。
●1456 $iFreeETF 日経平均インバース・インデックス (1456.JP)$
日経平均株価指数の逆のパフォーマンスを目指すレバレッジなしの低コストETF。

●1357 $NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 (1357.JP)$
日経平均株価の-2倍のパフォーマンスを目指すETF

●1360 $日経平均ベア2倍上場投信 (1360.JP)$
日経平均株価の-2倍のパフォーマンスを目指すETF。

※商品性は同じでも、レバレッジの有無、運用会社や信託報酬、最低買付可能口数(金額)が異なっている点に留意。
レバレッジ・インバースETFの注意点
リスクは高め:指数の動きに対して2倍以上のパフォーマンスを追求するレバレッジ・インバースETFは、そのぶんリスクも大きくなります。インバースETFは市場が予想に反して動いた場合、損失が大きくなる可能性があります。
短期投資:レバレッジ・インバース型のETFは通常のETFに比べて信託報酬が高くなる傾向にあります。そのため、長期間の保有よりも短期的な取引に適しています。
ハイリターン:先述の通り、ボラティリティが高まった局面など特定の市場条件下では大きなリターンを狙える可能性があります。
まとめ
VIXや日経VIを理解し、ボラティリティから利益を得るためのトレードやヘッジポジションの構築を実践しましょう。また、レバレッジやインバース型ETFを取引する際は、その特性とリスクを十分に理解してください。
今後も経済指標の発表や米国の大統領選挙の動向、日米の金融政策のスタンスと実際のアクティビティ、ドル円の為替レートと金利を最重要項目として注視し、相場で生き残ることが重要です!
(2024年8月7日作成)
変動相場でヘッジとなるETFのご参考記事:www.moomoo.com
これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。こちらの投資情報は説明目的の用途でのみ提供されており、すべての投資家にとって適切であるとは限りません。 詳細情報
