円高株安ショック!今が買い時?高配当日本株で押し目を狙え!
夏相場の不安定さが続く中、為替や米国の景気動向が市場に影響を与えています。そんな中で注目されるのが、押し目買いのチャンスです。特に、日本株の高配当銘柄に注目することで、円高リスクを抑えながら安定した配当収入を狙うことが可能です。今回は、独自に選定した高配当銘柄と現状の市場環境を踏まえた具体的な「押し目買い」のアプローチをお伝えいたします。
日経平均株価が調整局面に

日経平均株価は7月11日に高値を付けてから約10%急落しましたが、TOPIXは高値から約8%の下落しました。指数間の下げ幅の差は、日経平均株価指数の構成上位の銘柄に技術系企業が多いうえにウェイトも高くなっており、円安やテック半導体主導の相場に連動しやすい傾向があるためと考えられます。

海外投資家による先物の買いが一気に日経平均株価を押し上げた後、SQ、米経済統計発表、為替介入、米国大統領選での候補者による発言などの材料が続き、為替は「円高・ドル安」方向に推移、株価指数の戻りも弱いといった状況です。
ドル円相場の行方:円高をもたらす主な要因とは?
向こう1年~2年のドル円相場を考えるにあたって、メインシナリオ通りに米景気がソフトランディングにとどまり、利下げは短期に留まるようであれば(×長期連続利下げ)、ドルの押し目は買いの好機である可能性もあります。なぜなら貿易収支や人口構造の根本的問題が変化しているわけではないからです。
目下の円高要因
米景気の失速感
大統領選におけるトランプ氏の「ドル高是正」発言
円キャリートレードの巻き戻し(円と外貨間の金利差が縮小すると巻き戻しが起こりやすくなる)
FRB・日銀の金融政策(米利下げ・日利上げで金利差縮小)
米利下げを織り込み、米債券利回りが低下(債券価格は上昇)の動きが強まりやすい→ドルには重し

コアサテライト戦略と日本株の役割
オルカンや米国株指数の投資人気
日本では、周知のとおりオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)や米国株指数の投資信託が非常に人気です。新NISAの導入後、これらの投資信託への資金流入が加速しました。外国株の積立投資を運用のコアとする投資家にとって、日本の高配当株をサテライトとしてポートフォリオに組み入れることで、為替リスク(円高リスク)が低減され、投資対象の分散ができるようになります。
為替リスクの理解
為替リスクとは、外国通貨建て資産の価値が為替変動によって変動するリスクのことです。日本円→米ドル建ての資産を保有している場合、購入時の為替レートよりも円高になると、外国通貨建て資産の価値は円ベースで下がります。
日本株高配当銘柄が有望な理由
1. 為替リスクの低減
オルカンや米国株指数への投資は、通常ドル建てで行われるため、円高進行時には円換算での資産価値が減少するリスクがあります。日本株への投資は円建てであるため、為替リスクを自然にヘッジする役割を果たします。
2. 分散効果
米国市場はテクノロジー企業に強みがあり、魅力的な成長株が多い一方で、日本市場には伝統あるサービス・製造業が依然として強固な基盤を持っています。今後日銀の利上げを想定する意味では金融業にも追い風が吹いています。日本と海外の強いセクターごとの特性が異なっているため、リスク分散の観点からも日本の高配当銘柄は魅力的です。
3. 安定配当
ポートフォリオに配当金が貰える銘柄の組み入れがない場合、高配当銘柄を保有することで、ポートフォリオ全体のキャッシュフローが安定し、特に市場の変動が激しい時期でも一定の配当収入を確保することが可能です。
ヒートマップと高配当銘柄選定
ヒートマップを使用することで、各銘柄の動向を視覚的に把握できます。moomooアプリのヒートマップは、当日の情報だけでなく期間などの条件を指定して見ることができます。下図のように最近の動向を見ると、7月11日に直近の天井をつけてからは、食料品、建設業、サービス業、陸運業などが比較的堅調であることが分かります。

これらの業界にプラスして、下落相場に強いとされている電気ガス、医薬品を、内需関連株として小売、不動産、その他金融業を追加し、さらに「高配当株」を選定するために、配当利回り、企業の収益性、企業個別の要因を考慮し、海外売上高比率が50%以下の銘柄を独自に選定しました。

市場のボラティリティと投資戦略
米国大統領選は今後も引き続き混戦が予想されます。両党の候補者の発言がボラタイルな相場を生み出す可能性もあります。また、日米の中央銀行の政策も本質的に重要であり、注視する必要があります。市場のコンセンサスを裏切るサプライズ的な政策の変更があれば、ボラタイルな値動きが発生するかもしれません。
相場のボラティリティを理解することは、効果的な投資戦略を立てる上で重要です。日経平均VI(ボラティリティー・インデックス)は、投資家が日経平均株価の将来の変動をどのように想定しているかを表した指数です。この指数値が高いほど、投資家が今後、相場が大きく変動すると見込んでいることを意味します。
参考外部リンク(JPX):日経平均VI先物 | 日本取引所グループ
淡々と「押し目買い」を行っていくのだとしても、市場のボラティリティを利用して、安値で株式の買い増しを行うことで、長期的なリターンを高めることができます。日経VIは20を上回るとボラティリティの高まりを示し、30を上回る状況が続くと投資家は現物株の値下がりリスクを意識するとされています。やみくもに「下がったら買い」というよりも、例えば日経VIが急騰し20台半ば~30に近づいてきたら「押し目買い」を開始する目安とするなども戦略として良さそうです。一度に底値を掴み取るのも難しいので、何回かに分けた「押し目買い」を実施するのも良いでしょう。
まとめ:日本の高配当株が狙い
結論として、この不確実性が高い市場環境下においては、日本株の高配当銘柄が、安定した配当収入を提供し、リスク分散を図るうえで有効な投資対象となります。オルカンや米国株指数の積立投資を運用のコアに持つ投資家にとっても、サテライト的に日本の高配当株を組み入れることで、ポートフォリオ全体の安定性を高めることができます。長期目線で、多様な市場環境に柔軟に対応しつつ、資産形成を進める一助となる情報になれば幸いです。
関連銘柄:$積水ハウス (1928.JP)$、$キリンホールディングス (2503.JP)$、$中部飼料 (2053.JP)$、$伊藤ハム米久ホールディングス (2296.JP)$、$鳥居薬品 (4551.JP)$、$ユー・エス・エス (4732.JP)$、$全国保証 (7164.JP)$、$日本瓦斯 (8174.JP)$、$東京センチュリー (8439.JP)$、$サンドラッグ (9989.JP)$
(2024年7月25日作成)
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