【2026】アメリカ中間選挙とは?日程・仕組みと米国株への影響をわかりやすく解説

07/31 11:29

2026年11月3日(火)、米国で中間選挙が実施されます。第2次トランプ政権の発足から約2年間の政策運営に対する有権者の評価が示される選挙で、2027年以降の政策運営や米国株相場の変動要因となる可能性があります。

この記事でわかること

・2026年アメリカ中間選挙の日程とスケジュール(日本時間換算つき)

・中間選挙の仕組みと、株価に与えてきた歴史的パターン(アノマリー)

・選挙結果のシナリオ別に、投資家が今から注目しておきたいポイント

本記事では、中間選挙で選ばれる議席や選挙日程、米国株への影響を考える際のポイントを解説します。

アメリカ中間選挙とは?大統領選挙との違いを簡単に解説

大統領選挙との違いを整理すると、次のとおりです。

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大統領選挙と中間選挙の比較

中間選挙では大統領は選ばれません。しかし、大統領の政策を実現するために不可欠な「議会の多数派」を決める選挙であるため、現職大統領の政権運営に対する評価が、選挙結果に反映されやすいとされています。2026年の中間選挙は、第2次トランプ政権に対する有権者の審判という意味合いを帯びることになります。

なお、同日には多くの州で知事選挙や州議会選挙も実施され、州レベルの政策運営にも影響します。

2026年の中間選挙はいつ?日程・スケジュール完全ガイド

選挙日は2026年11月3日(火)

アメリカの連邦選挙は連邦法(合衆国法典第2編第7条)で「11月の第1月曜日の翌火曜日」と定められており、2026年は11月3日(火)が投票日です。

日本時間ではいつ結果がわかる?

アメリカでは2026年11月1日(日)に夏時間が終了するため、投票日時点の日本との時差は東部で14時間、太平洋岸で17時間です。日本時間に換算すると次のようなイメージになります。

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投票日の現地時間と日本時間の換算

ただし、郵便投票の集計や接戦州の再集計により、上下院の最終的な勢力図の確定には数日〜数週間かかるケースもあります。2020年・2024年の選挙でも一部の議席確定に時間を要しました。日本時間では11月4日(水)の日中から、主要州の開票状況が順次伝わる見通しです。東京市場では開票途中の情報を受けて値動きが生じる可能性があり、米国市場では同日夜の取引に選挙結果が反映されるとみられます。ただし、接戦区の集計状況によっては、上下両院の多数派が確定するまで数日以上かかる可能性があります。

2026年中間選挙の主要スケジュール

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※2026年の選挙で選出された上院議員の任期は2027年1月3日に開始

中間選挙の仕組み:上院・下院・ねじれ議会をわかりやすく解説

上院は「3分の1」、下院は「全議席」が改選

2026年の中間選挙で改選されるのは、次の議席です。

・下院(定数435):任期が2年のため、全435議席が改選されます。

・上院(定数100):35議席が改選

米上院公式サイトによると、第119議会の上院の党派構成は共和党53議席、民主党45議席、無所属2議席(いずれも民主党会派に所属)で、実質53対47となっています。下院は米下院書記官室の公式記録に基づく議席数で、共和党が僅差の多数派を維持しています。大統領・上院・下院のすべてを共和党が押さえる、いわゆる「トリプルレッド」の状態です。

なお下院は死亡・辞任に伴う欠員と補欠選挙により議席数が随時変動するため、最新の数字は下院書記官室の公式ページで確認することをおすすめします。

「ねじれ議会」とは?なぜ重要なのか

分割政府(divided government)とは、大統領の所属政党が上下両院の少なくとも一方で多数派を占めていない状態を指します。日本では一般に「ねじれ」と表現されます。アメリカでは法案の成立に上下両院の可決が必要なため、ねじれが生じると次のような変化が起こります。

・政権が重視する法案や予算案について、成立に必要な合意を得にくくなる

・予算をめぐる対立から政府閉鎖(ガバメント・シャットダウン)のリスクが高まる

・大統領は議会承認が不要な「大統領令」や外交に軸足を移す

実際、第1次トランプ政権下の2018年中間選挙では下院を民主党に奪われ、政権後半は議会立法よりも外交・大統領令中心の政権運営を余儀なくされました。

議会の多数派が大統領の政策運営を左右する理由

トランプ政権が追加的に進める減税や歳出政策、規制緩和、移民政策の多くは、議会での法案成立や予算措置を必要とします。中間選挙の結果次第で「政策が進む政権」か「動けない政権」かが決まる。これこそ、世界中の投資家が中間選挙に注目する理由です。

中間選挙と米国株の関係:過去データとアノマリーを検証

なぜ中間選挙の年は株価が動くのか

中間選挙年に株価が不安定になりやすい背景の一つとして、選挙結果や政策運営を巡る不確実性が指摘されています。選挙結果によって議会の構成が変わる可能性があるため、投資家は選挙前に積極的な買いを手控えやすく、政治の先行き不透明感が相場の重しになります。逆に、選挙が終わって結果が確定すると不確実性が解消され、買いが戻りやすくなります。

SPYの歴史的パターン:選挙前は調整・下落、選挙後は上昇しやすい傾向

米国SPY(S&P500 ETF)を対象に、2006・2010・2014・2018・2022年の5回の中間選挙前後の株価推移を検証しました。チャートは各選挙日を基準に指数を100で正規化し、選挙前6か月~選挙後6か月の値動きを比較しています。

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SPY選挙前後パフォーマンス比較(2006〜2022年、選挙日基準=100)

過去のデータに共通する特徴として、「選挙前は調整・下落、選挙後は上昇しやすい」というアノマリーが確認できます。

選挙前3か月のSPY平均パフォーマンスは−1.3%ですが、年度によっては二桁の下落を記録した年もあり、政策不確実性のもとで市場に慎重なムードが広がり、株価の振れ幅が大きくなりやすい傾向が見られます。一方、選挙後3か月の平均は+4.7%と明確な改善が見受けられます。

背景として、中間選挙で議会勢力図が確定することで政策の先行き不確実性が解消され、投資家がリスク資産へ資金を回しやすくなる点が挙げられます。もっとも各回の動きにはばらつきが大きい点に注意が必要です。たとえば2018年中間選挙後は一時的に急落する局面が発生しており、当時の金利動向や景気リスクといった、選挙以外のマクロ要因が株価を支配するケースも存在します。

ただしこれは過去データから導かれたアノマリーに過ぎず、将来の値動きを保証するものではありません。今後の金融政策、インフレ動向、国際情勢など、複合的な要因を併せて観察する必要があります。

選挙結果シナリオ別・米国株への影響

2026年7月時点では、上院は共和党が多数派を維持しやすいとの見方がある一方、下院では多数の接戦区があり、民主党が多数派を奪還する可能性も意識されています。ただし、各機関のレーティングは個別選挙区の競争度を示す参考情報であり、議会全体の最終構成を確率で予測したものではありません。考えられる3つのシナリオと、株式市場への含意を整理します。

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参考:Cook Political Report「2026 Senate Race Ratings」

【シナリオA】共和党が上下院とも維持した場合(トリプルレッド継続)

共和党が上下両院の多数派を維持した場合、成立済みの税制・歳出政策を基礎に、追加減税や規制緩和、エネルギー政策などを進めやすい環境が続くと考えられます。

・注目セクター:金融(規制緩和期待)、エネルギー(化石燃料重視)、防衛、暗号資産関連

【シナリオB】民主党が上下院とも過半数を奪還した場合

立法を必要とする政策の多くが停滞し、政権は大統領令と外交に活路を求めることになります。予算をめぐる対立から政府閉鎖のリスクが高まるほか、議会の調査権を使った政権追及が市場のノイズになる場面も想定されます。

・注目セクター:クリーンエネルギー・ヘルスケア(民主党の政策期待)が相対的に注目される一方、追加減税や税制変更の実現可能性が低下すれば、市場の一部で政策期待が後退する可能性

【シナリオC】ねじれ議会になった場合(下院民主党・上院共和党など)

・注目セクター:政策変更リスクが下がるため、大型立法が難しくなれば、政策変更による影響が比較的小さいとみられる企業が選好される可能性。ただし、大型テック企業も対中輸出規制、関税、競争政策、AI規制などの影響を受けることが考えられます。

データで検証したところ、中間選挙後6カ月のS&P500は平均で上昇しており、これは選挙結果のパターンを問わず確認されています。ただし、与党が「トリプル支配」を失ったケースの上昇率は平均10.4%と、支配を維持した、またはねじれが継続したケースの平均16.1%を下回っており、立法能力の低下を市場がある程度織り込む傾向もみられます。ねじれ=株安ではないものの、「ねじれは無条件に買い材料」ともいえない点に注意が必要です。

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どのシナリオでも変わらないもの

いずれのシナリオでも、半導体などの先端技術を巡る対中規制や国内製造業への支援では、政党を超えて強硬な姿勢が続く可能性があります。一方、関税の対象や実施手法、同盟国との連携方法には党派による違いがあります。また、選挙結果は2028年大統領選の前哨戦としても解釈されるため、選挙後は「次の4年」を織り込む相場が始まる点にも留意が必要です。

トランプ政権と中間選挙:恩恵を受けやすいセクター

選挙戦が本格化する2026年秋にかけて、政策テーマと結びついたセクター、いわゆる「トランプ関連銘柄」に物色が向かいやすくなります。

・防衛・航空宇宙:国防費の増額基調が続く場合の恩恵セクター

・エネルギー(石油・ガス):規制緩和と増産方針の恩恵

・金融(銀行・証券):金融規制緩和への期待

・暗号資産・フィンテック関連:政権の暗号資産推進姿勢

・生活必需品・小売:物価高対策として家計支援策が打ち出された場合の恩恵

なお米調査会社ギャラップが2026年4月に実施した調査(※)では、インフレや住宅・医療などの生活費負担に関する懸念が、他のあらゆる金銭的な悩みを上回りました。物価高対策は選挙戦の主要な争点になるとみられ、関連セクターの動向は選挙戦の進展とあわせて注目されます。

(※Gallup「Affordability Still Dominates Americans' Financial Worries」 Affordability Still Dominates Americans' Financial Worries 2026年4月1〜15日実施、全米成人1,001人対象、標本誤差±4ポイント)

moomooで中間選挙の投資機会をつかむ

中間選挙は、2026年後半の米国株相場における変動要因となる大型イベントです。moomoo証券アプリを活用して、投資スタイルやリスク許容度に合わせて、次の3つのアプローチで投資機会を捉えることができます。

①受益セクターをすばやく特定

moomoo証券アプリでは、米国株のセクター別ヒートマップ、機関投資家の保有動向、リアルタイムの株価・ニュースを確認できます。中間選挙に向けて注目セクターの値動きを日々ウォッチし、関連銘柄をウォッチリストに登録しておけば、選挙結果判明時にもすばやく対応できます。

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②米国株オプションで活用

中間選挙の前後はボラティリティが拡大しやすく、株価の急変リスクが高まります。moomooでは米国株オプション取引が可能で、リスクヘッジだけでなく、ボラティリティ自体を利益機会として捉えることができます。

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③セクターETFという選択肢

個別銘柄の選定が難しい場合は、防衛セクターETF、エネルギーセクターETF、金融セクターETFなど、テーマごとのセクターETFで分散投資するという方法もあります。ただし、政策期待で買われた銘柄は、選挙結果や政策の実現度次第で急落するリスクも抱えています。「選挙テーマ株」への集中投資は避け、ポートフォリオの一部にとどめる考え方が一般的です。

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まとめ:2026年中間選挙と米国株のポイント

最後に、この記事の要点を3行でまとめます。

  1. 2026年11月3日(火)投票、日本時間11月4日(水)から結果判明。下院は全435議席、上院は35議席が改選され、トランプ政権への中間評価となる

  2. 中間選挙年の米国株は「選挙前は調整・下落、選挙後は上昇しやすい」という傾向が確認できる。ただし2018年のような例外や「統計的に有意な差ではない」との検証もあり、アノマリーへの過信は禁物

  3. 各種レーティングでは「ねじれ議会」シナリオが有力。過去にはねじれ後も株価は平均で上昇してきたが、シナリオ別に注目セクターは大きく変わる

選挙前の準備としては、注目セクター(防衛・エネルギー・金融など)の主要銘柄やETFをウォッチリストに登録し、選挙結果が判明する11月4日にすぐ動ける態勢を整えておくのも一案です。

moomoo証券アプリなら、米国株のリアルタイム株価・セクター分析・機関投資家動向をチェックできます。中間選挙という大型イベントを、情報武装して迎えましょう。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘や投資助言を目的としたものではありません。投資に関する最終決定はご自身の判断でお願いいたします。過去のパフォーマンスは将来の運用成果を保証するものではありません。

参考文献

これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。こちらの投資情報は説明目的の用途でのみ提供されており、すべての投資家にとって適切であるとは限りません。 詳細情報

目次
この記事でわかること
アメリカ中間選挙とは?大統領選挙との違いを簡単に解説
2026年の中間選挙はいつ?日程・スケジュール完全ガイド
中間選挙の仕組み:上院・下院・ねじれ議会をわかりやすく解説
中間選挙と米国株の関係:過去データとアノマリーを検証
選挙結果シナリオ別・米国株への影響
トランプ政権と中間選挙:恩恵を受けやすいセクター
moomooで中間選挙の投資機会をつかむ
まとめ:2026年中間選挙と米国株のポイント