マクロな視点とミクロな視点から見る!これからのマーケットと 5 銘柄
1 イントロ
2 マクロな視点!ここ 5 年の相場を振り返る!
さて、ここ 5 年の相場をざっと振り返りましょう。
2019年「大型が強い!」
2020年「大型・外需が強い!」
一旦急落したTOPIXは、各国の積極的な金融・財政政策により、年半ばには急落の5割ほどを(日経平均株価は7割ほど)を埋める展開になりました。その後も世界的な景気回復の兆しや米大統領戦バイデン氏の勝利などから、輸出関連株の占める割合の多い日本株は2020年後半に急上昇。特に日経平均株価は一段高となり、NT倍率も年後半に1976年以降最高の15.2倍をつけました。NT倍率は簡単にいうと「相対的に値嵩株・外需が強い→上昇」「相対的に内需が強い→下落」という数値です。20年後半は、グローバル景気に引っ張られる形でNT倍率が上がったと見られます。
2021年2022年「小型グロース終了のお知らせ」
2023年・2024年「生成AIと円安で大型グロースもいい!物価金利上昇で大型バリューはサイクル的にいい!東証市場改革(低PBR改善)でバリューはいい!新NISAで大型を後押し!つまり中小型グロースだけ底ッッッ」
2023年は中国のゼロコロナ政策終了や、米インフレ鈍化観測から利上げ終了期待が高まり、2024年にかけて外需関連株が牽引する形で日経平均株価がもう一段上昇しました。しかし、2024年も下半期に入ると、米大統領戦も材料視され、米長期金利に再び上昇圧力がかかります。すると再び大型バリュー株が好感され、TOPIXはバブル崩壊以降の最高値を更新。日経平均株価も過去最高値となりました。背景には、新NISAによる個人投資家の買いや東証による低PBR改善の期待から買い場を失った海外勢の資金流入があります。この頃から注目されていたのが、他国の通貨と異なり、比較的安定して低水準な金利の円に注目した「円キャリー取引」という投資手法です。具体的には低金利で調達した円を売り、その他の資産に投資をするものです。これは大きな円売り圧力と見られており、他方で8月の令和のブラックマンデーの一因となったとも言われています。
令和のブラックマンデー「中小型の時代くるか!?」
令和のブラックマンデーが発生したのは、「円キャリー取引」が代表するように、低金利なことから「大きく売られていた円」に一因があったと言われています。それまで売り一方だった円は、7月末の日銀金融政策決定会合で追加利上げ観測が浮上すると、米国の景気後退懸念も相まって急激な巻き戻しが起こり、この急速な円買い・日本株先物の売りこそが令和のブラックマンデーとする見方です。米国景気がいいのか悪いのか?これについては未だ決着がつかず、指標発表のたびに揺れ動くマーケットですが、いずれにせよ円金利に上昇観測が出ると、金利差縮小方向に目線が移ります。ここに米国景気鈍化不安が強まると、米金利低下・円金利上昇という今までとは逆の円高トレンドの発生を視野に入れる方も多いのではないでしょうか。実際、先月8月は大きく円高へと動きました。すると、米金利上昇・円安で大型バリュー株に集まっていた物色の目は、相対的に中小型グロースへ移ります。単純に企業業績を見ても、円安で業績がよく出ていた大型株などは、円高が減益要因になるので嫌気されると思われます。
以上が大きな流れです。大型優位の流れから、相対的に中小型に注目が集まりやすい環境になったことがわかります。さて、それを踏まえ、もう少しミクロな視点でも中小型への注目観測が伺えるのでお話ししましょう。
3 ミクロの視点!見ていて損なし「ファンドの動き」
ファンドの動きは資金の動き
こちらをご覧ください。
ファンド、足元はクロスオーバーの流れが!
4 どんな銘柄に注目?
個人的には「ファンドが好きそうな銘柄」そして「指標面で割安なグロース市場の銘柄」に注目しようと考えています。順に説明いたします。
4.1 ファンドが好きそうな銘柄
ファンドが好きそうと言われてもピンときませんよね。個人的に機関投資家が見るポイントは「経営」「成長力」「競争力」「業績の予見可能性」の4つだと予想しているのですが、ここを深堀するよりも、実際にさまざまなファンドの組み入れ上位10銘柄から、被りが多かった銘柄などをお届けします。
5595QPS 研究所
小型 SAR 衛星の開発というビジネス領域です。レーダーを利用する衛星は天候関係なく 24 時間地球上全体を観測可能という大きなメリットがあります。当社の強みは衛星の小型化にあり、そのため開発打ち上げコストの削減を実現しています。実際に能登半島地震やパレスチナ自治区ガザの状況把握に衛星画像が広く活用されていることもあり、安全保障、防衛向けの利用に期待されています。現在は開発打ち上げコストが重いので赤字ですが、稼働機が増えることで画像データの販売数量が増加し、利益が出る想定となっています。同社の試算を利用すると、私の計算が間違っていなければ稼働機が 24 機となる 2028 年 5 月期に 100億円程度の利益が目指せる想定となっています。
5027ANYMIND GROUP
プランド企業やインフルエンサー・クリエイターなどの個人向けに EC やD2C 領域を中心としたブランドの設計企画・生産管理・EC サイトの構築運用・マーケティング・物流管理をワンストップで支援するプラットフォームを手がけています。経産省が主催する「日本スタートアップ大賞 2024」の審査員会特別賞を受賞しています。誰もが世界を相手にビジネスに挑戦するこの時代に、あらゆるビジネス課題を支えるプラットフォームを提供している点に期待が集まっています。また、創業がシンガポール、その後創業 3 年で 10 カ国に現地法人を設立するスピード感とターゲットにしている市場がアジア市場という点も好感を持たれている様子です。
4587 ペプチドリーム
新しい薬として期待が高まる「ペプチド創薬」のリーディングカンパニーです。簡単にいうと、今までは低分子が多かった医薬品の世界ですが、最近は高分子医薬品(バイオ医薬品)の開発が盛んになりました。そんな中研究が進んだのが中分子医薬品であるペプチド医薬品です。そんなペプチド医薬品の創薬だけでなく、開発プラットフォームシステム(PDPS)を手掛けるのがペプチドリーム社の最大の特徴です。このプラットフォームシステム(PDPS)では 10 兆種類以上の特殊なペプチドのライブラリーを作成でき、これを技術ライセンスすることで創薬ネットワークを拡大するとともにビジネスをスケールさせています。
7821 前田工繊
公共工事向けの土木資材など、インフラを支える企業です。海外売上高構成比も約 19%と高く、売上高や利益も順調に右肩上がりを続ける会社です。機関投資家には特に M&A での目利き力を評価されており、ベースとなる公共工事向け資材の売上拡大とともに、M&A によるビジネスの拡大に注目が集まっています。また、子会社では自動車用の鍛造ホイイールも手掛けている企業です。
4.2 指標面で割安なグロース市場の銘柄
3695GMOリサーチ&AI
5 まとめ
■免責事項
これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。こちらの投資情報は説明目的の用途でのみ提供されており、すべての投資家にとって適切であるとは限りません。 詳細情報
