オプションの「買い」は途中決済が基本!~コール・プットの買いをまずはマスターしよう~
オプションを触り始めると、「いつ売ればいいんだろう?」「満期まで持たないといけないの?」という疑問がでてきませんか?
結論から言うと、オプションの「買い」では満期まで持ち続ける必要はありません。
むしろ途中で売却して取引を完結させるのが一般的です。

それでは、コールの買い・プットの買いに共通した取引を完結させるポイントを整理していきましょう。
オプションの「買い」はコールもプットも“途中決済が基本”
■理由:時間が経つほど、タイムバリューが減っていくから
オプション価格(プレミアム)は原資産の値動きに加え、満期までの残り時間(=時間的価値:タイムバリュー)を含んでいます。時間的価値は、株価が変動しなくても時間の経過とともに必ず減ります。これがタイムディケイ(時間的価値の減価)です。
オプションの「買い」では時間経過が不利に働き、タイムバリューは最終的にはゼロになります。
重要なのはどのタイミングで決済するか
株価の動きと時間的価値の減少を見極める判断がリターンを大きく左右します。
決済の判断例(目安):
■株価が損益分岐点を超えたら決済
■満期日よりも早く行使価格に近付いたら決済
■思惑と逆に動いたら、早めに決算して損失額を抑える
というように、コールの買い・プットの買い共通で満期前に反対売買して取引を完結させたほうがよいでしょう。
オプションは満期日のマーケット終了時に“満期処理”に移行するため、この時点で途中決済はできなくなります。
オプション「買い」の決済手順:

コールの買い・プットの買いを満期まで持つとどうなる?
種類 | ITM | OTM |
コール買い(買う権利) | 株価 > 行使価格 → 価値あり | 株価 ≤ 行使価格 → 価値ゼロ |
プット買い(売る権利) | 株価 < 行使価格 → 価値あり | 株価 ≥ 行使価格 → 価値ゼロ |
OTMのまま満期日を迎えると
オプションの価値はゼロとなり、支払ったプレミアムが最大損失となります。
ITMの状態で満期日を迎えると
オプションは権利行使の対象となります。その際、デリバティブ口座の買付余力や保有状況(建玉・現物株の有無)が確認され、条件に応じて次のいずれかの対応が行われます。
権利行使に必要な資金や条件を満たしている場合
ITMのオプションは条件を満たしている場合、満期時に自動的に権利行使されます。
■コール買い(ITM)満期日に株価が権利行使価格を上回っている場合、デリバティブ口座に権利行使価格でコール買いを行った現物株(1枚=100株)を購入するための買付資金があれば、現物株を権利行使価格で買い付ける形で、権利行使が行われます。
※買付資金は、満期日の取引終了1~2時間前までにデリバティブ口座に着金している必要があります。
■プット買い(ITM)満期日に株価が権利行使価格を下回っている場合、プット買いを行った銘柄の現物株(1枚=100株)を保有していれば(※1)、現物株を権利行使価格で売却する形で、権利行使が行われます。
権利行使に必要な資金や条件を満たさない場合
■コール買い(ITM)買付資金が不足している場合、権利行使は行われず、取引終了1~2時間前に自動的に反対売買(※2)されます。
■プット買い(ITM)対象となる現物株を保有していない場合、権利行使はできません。moomoo証券のルール上、この場合は取引終了1~2時間前に自動的に反対売買(※2)が行われます。
オプションの「売り」の場合はどうなるの?
ここで自然に生まれる疑問が、「買いは途中決済が基本なら、売りはどうなの?」ということです。
オプションの「売りは満期まで保有」を前提にすると覚えておくとオプションの理解が進みます。
売りで途中決済するとプレミアムを削る行為になるため、満期まで保有したときだけ受け取りプレミアムが最大になるというのが理由です。
プットを売る“ターゲットバイ”や、コールを売る“カバードコール”も、満期時の結果を見ることを基本とした戦略と言えます。
moomoo証券では担保なしでオプションの裸売りはできませんが、純粋なプット・コールの売り戦略では、リスク管理のために途中で買い戻して決済することも行われます。
■時間の考え方が買いと売りで真逆
買い | 売り | |
時間の影響 | 時間の経過は不利に働く | 時間の経過は有利に働く |
基本動作 | 途中決済が一般的! | ターゲットバイとカバードコールを含め、 |
満期との関係 | 満期まで持つと価値が減りやすい | 満期に近いほど優位になりやすい |
まとめ
✔オプションの「買い」はコールもプットも途中決済が基本
✔タイムディケイで不利になるため、満期までに途中決済する
✔重要なのは決済のタイミング!株価の動きと時間的価値の減少を見極める判断が、リターンを大きく左右
✔ターゲットバイや、カバードコールは、満期時の結果を見ることを基本とした戦略
⚠ オプションの「売り」は、「買い」とは別の性質を持つため、次のステップで理解を深めましょう
※ 満期時の権利行使および反対売買の取扱いは、証券会社ごとのルールに基づき行われます。
(※1)現物株はデリバティブ口座に保有している必要はなく、現物口座で保有している場合でも自動的に権利行使されます。カバードコールの場合は、デリバティブ口座の現物株が権利行使の対象となります。
(※2)流動性がなく、反対売買ができなかった場合には、権利放棄(消滅)となります。このとき、支払ったプレミアムはそのまま全損となります。
*オプション取引には元本を超える損失が生じるリスクがあります。契約前締結書面・約諾書等の重要事項(リスク・手数料等)を必ずご確認の上、自己の判断でお取引ください。
これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。こちらの投資情報は説明目的の用途でのみ提供されており、すべての投資家にとって適切であるとは限りません。 詳細情報
