オプション約定分析の基本:市場の動きを読み解く方法
オプション分析画面では、個別銘柄のオプション取引の“今どんなことが起きているか”を把握できるよう、さまざまな分析機能が搭載されています。ここでは、直観的に理解できるよう、「約定分析」機能の使い方と活用法を整理します。
約定分析画面にある”プットコールレシオ”、”出来高”、”総建玉”の3つの指標を確認することで、需給の変化や投資家センチメントをより深く理解できます。
moomooアプリでのアクセス方法
■個別銘柄の約定分析を確認したい場合
「銘柄詳細画面」>「オプション」>「オプション分析」にアクセスします。

プットコールレシオとは?
プットコールレシオ(PCR)は、「プットオプションの取引量 ÷ コールオプションの取引量」で算出される、市場心理を測る代表的なセンチメント指標です。
数値が高ければ、「プット(下落に備える取引)が多い → 投資家が弱気」
数値が低ければ、「コール(上昇を狙う取引)が多い → 投資家が強気」 という市場のムードを可視化する役割を持ちます。
なぜなら、多くの投資家は、
株価が下がりそう → プットを買う
株価が上がりそう → コールを買うという行動を取るためです。
そのため、PCRが急に上がれば、 「みんなが不安になって下落に備えている」 ことが読み取れます。逆にPCRが急に下がれば、 「強気な投資家が増え、上昇期待が高まっている」 と解釈されます。
ただし、ここで重要なのは“投資家心理は極端化しやすい”という点です。市場では、悲観がピーク → 反発上昇が起きやすい楽観がピーク → 調整下落が起きやすい という「逆張りシグナル」として使われることも多々あります。
オプション出来高とは?
オプション出来高とは、ある期間に取引されたオプション契約の“量”を示す指標です。株式でいう「出来高」と同じで、市場参加者の関心・資金の流れ・勢いを読み取るために使われます。
出来高が多いほど、
多くの投資家がその銘柄に注目
流動性が高く、売買しやすい
市場の意図が読み取りやすい という傾向があり、オプショントレーダーにとって最も重要な情報のひとつです。
また、プットコールレシオ(PCR)とオプション出来高を同時に使うことで、「市場センチメント」+「リアルな資金の流れ」の2つを重ねて読むことができ、より精度の高い相場判断・オプション戦略につながります。
プットコールレシオ × オプション出来高の組み合わせ分析

まとめ
状態 | 市場心理(PCR) | 出来高 | 読み方 | 戦略例 |
PCRが高い&出来高が急増 | 高い(弱気) | プット急増 | 過度な恐怖 → 反発シグナル ↑ | コール買い/プット売り |
PCRが高い&出来高が減少 | 高い(弱気) | プット減少 | 恐怖ピークアウト | 小さめロング/プット売り |
PCRが低い&出来高が急増 | 低い(強気) | コール急増 | 過熱・天井圏 | カバードコール/利確 |
PCRが低い&出来高が減少 | 低い(強気) | コール減少 | 上昇の勢いが鈍化 | プット買い/リスクヘッジ |
オプション総建玉とは?
オプション総建玉とは、まだ決済されていないオプション契約の総数のことです。
「どれだけの投資家がポジションを持ち続けているか」
「重要な価格帯(ストライク)はどこか」 を読み取るために使われる、最も重要な“蓄積系”のセンチメント指標です。
出来高が「今日の売買量」だとすれば、総建玉は“残っているポジションの偏り”を示すデータです。
出来高→短期の勢い
総建玉 → 長期の傾向・市場の“バランス”
この両方を照らし合わせることで、投資家は「価格がどこで止まりやすいか」「どこから動きやすいか」を判断します。
オプション総建玉の読み方と実際の使われ方
① 特定のストライクに建玉が集中している(市場が“その価格帯を強く意識”しているサイン)
例えば「100ドルのプットとコールだけ建玉が突出して多い」場合、そこは市場が“節目(サポート or レジスタンス)”と見ている可能性が高い。
②建玉が増えているストライク (新たな資金が入っている)
建玉が増える=新たなポジション投入、つまり市場の思惑が“積み上がっている”状態。
その方向へトレンドが継続する可能性の判断
短期トレードで出来高を、長期の意図は建玉で確認
例えば
出来高 ↑ + 建玉 → 横ばい → デイトレ中心の一過性 といった見分け方も可能。
③建玉が急減 → 重要イベント通過・トレンド終了のサイン
ポジションが解消されているため、
トレンドの“終わり”
材料出尽くし
新しい方向性待ち などの状況が読み取れます。
*オプション取引には元本を超える損失が生じるリスクがあります。契約前締結書面・約諾書等の重要事項(リスク・手数料等)を必ずご確認の上、自己の判断でお取引ください。
これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。こちらの投資情報は説明目的の用途でのみ提供されており、すべての投資家にとって適切であるとは限りません。 詳細情報
