利益率の見方

05/19 12:18

今回は利益率についての理解を深めていきましょう。

ここに、カフェが2軒あるとします。1軒は純利益が1000ドル、もう1軒は純利益が100ドルです。さて、どちらのカフェがより儲かっていると思いますか?

この質問に答えるには、まず利益率とは何かを理解する必要があります。端的にいうと、利益率は企業の収益性を測る指標なのです。 企業が稼いだ収益からどう上手く利益を残しているかがここから読み取れます。[i]

いくつかの種類の利益率を見たことがあるかもしれませんが、その中で最も一般的なものは、粗利益率(売上総利益率)、営業利益率、純利益率です。投資においては、この3種類の利益率を理解することが重要になります。粗利益率、営業利益率、純利益率のそれぞれは、企業の事業運営を異なる次元から反映しています。

まずは、粗利益率から始めましょう。粗利益率は、 粗利を総収益で割ったものです。粗利益率は、企業の生産プロセスがどの程度効率的であるかを示します。一般的に、粗利益率が高いほど、企業はその業界での競争力が高くなります。ここで、粗利益率の水準というのは業界ごとに大きく異なる可能性があることに注意しましょう。ソフトウェア業界など、一部の業界では粗利益率は高くなる傾向にありますが、スーパーマーケットなどの小売り業界では粗利率は低い傾向にあります[ii]。粗利率が低いからといって、必ずしも企業の業績が悪いというわけではありません。

次に営業利益率を見てみましょう。営業利益率は、営業利益を総収益で割ることによって算出されます。営業利益率を見ると、企業が間接費をどの程度適切に管理しているかが分かります。間接費には、販売費、マーケティング費、一般管理費、研究開発費などがあります。粗利益率が高くても営業利益率が比較的低い場合は、マーケティング活動などの、間接経費が高い可能性があります。

最後に、純利益率です。純利益率は、総収益に対する純利益の比率です。営業利益率と比較して、純利益率では、利息と税金の支払いを管理する企業の能力に、より重点が置かれるということです。多くの投資家にとって最も重要な収益性指標は、純利益率になるでしょう。

なぜなら、純利益率は、企業が将来の成長を促進するための再投資ができるかどうか、または配当という形で株主に分配できる余剰利益を持っているかどうかを示すからです。ただし、純利益は資産売却などの一時的な事象によって影響を受ける可能性があり、その際、一時的に利益が増加することもあるのを忘れないようにしましょう。

粗利益率、営業利益率、純利益率という3つの利益率を分析することで、企業の営業上の強みと弱みをより明確に把握できるようになるでしょう。[iii]

今回のビデオはここまでです。

また次回お会いしましょう。

これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。こちらの投資情報は説明目的の用途でのみ提供されており、すべての投資家にとって適切であるとは限りません。 詳細情報