利益を狙う!3つの取引スタイルとトレード例

05/19 21:06

米国株の信用取引には、効果的に利益を狙えるいくつかの取引スタイルが存在します。 本記事では、初心者でも始めやすい「デイトレード」「スイングトレード」、そして少し難易度の高い「ペアトレード」に焦点を当て、3つの取引スタイルそれぞれの特徴や使い分け、リスク管理のポイントを詳しく解説します。

デイトレード:日中の取引で利益を積み重ねる

デイトレードとは、1日の取引時間内にポジションを全て決済するスタイルです。翌日にポジション持ち越すリスクが無いため、特に米国株市場のように株価の変動が大きく、流動性のある環境においては有効な戦略です。デイトレードでは、短期間での売買を繰り返すため、素早い判断と実行力が求められます。

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デイトレードの例

2024年8月27日の $エヌビディア (NVDA.US)$ 5分足チャートです。この日はギャップダウンして前日の安値付近で寄り付いています。短期的な反発が予想されるため、始値ベースでRSI (期間7) が30を下回ったタイミングで買いエントリーします。損切りは前日の安値を明確に下回ったタイミング、もしくは値幅で行います。利益確定は直近の高値もしくはRSIが始値ベースで70を上回ったタイミングが目安です。当日中に決済目標まで到達しなかった場合でも、ポジションの持越しを避けるために引けまでに決済します。

ポイント

テクニカル分析

デイトレードでは、チャートパターンやインジケーター(例: 移動平均線、RSI、MACDなど)を利用してエントリーと決済のタイミングを見極めます。事例のRSIは買われすぎや売られすぎの状況を示します。RSIが70以上の場合、買われすぎとして利益確定や売りエントリーを検討します。逆に、30以下は売られすぎの可能性があるため、買いエントリーの目安になります。

銘柄選び

米国株では、取引量が多く流動性が高い銘柄がデイトレードに向いています。特にS&P500やNASDAQに上場しているマグニフィセント7を始めとする有名企業の株は、デイトレーダーにも人気です。普段からよく監視している銘柄のなかで、実際にトレードしてみて自分と相性の良い銘柄、利益がでるパターンなどの情報を日々積み重ねていけるようにしましょう。

損切り

デイトレードでは、迅速な意思決定が求められます。損切りラインを事前に設定するなど、リスク管理は不可欠です。

メリット

デイトレードのメリットは、イベントリスク(決算や経済指標)を回避できる点です。ポジションを翌日に持ち越さないため、予期せぬニュースや経済指標の発表によるリスクを回避・軽減できるのが大きな特徴です。さらに、デイトレードは市場の瞬時の動きを捉えて、短期間で利益を狙うことが可能です。市場の急な変動にも素早く対応できるため、上昇や下落の機会を即座に捉える即時性が魅力です。

また現物取引では、差金決済が禁止されているため、同じ銘柄を1日に何度も売買することができません。一方で、信用取引では、同じ銘柄を1日に何度も売買できます。この信用取引のメリットを活かすことで、1日の間に利益を積み重ねることが可能になります。

注意点

デイトレードでは、翌日にポジションを持ち越さないため、株価変動リスクを最小限に抑えられますが、1回ごとの取引にかかるコストは積み重なるため、資金効率を考慮した戦略が求められます。なお、moomoo証券の米国株デイトレードなら、信用の買いで発生する「金利」と信用の売りで発生する「貸株料」がかかりません。同日中に行う信用取引の売買であれば、取引回数に関わらず金利・貸株料が無料です。

スイングトレード:中期保有でトレンドに追従する

スイングトレードは、数日から数週間の保有期間で、株価の上下を利用して利益を狙う取引方法です。短期的な値動きを活用しながらも、デイトレードのように頻繁に取引する必要がなく、比較的余裕を持ってトレードできるので、初心者にとっても取り組みやすいスタイルです。スイングトレードは、中期的なトレンドを追いながら、イベントなども加味してトレードするスタイルなので、テクニカル分析だけでなく、ファンダメンタルズ分析(企業業績や市場環境)も重要になります。

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スイングトレードの例

2024年8月の $アップル (AAPL.US)$ 1時間足チャートです。決算発表後の株価は地合いの影響もあり大きく下落しました。業績から考えて決算後の水準は売られすぎであり、中期的には株価の上昇が期待できると考えられる場合、スイングトレードのチャンスです。期間5と期間20の単純移動平均線(SMA)を表示して、短期線が長期線を上抜けた(ゴールデンクロス)タイミングで買いエントリーします。決済は短期線が長期線を下抜けた(デッドクロス)タイミングです。この例では11日間*ポジションを保有し、13ドルの値幅を獲得しました。*金利は土日もカウントされます。

  • ゴールデンクロス:短期の移動平均線が長期の移動平均線を上抜けるタイミングで、上昇のサイン。

  • デッドクロス:短期移動平均線が長期移動平均線を下抜けたタイミングで、下落のサイン。

ポイント

イベントを利用した銘柄選び

スイングトレードでは、決算発表や新製品発表などの企業イベントだけでなく、規制変更や業界ニュースといった外部要因も活用します。これらのイベントが、株価のトレンドを強化する要因となり、短期的な市場の反応を捉える重要なヒントになります。銘柄選びとしては、ボラティリティが高い銘柄やトレンドが明確な銘柄が適しています。マグニフィセント7のような有名企業以外にも、 $アーム・ホールディングス (ARM.US)$ ブロコム $ブロードコム (AVGO.US)$ $マイクロン・テクノロジー (MU.US)$ といったテクノロジー分野の新興企業やニュースで注目される銘柄も、スイングトレードの対象となるでしょう。過去の成功パターンに固執しすぎず、時流のトレンド銘柄を常に探していくのも株式投資の醍醐味であり成功のカギです。

ボラティリティの活用

新技術の開発や市場シェア争いが激しいテクノロジー株は、市場の動向に敏感であり、短期間で大きく値動きすることがあります。ボラティリティが高く、価格変動が大きい銘柄に注目することで、利益を狙いやすくなります。ニュースや材料がメディアに大きく報じられて市場の話題となり、株価に一定の方向感がある場合も狙い目でしょう。

メリット

スイングトレードのメリットは、時間の融通が利く点です。デイトレードのように毎日相場を張り付いて監視する必要がなく、日中の時間が限られている忙しい方でも無理なく取り組めます。さらに、数日から数週間のポジション保有によって、短期的な値動きよりも大きなトレンドを捉えることができます。特定の銘柄の取引に自信がある場合、信用取引を利用してその銘柄に集中投資し、リターンをさらに高めることも期待できます。

● 注意点

数日から数週間にわたりポジションを保有するため、相場の急変に備えたリスク管理が大切です。ファンダメンタルズや外部要因(経済指標、金利政策、地政学リスクなど)を把握し、計画的な損切り設定やポジション調整を行い、予期しない相場変動に対応できる体制を整えておくことを常に意識しましょう。

ペアトレード:リスクヘッジしながら利益を狙う

ペアトレードとは、割安だと思う銘柄を「買い(ロング)」、割高だと思う銘柄を「売る(ショート)」ことで、利益の獲得を目指すスタイルです。信用の買いと信用の売りを同時に行い、2銘柄間の相対的な価格差を狙います。株価が離れた時を狙ってポジションを立て、株価が近づいた時(価格差が縮小した時)に決済すれば、市場全体が下落していても利益の獲得が期待できます。ただし、市場全体の動きや地合いが極端に悪い場合には、この手法の効果が薄れることがあります。ペアトレードは、市場全体が比較的安定している時期に効果を発揮しやすい手法です。

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ペアトレードの例

2024年9月の $コカコーラ (KO.US)$$ペプシコ (PEP.US)$ の1時間足チャートです。9月9日から10日にかけて、KOが大きく下落しているのに対して、PEPは比較的安定して推移しています。このように、同一セクターにおける銘柄間の価格のズレが大きくなったときは、どちらか一方が買われすぎ、もしくは売られすぎであると考えられるため、下落している銘柄(この例ではKO)をロングして、上昇している銘柄(この例ではPEP)をショートする戦略が有効です。

ポイント

ポジションのバランス

ロングとショートのポジションサイズをバランス良く保つのが重要です。どちらか片方に偏りすぎると一方のポジションで発生した場合の損失が全体のパフォーマンスを悪化させる可能性につながります。

適切なタイミング

ペアトレードでは、一般的に経済指標の発表や企業決算といったイベントに合わせてエントリーやエグジットを行うのが効果的です。こうしたイベント時には株価の変動が激しくなり、価格差を狙いやすくなるためです。過去の決算やニュース発表時の株価反応のパターンを見直すと、銘柄の癖を把握する一助となります。

銘柄の動きや癖を熟知することの強み

ペアトレードをさらに一歩進めるためには、銘柄ごとの特有の動きや癖を理解することが重要です。特定の銘柄が持つ独自の動きやパターンを熟知することが、他の投資家との差別化要因となります。たとえば、KOとPEPのようにどちらも消費財分野の代表的な企業であっても、季節ごとの需要や市場の反応の違いにより、それぞれ特有の株価の動きがあります。ペアトレードで成功の確度を高めるには、企業特有の株価の動きを把握し、機敏にロングとショートのタイミングを計ることがポイントです。

メリット

個別銘柄のパフォーマンス差を利用したトレードスタイルなので、市場の方向性に左右されにくい点がメリットです。ロングとショートのポジションを同時に持つことで、市場全体が上昇しても下落しても、個別銘柄間での相対的なパフォーマンス差に基づいたトレードができます。また、同じセクター内の銘柄を選ぶことで、1つの企業だけに依存した個別リスクを抑えながら安定したリターンを期待できるのが、この戦略の大きな強みです。

注意点

市場全体が極端に悪化した場合には、ペアトレードの戦略自体が有効でなくなる可能性が高いです。市場環境(地合い)が非常に悪いときはロング側の損失がショート側の利益を超えてしまう可能性があるため、特に注意が必要です。また、ロングとショートの両方にポジションを取るため、単一銘柄の取引に比べて多くの資金が必要となり、含み損が発生した際の影響も大きくなります。そのため、適切な資金管理と損切りのルール設定が欠かせません。

自分に合った取引スタイルを見つけるためにも、まずは少額から取引を始めて経験を積むことをおすすめします。経験を重ねる中で、各スタイルの特徴を体感し、理解を深めていきましょう。

これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。こちらの投資情報は説明目的の用途でのみ提供されており、すべての投資家にとって適切であるとは限りません。 詳細情報