コールとプットを両方買う戦略 ~ロングストラドル・ロングストラングル~
※本記事およびコンテンツは大阪取引所が運営する北浜投資塾サイトより転載。

日経平均株価が上がっても下がっても利益になる

第1回~4回では、IV(インプライドボラティリティー)が低く天井を示唆する場面で下落狙いのプットオプション買い戦略を解説しましたが、その場所が天井ではなくその後もまだ上がっていく、ということもよくあります。そこが天井かどうかなど誰にもわかりません。下落して初めてそこが天井だったことになるわけで、誰もあらかじめその場所が天井だと判断することはできません。だからこそ予想が外れることも前提に、損失限定の比較的リーズナブルな価格のプットオプション買い戦略をとるわけです。
ただ、IVが低い水準にあるということは、オプションを買うのに好都合。下落狙いのプットオプション買いに加えて、上昇対策としてコールオプションを同時に買ってみてはどうでしょうか。
図表1 P20000の損益図




P20000が下落方向で利益が増えていくのに対し、C20000の方は損失が一定です。上昇方向はC20000の利益は右肩上がりに増えていくのに対し、P20000の方は損失が一定です。片方の損失を上回る利益が出始めるところから、全体として利益となり始めます。日経225先物や株式をショートとロングの両建てしても、損益は固定されるだけで利益にも損失にもならないのと比べると大きな違いです。
損益のグラフの形状から、このポジションは「ロングストラドル」とよばれています。また、ややアウト・オブ・ザ・マネーの権利行使価格同士のオプションを使って組成する場合は「ロングストラングル」とよばれています。
図表5 ロングストラングルの例=C23500買い+P22500買い


図表6 ロングストラドルの損益の出方

日経平均が上がっても下がっても利益となりうるポジションです。しかし、片方のオプションの損失をカバーできるだけの利益がもう一方のオプションから出ない程度の動きでは損失となってしまいます。つまり、このポジションは日経平均が上がっても下がってもいいが、とにかく大きく動かないといけないわけです。損益分岐点は「権利行使価格±買い代金総額」となります。
IVが低いときに安く買い、相場が動く可能性に期待





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