空売りの特徴とリスク管理
空売りとは?
空売りは、対象株を保有していない状態で「売建」し、株価が下がったタイミングで決済(買い戻し)して利益を得る手法です。株価の下落局面でも利益を得るチャンスがありますが、反対に株価が上昇すると損失が拡大するリスクがあります。

空売りのリスクと損失の拡大
株価が下がるほど利益が出る空売りですが、逆に株価が上昇すると、その上昇分だけ損失が膨らみます。
特に、短期間で急騰した場合には理論上、株価は「青天井」となり、どこまで上昇するか予測が困難です。そのため、空売りの損失可能性は無限大といえます。
空売りのリスク管理
空売りを行う際は、あらかじめ損切りのルールを設け、「逆指値注文」を活用するなど適切なリスク管理が必要です。

逆指値注文を活用した場合の損失管理
例えば、10,000ドルで株を100株「空売り」(1株100ドル)したとします。株価上昇リスクを考慮し、110ドルで逆指値注文を設定しました。その後、株価が急騰し、一時150ドルに達する場面がありました。
逆指値注文ありの場合(損失限定)
株価が110ドルを超えたら自動で決済
損失 = (110ドル−100ドル) × 100株 = 1,000ドル
逆指値を設定したことで、損失は最大1,000米ドルに限定される
逆指値注文なしの場合(損失無制限)
株価が150ドルまで上昇
損失 = (150ドル−100米ドル) × 100株 = 5,000ドル
損失は青天井で拡大する可能性あり
逆指値注文の設定は、株価が想定外の急変動を起こした際に、損失を一定範囲内に抑えるための重要なリスク管理手法となります。
追証とロスカットの仕組み
信用取引では、委託保証金維持率が30%を下回ると、追加保証金(追証)が発生します。追証が発生した場合、アプリを通じてリアルタイムでお知らせします。
追証が発生すると、維持率を30%に回復させるために必要な金額(かつ最低委託保証金に達する金額)を、迅速に入金する必要があり、追証は自然には解消されません。
なお、建玉を返済で追証を解消するには、追証期限日までに返済を完了し、維持率を30%に回復させる必要があります。
追証の通知を受け取った日から数えて3営業日目の正午(追証期限日)までに、追加保証金の入金が行われない場合や、委託保証金維持率が10%を下回った場合には、ロスカット(強制決済)が実行されます。
ロスカットとは、証券会社が保有する建玉を強制的に決済する措置です。追証が発生しているかどうか、追加入金があるかに関わらず、維持率が10%を下回った場合は、当社の判断でロスカットを実施することがあります。
※詳細なルールやコスト等に関する情報は、当社の米国株式信用取引取扱規定および米国株式信用取引に関するルールをご確認ください。
追証とロスカットの発生原因と対策
建玉評価損の拡大
原因:建玉の評価損が拡大すると、維持率が低下し、追証が発生するリスクが高まる。
対策:維持率を上げるために、余裕を持って現金保証金を適宜追加する。
代用有価証券の値下がり
原因:現物株を担保にした場合、株価の下落で担保価値が低下し、維持率が30%を割る可能性がある。
対策:代用有価証券だけでなく、現金を十分に用意しておく。
信用二階建て取引
原因:現物株を担保にして同じ銘柄を信用買いする「信用二階建て」では、株価が下落すると現物株と信用建玉の両方で損失が発生し、追証が発生しやすくなる。
対策:現金の余力がない状態での、無理な信用二階建て取引を避けることで、評価損の拡大と追証リスクを回避する。
空売りはリスクの大きい手法です。特に損失が無制限に拡大する可能性がある点に注意が必要です。逆指値注文などのリスク管理手法を活用し、慎重に取引を行いましょう。
参考リンク:
これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。こちらの投資情報は説明目的の用途でのみ提供されており、すべての投資家にとって適切であるとは限りません。 詳細情報
