カレンダースプレッド
※本記事およびコンテンツは大阪取引所が運営する北浜投資塾サイトより転載。

カレンダースプレッド 異なる限月のオプションを組み合わせる




戦略① ATMカレンダースプレッド応用戦略
図表2 ATMカレンダースプレッド応用戦略の組成時のポジション

単なる同枚数ATMカレンダースプレッドでは、先に説明したようにガンマがマイナスになります(図表2)。ガンマとシータに関してはその絶対値は「期近>期先」の関係にあります。一方ベガに関しては「期近<期先」です。ガンマとシータの数値を相殺するように枚数調整してみます。期近のガンマの数値は期先のガンマの数値の約2倍ですので、期先を2倍にします。ベガは期先の方が大きいので、期近売りに対し、期先を2倍量買うことでガンマとシータを相殺しつつ、ベガを大きくプラスで取り出すことができます。そして日経225miniでデルタを0になるように調整(デルタヘッジ)すれば、デルタも消すことができます。
上記のように最終的にはデルタ≒0、ガンマ≒0、シータ≒0、ベガ≒+45という形でベガだけを大きく取り出すことができました。なお、コールでもプットでも組成は可能です。ただ、大きく下落した場合、プットを使っているとディープ・イン・ザ・マネーになってしまい手じまいが難しくなります。上記例はコールを利用しています。

図表3 ATMカレンダースプレッド応用戦略の組成時の損益図



戦略② 相場が崩れて期近のIVが先に高まったタイミングでアウト・オブ・ザ・マネーのプット・オプションで組成する
相場が急落したときは期近のオプションの方が先に反応することが多いという特徴、また、自分の権利行使価格付近に来ることがカレンダースプレッドにとっては利益になりやすいという特徴から、相場が急落して期近IVが相対的に高いとき、数百円下の権利行使価格のプット・オプションでカレンダースプレッドを組むという戦略について考えてみましょう。もう一段の下げは、自分の権利行使価格に寄る動きですし、戻す動きになれば期近のIVが急速に低下するだろうという考えです。
記憶に新しい2018年末の大きな下げの場面で見てみることにしましょう。(図表6、7)
図表6 日経225先物の価格推移

図表7 期近オプションと期先オプションのIVの推移



もう一発の大きな下げに見舞われましたがなんとかプラス着地できた可能性があります。もちろんイン・ザ・マネーになっていますので、手じまいが難しい状況ではあります。アウト・オブ・ザ・マネーのコールを利用して損益を固定するなどの工夫が必要になる場合もあります。(プットコールパリティによる決済)
12月25日に大きく下げたわけですが、期近・期先のIVの状況はさらに期近が高くなっていました。ここで比較のために同様のポジションをとってみることにします。(図表10)
図表10 戦略②のポジションを2018年12月25日に再び組成


これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。こちらの投資情報は説明目的の用途でのみ提供されており、すべての投資家にとって適切であるとは限りません。 詳細情報
