最新機能で始める米国株投資!ポイントまとめ!
魅力的なリターンを誇る米国株投資において、板情報は非常に重要なツールです。特に初心者にとっては、市場の動きを理解し、適切な投資判断を行うための強力な武器となります。今回は、NASDAQ TotalViewが提供する板情報の基本情報と有用性、そしてTotalViewの機能のなかで特に便利なネット不均衡指数(NOII)の概要をまとめました。
板情報(オーダーブック)とは?
板情報は、買い注文と売り注文の価格や取引量などを表示する市場データサービスです。板情報を見ることで、どの価格帯にどれだけの注文があるかを把握できます。特に、米国株式市場ではNASDAQ TotalViewが提供する板情報は全米売買シェア率NO.1の観点からも有用です。
各取引所の板情報(Level 2)比較表*
(*全米売買シェア率は日々の変動がございます。画像はヘルプセンターより)

Nasdaqからの公式情報によると、NasdaqTotalView板情報は、S&P500、NASDAQ、Russell 1000の3つの米国株指数の構成銘柄に関して、他の取引所の板情報よりも、米国最良の取引条件に近いとされています。
米国株板情報のLevelとは?
板情報のLevelが0(遅延データ)、1、2...と上昇するのに比例して、得られる情報量が増えます。
Level1とLevel2の違い
Level1板情報
最良気配値の情報を提供します。リアルタイムの株価と買い注文と売り注文でそれぞれ10本の板を表示します。Level1板情報からは、最低限の需給バランスを把握できます。
Level2板情報
Level1の情報に加えてより詳細な情報を提供します。買い注文と売り注文でそれぞれ60本の板を表示し、デプスチャートも使えるため、特定の価格帯でどれだけの注文が集中しているかを詳しく把握できます。
Level2で60本の板を見るメリット
サポートとレジスタンスの水準がわかるようになる
サポート(支持)
株価が下落した際に下げ止まる価格帯。多くの買い注文が存在するため、株価が下がりにくいと考えられる。
レジスタンス(抵抗)
株価が上昇した際に上昇が止まる価格帯。多くの売り注文が存在するため、株価が上がりにくいと考えられる。
これらの価格帯を把握することで、売買のタイミングを見極めることができます。板情報で、特に大きな株数の注文が出ているところが該当します。買い注文が集中しているところがサポート水準、売り注文が集中しているところがレジスタンス水準です。60本の板をスマートフォンの画面をスクロールして見るよりも、より直感的に知る方法としては、デプスチャートを一目で見て垂直になっているところ(注文が集中している)を探します。

NOIIを理解するためのポイント
Nasdaq totalviewの機能の一つであるネット不均衡指数(NOII:Net Order Imbalance Indicator)を理解するうえでポイントとなるのが、板寄せです。板寄せ(オークション方式の取引開始)とは、株式市場で取引開始前や取引終了時に、すべての買い注文と売り注文を一時的に集計して、始値と終値を決定するプロセスのことです。

ネット不均衡指数と板寄せの関係
ネット不均衡指数は、板寄せでの需給バランスを示す指標です。取引開始前や終了前の限定された時間帯*にリアルタイムで提供され、最も多くの取引が成立する価格や注文のバランスを予測するのに役立ちます。
*個別銘柄ページのチャートタブからネット不均衡指数を見つけることができます。ただし、ネット不均衡指数は米国株市場の【通常取引開始の5分前から開始時間まで】、および【取引終了時間前から大引けまでの10分間】のみ表示されます。
moomooアプリでネット不均衡指数(図中ではNOII表記)は、以下の情報を提供します。

ネット不均衡指数の活用例(基本となる考え方)
例えば、取引開始前にネット不均衡指数を確認すると、未約定の売り注文が多い場合(ネット不均衡指数がマイナス)には通常、株価は下落する方向に働きます。逆に、未約定の買い注文が多い場合(ネット不均衡指数がプラス)の時には、株価が上昇する傾向があります。

ネット不均衡指数がマイナスでも株価が上昇した例(やや難)
ネット不均衡指数がマイナスである場合、一般的には売り注文が買い注文を上回っていることを示します。しかし、ネット不均衡指数がマイナスであることが必ずしも売り優勢を示すとは限らない場合もあります。

ネット不均衡指数がマイナスの場合でも、以下の理由から株価が上昇することもあります。
大口買い注文の存在(重要!)
表面上は未約定の売り注文が多くても、それ以上の大口買い注文が存在し、約定した(株価の上昇で反映)という可能性があります。取引開始直前に大量の買い注文が入り、需給バランスが変わることもあります。また、流動性が高い銘柄の場合は特に、見えない大口買い注文が存在する場合も株価が上昇する要因となります。
時間帯や市場の流動性
特定の時間帯や市場の流動性の影響で、一時的に売り注文が増加してネット不均衡指数がマイナスになることがありますが、取引開始直前や直後に買い注文が急増することで、株価が上昇することもあります。
市場心理やニュースの影響
重要なニュースや市場の心理的な要因で、ネット不均衡指数の値とは反対の方向に株価が動くことがあります。例えば、ポジティブなニュースが発表された場合、短期的に売り注文が増加してネット不均衡指数がマイナスになる一方で、買い注文が急増して株価が上昇することがあります。
「IPOの初値形成時にネット不均衡指数がプラス」という考察から、例えば以下のような戦略を立てることができます!
指値注文を設定
始値での約定を確実にするために、気配値より少し高めの指値で買い注文を出す。
注文のタイミングを再考
もし株価が大幅に上昇すると予測される場合、高値での購入を避けるために注文のタイミングを再考する。
なお、ナスダック取引所に上場する株式は、NASDAQ TotalViewで、ニューヨーク取引所に上場する株式は、NYSE OpenBookでIPO初日の寄り前からの板情報が閲覧できます。
ここ数年で、ナスダック取引所に上場した企業の例としてArm Holdings、Coinbase、Snowflake、Airbnb、Rivianなどがあります。これらのナスダック取引所上場銘柄の初値形成前の気配値を見るためには、NASDAQ TotalViewの板情報を使えるようにしておくという下準備が必要であるということです!
IPO初日の具体例
例えば、2023年9月14日にNASDAQに上場したArm Holdingsの事例では、東部時間午前10時以降にネット不均衡指数が提供されました。最初にネット不均衡指数が表示された時点では、初値が65ドルになる可能性が示唆されましたが、その後、気配値が60ドルに下がりました。最終的に、ネット不均衡指数の予測通り、Arm Holdingsは56.10ドルで取引を開始し、その日のうちに株価が上昇しました。
くわしくはこちら
Eshallgo Inc(EHGO)
上場予定日:2024年6月14日
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、米国株投資においては特にデイトレーダーや短期投資家にとって、ネット不均衡指数は重要な位置づけとなっています。なぜなら、短期投資家は寄り前気配の動向を注視し、取引時間中の戦略を立てたり、迅速に対応する必要があるからです。
まとめ
NASDAQ TotalViewが提供する板情報は全米売買シェア率NO.1。
Level2板情報はより詳細な情報を提供し、デプスチャートでサポートとレジスタンスの水準を把握できる。
ネット不均衡指数を活用することで、IPOの初日や取引開始前の価格動向を予測するのに役立つ。
※板情報のネット不均衡指数だけが、株価の決定要因ではないことをご了承ください。
これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。こちらの投資情報は説明目的の用途でのみ提供されており、すべての投資家にとって適切であるとは限りません。 詳細情報
