サンタクロース・ラリーはなぜ起きる?FRBのスタンスと押し目の可能性を探る

05/19 10:32
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サンタクロース・ラリーとは?

サンタクロース・ラリーとは、米国株式市場におけるよく知られたアノマリーです。この現象は、12月の最後の5営業日と年初の2営業日の期間に株価が上昇する傾向があることを意味します。この考え方は、1972年に「ストック・トレーダーズ・アルマナック(株式投資家の年鑑)」の創刊者であるイェール・ハーシュ氏によって提唱されました。

「ストック・トレーダーズ・アルマナック」によると、1950年から2022年のデータでは、S&P500指数がサンタクロース・ラリーの期間中に73回中58回上昇しており、その確率は約80%に達します。また、この期間中のS&P500指数の平均上昇率は1.3%とされています。

出典:ストック・トレーダーズ・アルマナック

さらに、サンタクロース・ラリーは、翌年の株式市場の動向を占う先行指標としても利用されています。ハーシュ氏は、翌年の株式市場を予測するために以下の3つの指標を重視しています。

  1. サンタクロース・ラリー(12月の最後の5営業日と年初の2営業日の期間)

  2. 年初の5営業日のパフォーマンス

  3. 1月の市場動向

これら3つがすべて良好であれば、同氏は翌年の株式市場が堅調に推移する可能性が高いと考えています。

サンタクロース・ラリーが起きる理由

サンタクロース・ラリーがなぜ起こるのかについては、さまざまな説がありますが、明確な共通の結論はありません。しかし、CFIによると、一般的に挙げられる主な理由は以下の通りです。

機関投資家の不在

12月の最終週は、機関投資家やそのトレーダーが休暇を取る傾向があります。この期間は、小口投資家が市場を動かす割合が高まり、小口投資家が強気な取引を行うことで株価が押し上げられることがあります。

年末の税金対策

株式の売却益(キャピタルゲイン)には税金がかかりますが、損失は税金の控除対象となります。そのため、多くの投資家は12月末に損失銘柄を売却し、利益と相殺する「損失計上(タックスロス・ハーベスティング)」を行います。損失通算の対象となる取引は12月31日までに完了している必要があるため、この時期を過ぎると売り圧力が緩和され、代わりに買いが増加することで株価が上昇する要因となる可能性があります。

1月の特殊要因

1月は株式市場が上昇しやすい傾向があり、これがサンタクロース・ラリーを後押ししていると考えられます。投資家が12月末に売却した銘柄を1月に再び買い戻すことで、需給が改善し、株価が押し上げられるとされています。

祝祭ムード

クリスマスや新年の祝祭ムードが投資家心理を前向きにし、市場全体に楽観的な雰囲気をもたらします。この雰囲気が投資家にとって市場への資金投入を促す要因になるともされています。

ボーナス等の追加資金

直近10年の傾向

12月の最後の5営業日と年初の2営業日におけるS&P500指数のパフォーマンス(終値ベース)を直近10年分調べたところ、10年間のうち7回は上昇していることが分かりました。

2014年から2024年にかけて、ラリーが発生した年のパフォーマンスはそれぞれ0.31%(2016)、1.13%(2017)、4.12%(2018)、0.36%(2019)、0.64%(2020)、0.05%(2021)、0.21%(2022)でした。このように過去のデータは、サンタクロース・ラリー期間において、S&P500指数がマイナスよりもプラスのリターンを示す傾向があることを示しています。しかし、これらはあくまで過去の傾向に過ぎず、将来のラリーが発生するかどうかを正確に予測することはできません。過去のパフォーマンスが将来の結果を保証するものではない点に注意が必要です。

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2025年もサンタクロース・ラリーは期待できる?

2024年の米国株は、調整を挟みながらも上昇基調を維持し、S&P500は6000ポイント台に到達しました。
この流れを受け、市場の焦点は2025年も上昇が続くのかに移っています。

FRBは利下げ局面に入りましたが、ペースは想定より慎重で、インフレ抑制を優先する姿勢は維持されています。PCEなどの物価指標には鈍化の兆しも見られる一方、再加速への警戒感は残っています。

そのため2025年の相場は、
「利下げ期待による押し上げ」と
「インフレ・金利への警戒」がせめぎ合う展開になりやすいと見られます。

2024年のような一本調子のラリーというより、調整を挟みながらの選別相場として捉えるのが現実的でしょう。

まとめ

サンタクロース・ラリーは、株式市場が年末特有の強気ムードに包まれるアノマリーであり、機関投資家の不在や追加資金の流入といった要因が背景にあります。このアノマリーを考慮しつつも、FRBの政策動向や米国の経済指標が市場に与える影響を冷静に観察することが重要です。

これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。こちらの投資情報は説明目的の用途でのみ提供されており、すべての投資家にとって適切であるとは限りません。 詳細情報

目次
サンタクロース・ラリーとは?
サンタクロース・ラリーが起きる理由
直近10年の傾向
2025年もサンタクロース・ラリーは期待できる?
まとめ