オプション取引とプレミアムの基本ルール
プレミアムは、原資産の株価や権利行使価格の関係に加え、満期日までの残り期間や相場のボラティリティなどによっても変動します。
米国株の個別株オプション(アメリカンタイプ)では、満期まで保有せず、プレミアムの値動きを利用して途中で決済する取引も一般的に行われています。
そこで、「オプションの買い」と「オプションの売り」におけるプレミアムに関する基本的なポイントを整理しました。
プレミアム比較
「買い」か「売り」かによって、プレミアムの変動に対する考え方や注意点が大きく異なります。
オプションの買い:途中決済時の注意点
オプションを買った場合、支払ったプレミアムがコストとなり、その後のプレミアム(=オプション価格)が上昇すれば取引に有利に働きます。逆に、プレミアムが下落すれば不利になります。
途中で決済(売却)した場合:
プレミアムがエントリー時(支払い時)より上昇していればその差額分が利益になります。
利益=(決済時プレミアム − エントリー時プレミアム) × 枚数 × 100株
プレミアムは上限がないため、うまく相場が動けばオプションの「買い」のほうが途中決済で得られる利益が大きくなりやすいです。
時間の経過やボラティリティの低下によって、たとえ相場が有利に動いても、プレミアムが思ったほど上昇せず、利益が伸びにくくなる(=タイムディケイ)ことがあります。
相場が思惑と逆に動いたり、動かない場合はプレミアムが下落し、損失になるリスクあります。
オプションの売り:途中決済時の注意点
オプションを売った場合、受け取ったプレミアムが収益のスタート地点となり、その後のプレミアム(=オプション価格)が下落すれば取引に有利に働きます。逆に、プレミアムが上昇すれば不利になります。
途中で決済(買戻)した場合:
途中決済で得られるプレミアムは、エントリー時の受取プレミアムを上回ることは基本的にありません。
利益=(エントリー時プレミアム − 決済時プレミアム) × 枚数 × 100株
相場が大きく動いたり、ボラティリティが上昇すると、プレミアムが急騰し、損失が膨らむリスクがあるため注意が必要です。
途中決済するときは、できるだけプレミアムが安いときに決済するのがポイントになります。
満期前の「時間的価値(タイムバリュー)」について
プレミアムは、本質的価値(イントリンシック・バリュー:株価と権利行使価格の差)に加え、時間的価値を含んでいます。
時間的価値とは?
満期までの期間が長いほど、「株価が変動する可能性」も高まるため、プレミアムが高めに評価される傾向があります。これが時間的価値です。
時間的価値は、満期日が近づくほど加速度的に失われ、最終的にはゼロになります(=タイムディケイ)。
株価が変わらなくても、時間の経過だけでプレミアムが下落する点には留意が必要です。
オプションの途中決済を行う場合、相場環境に加え、満期までの残り期間もプレミアムに影響が出やすい点を理解しておくことが重要です。
結論
オプション取引では「権利を行使する」だけではなく、「オプションそのものを売買して利益を狙う人」も多く、その利益の源泉は「プレミアムの変動」であることがポイントです。
注意
最終的な損益では手数料が差し引かれます。
満期まで持った場合の利益は、本記事掲載の計算式の通りではありません。
これらの内容は、情報提供及び投資家教育のためのものであり、いかなる個別株や投資方法を推奨するものではありません。こちらの投資情報は説明目的の用途でのみ提供されており、すべての投資家にとって適切であるとは限りません。 詳細情報
