自動車メーカーの投資・開発競争、トヨタがテスラやBYDを引き離す-体力勝負の状況に
米中を中心としたEVメーカーの台頭に押されている日本の自動車メーカーだが、将来の業績に大きく影響するとみられる研究開発および設備投資では、規模、効果ともに $トヨタ自動車(7203.JP$が米 $テスラ(TSLA.US$や中国 $BYD Company ADR(BYDDY.US$を大きく引き離している。
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トヨタ自動車は2018年度から22年度までの5年間で、研究開発および設備投資に12兆円を超す資金をつぎ込んでいる。自動二輪車事業も手掛ける $本田技研工業(7267.JP$や、時価総額でトヨタを大きく上回るテスラの2倍以上に上る。2020年から自動車販売で世界トップの座にあるトヨタのキャッシュ創出力があってこそ実現できる大規模投資といえる。
投資効果についても、2023年度7-9月期対比で見ると、円安による営業利益の上振れ効果もあり、EVの低価格競争で利益率に陰りが出はじめたテスラやBYDを圧倒した。
トヨタを除く4社も、毎年1兆円前後を研究開発や設備投資に費やしている。7-9月期のフリーキャッシュフローは、トヨタが6147億円のマイナスのほか、 $日産自動車(7201.JP$(-482億円)、テスラ(-2137億円)、BYD(-804億円)と、ホンダ(213億円)を除く4社がマイナス。本業での稼ぎ以上に投資に振り向けている計算で、いわば「分不相応」な投資をしている状態だ。
各社が大規模な投資・開発に取り組むのは、今後の収益拡大を見込んで先行投資を優先させているというよりも、生き残りをかけて投資・開発に資金を注がざるを得ない、つまり「体力勝負」をしていると見たほうが適切かもしれない。
生き残りをかけて自動車メーカー各社が巨額の開発投資を行うのは、自動車業界が今、100年に1度の大変革期とされるためだ。そのキーワードが、「Connected(IT化)」「Autonomous(自動運転)」「Shared&Service(シェアリング)」「Electric(EV)」の頭文字を合わせた「CASE」とされている。
シェアリングカーなど、マイカーを持たない「MaaS(Mobility as a service)」の普及によって今後の販売台数の大きな伸びが期待できないにもかかわらず、IT化、自動運転、EVなどの先端技術の導入は不可欠。各社とも「CASE」への対応のために、研究開発費を増加させている。
![▲各社の研究開発費の推移](https://sgsnsimg.moomoo.com/feed_image/181569713/940e2d90e5c73a4e9b1904e65aa2198e.jpg/bigmoo)
日本勢は出遅れ感のあるEVにも、多額の開発・投資で巻き返しを図っている。22年からのEV関連への投資額として、トヨタは30年までに約5兆円、ホンダは10年間で約5兆円、日産は26年までに約2兆円をそれぞれつぎ込む方針を打ち出している。
EV開発の要となるのが、電池の生産開発だ。トヨタは今年10月に、米ノースカロライナ州の電池工場に約80億ドル(約1兆2000億円)の追加投資を決め、投資額は累計約139億ドル(約2兆850億円)になると発表した。
自動車メーカーの投資・開発競争は、今後も激化することが想定される中で、自社だけでなく、外部との連携によって投資・開発効果を高めることが不可欠となっている。
連携相手は、同業やサプライチェーンといった水平的、垂直的な連携に加えて、異業種との連携もカギを握りそうだ。
水平的な連携では、日産が今年7月に、グループの仏ルノーが新設するEV新会社アンペアに最大6億ユーロ(約930億円)を投資すると発表した。トヨタは $スズキ(7269.JP$、 $マツダ(7261.JP$、 $SUBARU(7270.JP$と提携している。垂直的な連携では、ホンダが今年5月に、 $ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674.JP$と電池の研究開発を行う合弁会社を設立すると発表した。
異業種との連携としては、トヨタが $ソフトバンク(9434.JP$や $日本電信電話(9432.JP$と、ホンダが $ソニーグループ(6758.JP$とそれぞれ提携するなど、通信業や電子機器メーカーといった大手企業と手を組む動きが広がっている。
ーmoomooニュースMark
出所:各社HP
出所:各社HP
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コメント
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181338057犬心久美子 : テスラのサイバートラック、ピックアップトラックは横から弾
撃ち込まれても耐え抜く 頑強さには驚いた
それに窓、フロントガラスをハンマーで叩き割られた様に見える何とも皮肉を逆手に取りジョークでそれをシールで販売したら
マスクさんらしい。
️
カバみたいな タッパが広い アメ車で![undefined undefined](https://static.moomoo.com/nnq/emoji/static/image/default/default-black.png?imageMogr2/thumbnail/36x36)
即日完売したうです
うーん。テスラにはテスラの良さが有り、
トヨタにはトヨタの良さが有る。。
ただ、ぐーーっと引いてフォーカスすると
ガソリンとEVのハイブリッドは優秀だと思う。
低速高速で使い分ける事が出来るのは
ハイブリッド車の真骨頂
トヨタも段々、値段が高くなってるが、
テスラのサイバートラックは 富裕層でない限り流石に高額車だ。アメリカ本土では多いに活躍できそうな感じ。日本では走る道路を選ぶし、
進まないEVのインフラ。急速充電ばかりしているとバッテリーに負担がかかるそうで。
パーキングもちょっと困るかも。
以前 ハマーと言う車を見たけど
狭い道は入れない、すれ違いはヤバイ。
ライフスタイルに合った車が一番なので
テスラもトヨタも頑張って下さい
181290949 : カヌーgoevはどうなる?![undefined undefined](https://static.moomoo.com/nnq/emoji/static/image/default/default-black.png?imageMogr2/thumbnail/36x36)
ありがとう星 : H2に関してはいかがなものか?
181338057犬心久美子 : いいね 有難う御座います![undefined undefined](https://static.moomoo.com/nnq/emoji/static/image/default/default-black.png?imageMogr2/thumbnail/36x36)
pinkotu : 給料も日本の3倍貰ってると思うのでサイバートラックは、高くない、外食1食3、4千円ですから物価が安い日本から見たら駄目です。G7最貧国ですからね。