ログアウト
donwloadimg

アプリをダウンロード

ログイン後利用可能
トップに戻る

≪AI出遅れのアップル(AAPL)≫ AI進展で反転へ?!

avatar
moomooニュース米国株 コラムを発表しました · 04/16 03:26
アップル株に出遅れ鮮明
米テック大手7社のマグニフィセント・セブンは、2024年に入ってから株価に明暗が分かれた。四半期ベースでみた場合、1-3月は $エヌビディア(NVDA.US)$が株価上昇率で首位を維持し、次いで $メタ プラットフォームズ A(META.US)$ $アマゾン ドット コム(AMZN.US)$ $マイクロソフト(MSFT.US)$ $アルファベット A(GOOGL.US)$ と続いた。いずれも2023年の好調さを維持し、続伸した。一方、 $テスラ(TSLA.US)$ は29%下落、 $アップル(AAPL.US)$ は11%下落し、逆行安となった。
≪AI出遅れのアップル(AAPL)≫ AI進展で反転へ?!
四半期ベースの株価パフォーマンスを提示したのは、多くの機関投資家が四半期ベースでパフォーマンスを精査・評価し、次の四半期に向けて投資戦略を策定する傾向が強いためだ。上記のマグニフィセント・セブンの株価パフォーマンスを見た際、一部のファンドマネージャーは逆行安の銘柄に反転のチャンスはあるかどうかを考えるだろう
リターン・リバーサルの観点からすると、下落率の大きいテスラがより注目されやすいかもしれないただ、同社に対しては機関投資家の間でも好き嫌いが分かれている。テスラの一大ファンとして知られているキャシー・ウッド氏は直近の下落局面でテスラ株を買い増した模様。同氏が運用する $ARK ETFs(BK2551.US)$ の保有リスト(4月15日時点)ではテスラが再び首位に躍り出た。
アップルについては、バフェット銘柄で自社株買いという株価の下支え要素も備えている。反転期待の候補銘柄リストにより上がりやすいと考えられる。足元では、アナリストによる買い推奨やAI開発をめぐる報道を受け、個人投資家の間でも関心度が高まっているようだ。
アップルがAI出遅れの挽回を図る
★「Mac」シリーズにAI性能向上の新チップ搭載
Bloombergは4月12日に、アップルが全製品にAI機能を組み込む広範な取り組みの一環として、「Mac」シリーズの全モデルを「M4」でアップデートを目指していると報じた。「M4」はアップルが独自に開発したプロセッサーで、現在最新の「M3」の次世代チップに当たる。同報道を好感し、アップル株は4月11日に4%上昇した。
「Mac」の売上高構成比(2023年12月期)を確認してみると、全体の8%程度で、主力の「iPhone」の52%よりはるかに小さい。したがって、“AI Mac”の売れ行きが好調だとしても、売上高の押し上げは限定的と想定される
≪AI出遅れのアップル(AAPL)≫ AI進展で反転へ?!
それにもかかわらず、アップル株が報道を受け4%上昇したのはAI要素がアップル株にとっていかに重要かを裏付けている。加えて今回の動きは、「全製品にAI機能を組み込む広範な取り組みの一環」であるためでもあろう。つまり、AIで出遅れているアップルが挽回に向けて動きを加速していることが評価ポイントとなり得る。よって、AI開発の進展をめぐる材料が続けば、アップル株に対する見直し買いは続く可能性があろう
★6月に待望のAI戦略を発表する見通し
アップルは3月26日に、毎年恒例の世界開発者会議(WWDC)を6月10日~14日に開催すると発表した。Bloombergによると、「事情に詳しい複数の関係者によれば、プレゼンテーションではAIに重点が置かれ」、「予定されるiPhoneの基本ソフトの次期バージョン「iOS18」に関しては、新たなAI戦略が中心になる」見通しだという。
アップルが6月のWWDCでAI戦略についてより明確な道筋を示した際は、ポジティブ材料となろう。少なくとも、「6月にAI戦略を発表する見通し」はタイムスケジュール的にアップル株にとって下支え要因になると考えられる。目標株価との乖離幅や妥当なバリュエーションも見直し買いの要因となりそうだ。
≪AI出遅れのアップル(AAPL)≫ AI進展で反転へ?!
★iPhone販売は、年後半に回復する見通し
6月のWWDCより前に、アップルは5月2日に決算発表を行う予定だ。今回の決算発表では、特に主力の「iPhone」部門の売上高動向が注目されよう。iPhone販売をめぐっては、4月15日に出荷台数ベースで1割減を示す材料が出ているためだ。
調査会社IDCのデータによると、1~3月のスマートフォン出荷台数はアップルが前年同期比で9.6%減少したのに対し、競合のサムスン電子は同0.7%減少にとどまった。その結果、サムスン電子がアップルに取って代わって首位となった。
サムスン電子がアップルに先駆けて投入した”AIスマートフォン”によるものかどうかは不明だ。ただ、その可能性は十分あると考えられるため、アップルは”AI iPhone”の投入を急ぐ必要があろう。アップルにとって6月中旬のWWDCで”AI iPhone”の詳細を明かす圧力は一段と高まっているかもしれない。
≪AI出遅れのアップル(AAPL)≫ AI進展で反転へ?!
なお、1-3月期のiPhone販売台数に対する市場予想(Bloomberg集計、以下同様)は、前年同期比8.2%減となっているのに対し、IDCの出荷台数ベースでは同9.6%減となった。市場予想の方がやや甘いことが示唆された。IDCのデータが明らかになった4月15日に、アップル株は2%下落した。iPhoneの伸び鈍化を嫌気されたとの報道が多かった。ただ、4月15日は中東情勢懸念や長期金利の上昇テック大手はほとんど2%程度下落している。それを踏まえると、iPhoneの販売鈍化に対する懸念はある程度株価に織り込んでいる可能性もあるかもしれない
今後のiPhone販売の見通しについては、4-6月期も鈍化が続くと見込まれている。ただ、前年同期比の減少率は縮小し、翌7-9月期は増加に転じると見込まれている。つまり、年後半に向けて販売は回復する見通しだ。
≪AI出遅れのアップル(AAPL)≫ AI進展で反転へ?!
通期ベースでは、2024年12月期も前期に引き続いて減少するが、2025年12月期はプラスの伸びに転じると見込まれている。スマートフォン市場の回復や買い替えサイクルによる影響が背景にある。アップルがAI搭載のiPhoneを早めに投入すれば販売を一段と押し上げることも期待される。総合的にみると、投資妙味が増していると言えよう。
2024年4月16日作成 マーケット・アナリスト Amelia
出所:会社資料、Bloombergおよび各種資料をもとにmoomoo証券作成
≪AI出遅れのアップル(AAPL)≫ AI進展で反転へ?!
免責事項:このコンテンツは、Moomoo Technologies Incが情報交換及び教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
23
+0
2
翻訳
報告
121K 回閲覧
コメント
サインインコメントをする