ログアウト
donwloadimg

アプリをダウンロード

ログイン後利用可能
トップに戻る

【決算まとめ】アーム、見通しが期待外れ、利益確定売りは高バリュエーションも影響か

avatar
moomooニュース米国株 コラムを発表しました · 05/09 03:09
$アーム・ホールディングス(ARM.US)$ が5月8日に決算を発表。5月8日の時間外取引では、株価が9%下落した。
決算発表直後の株価反応の背景要因
【決算まとめ】アーム、見通しが期待外れ、利益確定売りは高バリュエーションも影響か
★決算ハイライト
1-3月期実績、予想上振れ
調整後EPS(1株当たり利益):0.36ドル、市場予想は0.30ドル
売上高:9億2,800万ドル(前年同期比47%増)、市場予想は8億8,040万ドル
うちロイヤリティ収入は同47%増、新アーキテクチャ「Armv9」の継続的な採用やスマートフォン市場の回復が支えに。ライセンス&その他収入は同51%増。いずれも市場予想を上回った。
【決算まとめ】アーム、見通しが期待外れ、利益確定売りは高バリュエーションも影響か
【決算まとめ】アーム、見通しが期待外れ、利益確定売りは高バリュエーションも影響か
2025年3月期1Q(4-6月期)ガイダンス、予想上振れ
売上高:8億7,500万~9億2,500万ドル(前年同期比30%~37%増)、市場予想は8億6,800万ドル
調整後EPS:0.32~0.36ドル、市場予想は0.31ドル
2025年3月期通期ガイダンス、売上高が弱い
売上高:38億~41億ドル(前年比17%~27%増)、市場予想は40億1,000万ドル、中央値で予想下振れ。また、1Qガイダンスが前年同期比30%~37%増収であることを踏まえると、通期は1Qと同程度の成長見通しにならないことを示唆した。
調整後EPS:1.45~1.65ドル、市場予想は1.53ドル、中央値で予想上振れ
今後の見通し
レネ・ハースCEO:2024年3月期は売上高が前年比20%以上伸びたが、今期(2025年3月期)はそれ以上の成長を見込んでいる。2026年3月期と2027年3月期については、新規ライセンスのパイプラインや締結済みの契約、開発中または現在出荷中のロイヤリティ付きチップなどに基づけば、少なくとも20%の成長を維持できるとみている。
★決算発表会でのレネ・ハースCEOの主なコメント
(注目のデータセンターに関するコメントを中心にピックアップ)
AI関連のあらゆるものに関するデータセンターへの投資が増えており、Armにとってプラスだ。データセンターでのArmの採用は増加している。詳細データについては現時点で公表していないが、おそらく我々が(過去に)示した数字より速いペースで増加するだろう。
エヌビディアが直近発表した「Grace Blackwell」により、AIアプリケーションおよびデータセンターにおけるArmの採用は加速するだろう(「Grace Blackwell」はArmのCPUとエヌビディアのGPUを合わせたもの)。
ハイパースケーラー、つまりアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)との最初の契約締結(2018年)を振り返ってみると、Armの採用に関して特に言及されたメリットの一つが1ドルあたりのパフォーマンスだった。つまり、コスト優位性だ。そのため、データセンターにおける当社のシェア拡大は、当初述べたものより良かったと思う。
★レーティングと目標株価
【決算まとめ】アーム、見通しが期待外れ、利益確定売りは高バリュエーションも影響か
★ウォール街からのコメント
Bloomberg Intelligence:4Q実績と1Qガイダンスはほとんどの主要指標で予想を上回ったが、2025年度通期の売上高ガイダンスは僅かながら予想未達となり、大幅な業績向上に対する投資家の高い期待が抑えられた。
Morgan Stanley:4Qのトップ/ボトムラインの予想上振れや1Qの強いガイダンスは、2025年度の弱い売上ガイダンス(調整後EPSは予想上振れでも)によってやや影が薄くなった。見通しはモルガン・スタンレーの予想より弱いものの、幅広いドライバーがいることを考えると、来年まで予想を上回る業績を維持する可能性があるとみている。
Lynx Equity Strategy:ライセンス収入を予想することが難しい傾向があり、同社が保守的なガイダンスを行った可能性があることを踏まえる、売上見通しが当社の予想より2,000万ドル下振れたことはそれほど重要ではないとみている。株価下落はアップサイドのチャンスを残している。
中長期的にはAIブームの恩恵が期待できる、業績への貢献はまだ先か
Armが独占的な立場にあるスマートフォン市場は緩やかながらも回復している。ただ、過去のように成長の勢いがある市場ではないため、Armにとって今後のグロース部分はスマートフォン以外の分野となろう。
特にAIブームを背景に需要が急拡大いているデータセンターにおいて、Armのシェア獲得が期待されている。エヌビディアの最新AI向け半導体「Grace Blackwell」はArmのCPUを採用している。それによってデータセンターにおけるArmの採用は加速するだろうと、レネ・ハースCEOは今回の決算発表会でコメントした。他方、会社側が示した売上高ガイダンスからは、それによる業績への貢献はまだ先となる可能性が示されている。
2024年5月9日作成 マーケット・アナリスト Amelia
出所:会社資料およびBloombergよりmoomoo証券作成
【決算まとめ】アーム、見通しが期待外れ、利益確定売りは高バリュエーションも影響か
免責事項:このコンテンツは、Moomoo Technologies Incが情報交換及び教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
33
+0
1
翻訳
報告
67K 回閲覧
コメント
サインインコメントをする