■コーユーレンティア<7081>の事業概要
1. 事業セグメント
現時点で開示されている事業セグメントは、レンタル関連事業、ICT事業、スペースデザイン事業、物販事業の4つで、それぞれの売上高比率(2023年12月期実績)は、レンタル関連が59.3%、ICTが12.6%、スペースデザインが16.1%、物販が12.0%であった。
同社は全国で事業展開を行っているが、主力のレンタル関連は、首都圏の売上高比率が比較的高くなっている。また各事業を担う会社別では、レンタル関連は親会社である同社と子会社のコーユーロジックス(株)(物流)が、ICTは子会社のコーユーイノテックス(株)とイノテックスビジネスソリューションズがそれぞれ担い、スペースデザインは子会社のONEデザインズが、物販は子会社の広友物産(株)※と広友サービス(株)がそれぞれ担っている。
※設立母体の廣友物産とは別会社(2009年4月に新設分割)。
(1) レンタル関連事業
レンタル関連は、内訳としてFF&Eをレンタルする事業と移転サポートやリユース品販売を行うオフィスソリューション事業の2つに分けられる。オフィスソリューション事業は、オフィス移転から不用品の片付けまでをトータルにサポートする事業で、さらにこれらの片付けで発生した不要な家具・什器類やレンタルアップしたFF&E等を同社が運営するリユースショップ「リスタ」(実店舗6店+Web)を通して中古品として販売する。主力のレンタル事業の主な向け先は、建設、オフィス、イベントであり、それぞれの売上高比率(セグメント売上高に対する比率、2023年12月期実績)は、建設52%、オフィス20%、イベント19%、その他9%となっている。
1) 建設市場
一般的に建設向けレンタル市場には、建設機械や足場、ユニットハウスなど様々な機材や製品をレンタルする多くの企業が存在するが、同社は建設中の工事現場の仮設事務所向けにFF&Eさらには太陽光発電システム等をレンタルしている。同じ建設向けレンタルでも、足場や建機などのレンタルとは市場が異なる。同社における標準のレンタル期間は6~18ヶ月程度となっている。
主な取引先としては、鹿島<1812>など大手ゼネコン5社を筆頭に、主要な各種サブコン(電気:関電工<1942>、きんでん<1944>等、空調:高砂熱学工業<1969>、三機工業<1961>等、衛生:日比谷総合設備<1982>等)やプラント会社と取引がある。
2) オフィス市場
企業が行うイベントや期間限定プロジェクト、サテライトオフィス、テレワーク向けなどにFF&Eをレンタルしている。主要顧客は、人材派遣会社、行政機関(業務受託)、中堅・中小企業等である。標準のレンタル期間は1週間から6ヶ月程度となっている。
3) イベント市場
スポーツ、エンターテイメント、ビジネス、コンベンション等の各種イベント開催時に、FF&Eをレンタルしている。主要顧客は、イベント施工、企画・運営・制作プロデュース会社などである。標準のレンタル期間は1日~1ヶ月程度で、建設市場やオフィス市場に比べるとレンタル期間は短い。
(2) ICT事業
2022年12月期まで「レンタル関連事業」に含まれていたICT事業分野を、今後の成長分野と定めて2023年12月期より独立した事業セグメントに切り分けた。「通信」「電波」「電気」等のベンダー認定資格や国家資格を有する専門のエンジニアが、顧客のICT環境をトータルでサポートする。PCをはじめとするICT機器のレンタルや、オフィス・イベント会場・建設現場事務所のネットワーク設計・施工、トラブル時の修理やサポート、導入後のメンテナンスも行っている。さらに、ドキュメントサービスも提供するほか、今後の成長が見込まれる「eスポーツ」分野にも参入している。
(3) スペースデザイン事業
マンション販売時のマンションギャラリーの企画・設計から、解体までワンストップサービスを行い、そのうえでFF&Eレンタルや商品販売等を行っている。また金額は少ないがマンションのリノベーションも行っており、ニッチな分野(外国人向け等)に絞っている。建築やデザインの専門性と多言語対応を兼ね備えた会社は少なく、同社の強みとなっている。
(4) 物販事業
FF&Eを中心として様々な商品を販売する事業で、主な取引先では、郵政、官公庁、学校などが多い。これらの市場では入札が一般的なため利益率はあまり高くない。「オフィスの移転・レイアウト変更」等のサービスにも注力しており、官公庁に加え、民間企業向け売上拡大が期待できる。
2. 主な競合企業
主力の建設向けレンタル、イベント向けレンタルの市場では、主に日建リース工業(株)、(株)デザインアーク(大和ハウス工業<1925>の子会社)と競合するが、同社がFF&Eのレンタルに特化しているのに対して、特に日建リース工業は建設用軽量仮設機材やユニットハウスなどの比較的大型資材のレンタルも行っているのが大きな違いだ。
オフィス向けレンタル市場でも、同様に日建リース工業やデザインアークに加え、新興の(株)オフィスバスターズや(株)クラスなどの競合が増えてきている。一方この市場においては、依然としてレンタルではなく利用者が購入するケースが多いようだが、この点を裏返して考えれば、将来的にはオフィス向けレンタル市場はさらに伸びる可能性があるとも言える。
またICT関連でも同様に、メーカーを筆頭に、オリックス・レンテック(株)、パシフィックネット<3021>、横河レンタ・リース(株)などと競合するが、この分野もメーカーの比率が相応に高いことから成長の余地はありそうだ。
スペースデザイン市場は参入企業も多いが、主にマンションデベロッパー系の企業と競合する。同社は独立系であり、企画・デザイン・設計から施工まで一気通貫で行えるのが特色だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
■Coyurentia 7081 業務概覽
1. 業務板塊
目前,披露了四個業務領域:租賃相關業務、信息通信技術業務、空間設計業務和產品銷售業務,它們各自的銷售比率(截至2023/12財年的業績)爲59.3%,與租賃相關的12.6%,空間設計的16.1%,產品銷售的12.0%。
該公司正在全國範圍內發展業務,但其主要租賃相關業務在東京都市區的銷售比率相對較高。此外,根據負責每項業務的公司,母公司和子公司CO-EUROGICS株式會社(物流)負責租賃相關事宜,子公司Koyu Inotex株式會社和Inotex商業解決方案分別負責信息通信技術,子公司ONE Designs負責空間設計,子公司Hiroyu Business Co., Ltd. ※和Koyu服務有限公司分別負責產品銷售。
*與母公司廣友物產分開的公司(新成立並於 2009/4 年拆分)。
(1) 租賃相關業務
與租賃有關的事項可以細分爲兩類:租賃傢俱和設備的企業和提供搬遷支持和重複使用產品銷售的辦公解決方案業務。辦公解決方案業務是一家提供從辦公室搬遷到清理不必要物品的全方位支持的企業,此外,清理這些不必要的傢俱/固定裝置和租賃的傢俱和設備等,通過該公司運營的再利用商店 “Lista”(6家實體店+網絡)作爲二手物出售。主要租賃業務的主要目的地是建築、辦公室和活動,其各自的銷售比率(與細分市場的銷售比率,截至2023/12財年的業績)分別爲建築業52%,辦公室20%,活動19%,其他9%。
1) 建築市場
通常,在建築租賃市場中,有許多公司租賃各種設備和產品,例如建築機械,腳手架,單元房屋等,但是該公司在施工現場租用FF&E甚至太陽能發電系統,用於在建建築工地的臨時辦公室。即使建築租金相同,市場也不同於租賃腳手架、建築設備等。該公司的標準租賃期約爲6至18個月。
我們的主要客戶包括5家主要的總承包商,例如鹿島<1812>,我們與各種主要分包商(電力:Kandenko <1942>、Kinden<1944>等、空調:高砂熱力工程<1969>、三木興業 <1961>等)和工廠公司有業務往來。
2) 寫字樓市場
FF&E 用於公司開展的活動、限時項目、衛星辦公室、遠程辦公等。主要客戶是臨時人員配備公司、行政機構(合同工作)、中小型企業等,標準租期約爲1周至6個月。
3) 活動市場
FF&E 是在舉辦體育、娛樂、商務和會議等各種活動時租用的。主要客戶是活動施工、策劃/運營/製作公司等,標準租賃期約爲1天至1個月,與建築市場和辦公市場相比,租賃期較短。
(2) 信通技術業務
信通技術業務領域在2022/12財年之前一直被列入 “租賃相關業務”,該領域被確定爲未來的增長領域,並從2023/12財年起分爲獨立的業務板塊。具有 “通信”、“無線電波” 和 “電力” 等供應商認證和 “電力” 等國家資格的專業工程師爲客戶的ICT環境提供全面支持。他們還租用信息通信技術設備,從電腦開始,爲辦公室、活動場地和施工現場辦公室進行網絡設計/施工,在出現故障時進行維修和支持,並在安裝後進行維護。此外,除了提供文件服務外,它還進入 “電子競技” 領域,預計未來將增長。
(3)空間設計業務
我們提供從公寓銷售時規劃和設計公寓畫廊到拆除的一站式服務,然後進行FF&E租賃,產品銷售等。此外,儘管金額不大,但他們也在翻新公寓,並將範圍縮小到利基領域(針對外國人等)。很少有公司將建築和設計方面的專業知識與多語言支持相結合,這是該公司的優勢。
(4) 商品銷售業務
它是一家銷售以FF&E爲中心的各種產品的企業,其主要業務合作伙伴包括郵政服務,政府機關,學校等。由於競標在這些市場很常見,因此利潤率不是很高。我們還專注於 “辦公室搬遷/佈局變更” 等服務,除政府辦公室外,私營公司的銷售增長是可以預期的。
2。主要競爭對手
在主要的建築租賃和活動租賃市場中,它主要與日建租賃工業株式會社和Design Arc株式會社(大和房屋工業的子公司<1925>)競爭,但儘管該公司專門從事傢俱和設備租賃,但最大的區別是日建租賃工業還租賃相對較大的材料,例如用於建築和單位房屋的輕質臨時設備。
同樣,在辦公室租賃市場上,除了日建租賃與工程和設計公司外,新興的Office Busters有限公司和Class Co., Ltd.等競爭對手也在增加。同時,在這個市場中,似乎還有很多用戶購買而不是租房的情況,但是如果你反過來考慮這一點,也可以說未來辦公租賃市場有可能進一步增長。
此外,在信息通信技術相關問題上,它與歐力士租賃技術有限公司、太平洋網絡 <3021>、橫河租賃株式會社等與製造商競爭,但由於該領域的製造商比例相當高,因此似乎還有增長的空間。
有許多公司進入空間設計市場,但它們主要與公寓開發公司競爭。該公司是獨立的,其特點是能夠進行從規劃/設計/設計到施工的所有工作。
(由FISCO客座分析師寺島升撰寫)