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アップル、“AIイベント”を前に株高か、決算&“バフェット売り”を無事通過

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moomooニュース米国株 コラムを発表しました · 05/07 02:11
$アップル(AAPL.US)$が5月6日に3日ぶりに反落した。ウォーレン・バフェット氏が率いる $バークシャー・ハサウェイ(BRK.A.US)$が1〜3月期にアップル株を約13%売却したことが明らかになったためだ。しかし、下落率は0.9%にとどまっており、出来高も前営業日の半分以下だった。6日だけの動きからすると、バフェット氏による売りの影響は限定的のようだ。
主な要因として、以下3つが考えられる。
アップル、“AIイベント”を前に株高か、決算&“バフェット売り”を無事通過
1)2大イベント、特に“AIイベント“に期待
●新しいiPad Proのイベント
アップルは5月7日(現地時間)に、iPad Proの大幅アップグレードを発表する予定だ。Bloomberg記事(5月7日)によると、ティム・クックCEOによるプレゼンテーションは「米太平洋時間の午前7時開始で、通常より3時間早い。」同記事は、「何よりも重要なのは、アジアの消費者が就寝前に見られることだ」と記した(アップルの公式サイトではApple Eventは「日本時間5月7日午後11時から。」と書いてある)
新しいiPad Proのイベントが注目されているのは、業績回復期待とAI要素が兼ねているためだ。経営陣は5月2日の決算発表会で、iPadの売上高が4-6月期は2桁の伸び率が見込まれると述べた。売上全体の7%を占めるiPadが業績回復に貢献する可能性がある。
アップル、“AIイベント”を前に株高か、決算&“バフェット売り”を無事通過
新しいiPad ProはアップルのAI戦略の一部を成す「M4チップ」が搭載される見通しとなっている。5月7日に発表される予定の新しいiPad ProからはアップルのAI戦略の一端が伺えることができるかもしれない。
●“AIイベント”として期待されている6月10日~14日のWWDC
アップルは6月10日~14日に年次開発者会議(WWDC)を開催する。WWDCはソフトウェアの最新情報を披露するが通例となっており、今年はAIが焦点となる見通しだ。

クックCEOは3月末の決算発表会でAIについて、2024年内に明らかにする意向を示しており、5月2日の決算発表会では「AIの変革力と将来性を信じている。新たな時代において、当社は他社との差別化につながる優位性を持っている」とコメントした。今回のWWDCが“AIイベント“として期待されているのは、クックCEOがAIへの関心を強調していることも大きい影響していると思われる。
なお、ウォールストリートジャーナル(WSJ)によると、アップルはデータセンター向けAI半導体の内製化を目指している。WSJは5月7日の記事で、「米アップルは、データセンターのサーバーでAIソフトウェアを稼働させるために自社設計した半導体の開発に取り組んでいる。AI競争で重要な優位性をもたらす可能性がある」と報じた。

上記の2大イベントは、アップル株にとって重要なAI要素が含まれていることから、タイムスケジュール的にアップル株を支える可能性があると考えられる。今年のアップル株の出遅れは、AI製品・サービスの投入遅れが原因の一つであるためだ
アップル株のもう一つの出遅れ要因は、業績懸念にある。しかし、5月2日発表された1-3月期の業績は市場が心配していたほど悪くなかった。株価の下落がある程度の業績不安を織り込んできたため、今回の決算内容は投資家に安心感を与えた。

2)決算内容は心配していたほど悪くなく、自社株買いも好材料
アップルの決算の詳細については、【決算まとめ】アップル、1─3月期は予想を上回る 過去最大の自社株買いを発表、時間外で7%上昇を参照されたい。
【決算まとめ】にあるように、アップルが過去最大の自社株買いを発表したことも株高を支えている。
アップル、“AIイベント”を前に株高か、決算&“バフェット売り”を無事通過
3)バフェット氏の売り要因はアップルにあらず?
バフェット氏は、アップル株の売却について問われた際、「現在の財政政策なら、税率が引き上げられる可能性は高い」とコメントした。つまり、アップル株の売却は、株式の売却益にかかる税率が上昇すると見込まれるためであり、それより前の益出しであることを示した。同時に、アップルは極めて素晴らしい事業だと評価し、2024年末時点で最大の保有株である(であり続ける)可能性は高いともコメントした。

上記の要因のうち、今後の株価にとってより重要なのは、1)となるだろう。アップルが2大イベント、特に6月中旬のWWDCでAI戦略をより明確にし、AI関連製品・サービスの投入加速を示せば、アップル株の見直し買いは続く可能性があろう。
2024年5月7日作成 マーケット・アナリスト Amelia
出所:会社資料、Bloombergおよび各種報道をもとにmoomoo証券作成
アップル、“AIイベント”を前に株高か、決算&“バフェット売り”を無事通過
免責事項:このコンテンツは、Moomoo Technologies Incが情報交換及び教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
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