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米国でAI半導体を凌ぐ爆騰力の「やせ薬」!国内の創薬3銘柄にも海外投資家が殺到する日が来るか?テスラのマスク氏も使用

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ビットバレー投資家 コラムを発表しました · 05/20 02:00
米国株式市場でAI半導体に勝るとも劣らないホットなテーマが、「やせ薬」だ。米国では「やせ薬」銘柄の株価が短期間で上昇している。肥満人口が比較的少ないとされる日本では米国ほど関心は高くないが、国内にも「やせ薬」開発に関わる上場企業があり、商品化されれば海外投資家が米国の銘柄と同様に“買い”に走る可能性も想定される。国内で「やせ薬」開発に関わる有望3銘柄をピックアップする。
米国ではここ1年あまりで関連銘柄が急騰
「やせ薬」は、もともとは糖尿病や肥満症患者などへの治療薬として開発されたが、一般の人向けに「やせる」効果をうたった商品が売り出されると、大ヒットに至った。
特に国民の4割が肥満ともいわれる米国人の注目度は高く、テスラCEOのイーロン・マスク氏も使用しているとされ、SNS上には「やせ薬」に関する多くのインフルエンサーがいる。日本でもホリエモンこと堀江貴文氏が使用したことを明かしている
「やせ薬」市場は2030年までに1000億ドル(約15兆円)へ、約16倍に成長するともみられており、市場をリードする銘柄には投資家が“殺到”する現象も起きている。既に薬を発売中の米 $イーライ リリィ(LLY.US)$1年あまりで株価を2.6倍に上げて時価総額で $テスラ(TSLA.US)$を抜き、一部にはマグニフィセント7の入れ替えをすべきとの声も浮上している。デンマークの $ノボ・ノルディスク(NVO.US)$1年半ほどで株価(NY証取)を約3倍に伸ばし、時価総額で欧州トップに躍り出た。
日本の後発企業にもチャンスあり!
ただ、現時点で販売されている「やせ薬」は、効果に個人差があるだけでなく、副作用やリバウンドも強く出るケースもあり、いまだに「理想のやせ薬」には程遠い状況にある。このため、後発企業が新たな市場の支配者になる可能性も大いに秘めている
実際に、ことし2月に中期臨床検査の結果が良好だったと発表した米 $バイキング セラピューティクス(VKTX.US)$は、発表後2営業日で株価が2.6倍に上昇。「やせ薬」銘柄に対する海外投資家の買い意欲の強さを見せつけた。
日本市場の上場銘柄であっても、ポジティブなニュースさえあれば海外投資家は一気に殺到する可能性がありそうだ。
「やせ薬」開発に関連する国内3銘柄
▲国内の「やせ薬」関連3銘柄の開発状況と株価
▲国内の「やせ薬」関連3銘柄の開発状況と株価
塩野義製薬:既存薬と別作用の新薬が年度内に臨床試験の最終段階へ
$塩野義製薬(4507.JP)$が26年度以降の発売を予定して開発中の「S-309309」は、既存の「やせ薬」と作用が異なるのが特徴だ。イーライ・リリーなどが発売している「やせ薬」は、インスリンの分泌を促し少量の食事で満腹感を維持する効果があるとされているのに対し、塩野義の新薬は小腸で中性脂肪の吸収を抑制する働きを想定する。イーライ・リリーなどの既存薬との併用でさらなる体重減少の可能性もあるという。効果が大きいことが証明されれば、やせ薬市場のゲームチェンジャーになる可能性もある。
新薬開発は現在、臨床試験のうち少数の患者を対象に行う「フェーズ2」にある。同社が5月13日に公表した決算説明資料などによると、今期の第1四半期(24年6月)までフェーズ2のデータ入手を行い、第4四半期(25年1月)からは、臨床試験の最終段階として多くの患者を対象に行う「フェーズ3」に移行する予定だ。
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中外製薬:米リリーが開発最終段階の新薬でロイヤリティ収入と最大600億円得る権利
$中外製薬(4519.JP)$は同社が創薬した肥満症治療薬候補「オルフォルグリプロン」の全世界での開発権および販売権を、イーライ・リリーに付与している。契約に基づいた23年12月末時点での算定では、新薬の開発段階に応じて最大1億4000万ドル、売り上げに応じて最大2億5000万ドルの合計3億9000万ドル(約600億円)を受け取る権利を有している。新薬が販売開始された場合は、中外製薬は売上高の1桁台半ばから10%台前半の段階的なロイヤリティを受け取ることになる。
中外製薬の24年12月期第1四半期決算説明資料によると、イーライ・リリーによる「オルフォルグリプロン」の開発は、4月24日時点で臨床試験のフェーズ3にある。フェーズ2の臨床試験では36週時点で最大14.7%の体重減少がみられたという。
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ネクセラファーマ:提携先の米ファイザーが開発・販売段階に応じて支払い
$ネクセラファーマ(4565.JP)$(旧そーせいグループ)は23年11月、同社が保有する技術を用いて米 $ファイザー(PFE.US)$が開発中の「やせ薬」のフェーズ1の臨床試験がスタートしたと発表した。ファイザーは提携するネクセラファーマが保有する、細胞膜から構造を保ったまま受容体を外す「StaR技術」を用いている。ファイザーが開発中の「やせ薬」は「PF-06954522」で、イーライ・リリーなどと同じGLP-1受容体作動薬。発表を受けて、ネクセラファーマの株価は23年11月6、7日の2営業日で一時17.1%上昇した。
ネクセラファーマはファイザーの「やせ薬」開発に関して、定められた条件が満たされると支払いを受け、市販された場合はロイヤリティを受け取る契約となっている。契約の詳細は公表されていないが、22年12月に別の糖尿病および肥満症治療薬(後に開発は中止)のフェーズ2がスタートした際は、ファイザーから1000万ドル(13億7400万円)を受け取っている。
同社はイーライ・リリーとも22年12月に糖尿病・代謝性疾患の創薬に関する契約している。現在は基礎研究段階にあるが、開発・販売段階に応じて最大6億9400万ドルとロイヤリティを受け取る権利を有している。
また、ネクセラファーマの英国子会社(旧ヘプタレス)が新規の食欲抑制薬の開発に取り組んでいる。
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国内でも新たな動きで「やせ薬」への注目度アップか?
日本では「やせ薬」に対する知名度はそれほど高くないが、新たな動きも出てきており、注目される要素がある。
24年4月、大正製薬は持ち株会社の上場廃止とほぼ時を同じくして、「内臓脂肪・腹囲の減少薬」を販売開始した。スイスのロシュが開発した「アライ」で、英グラクソ・スミスクラインが販売権を保有している。ただし、医療用ではなく、ドラッグストアなどで購入できる市販薬(OTC医薬品)として販売している。13年に武田薬品工業がアライと同様の作用の薬品の販売に関する国内承認を得たものの、厚生労働省の中央社会保険医療協議会から体重減に関して「効果が小さい」との指摘を受け、販売を見送った経緯がある。
また、24年2月には、米国でも人気のノボ・ノルディスクの「ウゴービ」が、肥満症治療薬としては30年ぶりに保険適用となった。ただ、適用のための条件が厳しく、ダイエット目的では適用されない。このほか、「やせ薬」としても使用が可能な既存の薬品として、「フォーシガ」(英アストラゼネカが開発、国内では $小野薬品工業(4528.JP)$が販売)や「マンジャロ」(イーライ・リリーが開発、国内では $三菱ケミカルグループ(4188.JP)$傘下の田辺三菱製薬が販売)がある。これらは糖尿病などの治療が目的であり、肥満治療やダイエットを目的とする場合は保険適用されない。
こうした既存薬の需要や知名度が高まり、日本での「やせ薬」に対する関心が広がれば、国内投資家にも「やせ薬」銘柄への投資熱も上がるとみられる。
まとめ:国内でのニーズや知名度の低さは“仕込みのチャンス”か?
繰り返しになるになるが、米国では爆発的な人気を博している「やせ薬」だが、日本ではまだそれほどの知名度はない。
それだけに、海外と日本の「やせ薬」に対する熱量のギャップを活かして、今のうちに関連銘柄を仕込んでおくという考え方もあるだろう。創薬関係のイベントは、上昇時は(下落時も)急激に大きく動きやすいという特徴もある。
3銘柄とも、20日終値はアナリストによる目標株価の平均値を下回っており、その点からも“買い時”を検討してよいかもしれない。
ーmoomooニュースMark
出所:各社HP、厚生労働省HP、moomoo
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