128年の歴史を持つダウ工業株30種平均(以下、NYダウ)が5月17日に、史上初めて4万ドルの大台を達成した。
NYダウは、今の米国経済の状況をより反映しているS&P500指数と比較した際、「オールドエコノミー」の構成比率が高い。そのため、市場の一部ではNYダウを時代遅れの指数と呼んでいる。
時代遅れのはずのNYダウが4万ドルに乗せたのは、何を意味するのか。ひとえに言えば、米国経済や米国企業の強さを反映している。他方、NYダウの4万ドル達成に最も貢献した銘柄を確認してみると、オールドエコノミーの代表格でありながら、データセンター関連銘柄でもあった。
NYダウ4万ドルのマイルストーン達成に最も貢献したのは、キャタピラー
Bloombergデータによれば、NYダウが4万ドルの大台を達成した5月17日、建機大手の $キャタピラー(CAT.US$ がNYダウを36ドル押し上げた。次いで貢献度が大きいのは $ユナイテッドヘルス グループ(UNH.US$ と ...
NYダウは、今の米国経済の状況をより反映しているS&P500指数と比較した際、「オールドエコノミー」の構成比率が高い。そのため、市場の一部ではNYダウを時代遅れの指数と呼んでいる。
時代遅れのはずのNYダウが4万ドルに乗せたのは、何を意味するのか。ひとえに言えば、米国経済や米国企業の強さを反映している。他方、NYダウの4万ドル達成に最も貢献した銘柄を確認してみると、オールドエコノミーの代表格でありながら、データセンター関連銘柄でもあった。
NYダウ4万ドルのマイルストーン達成に最も貢献したのは、キャタピラー
Bloombergデータによれば、NYダウが4万ドルの大台を達成した5月17日、建機大手の $キャタピラー(CAT.US$ がNYダウを36ドル押し上げた。次いで貢献度が大きいのは $ユナイテッドヘルス グループ(UNH.US$ と ...
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米国株式市場でAI半導体に勝るとも劣らないホットなテーマが、「やせ薬」だ。米国では「やせ薬」銘柄の株価が短期間で上昇している。肥満人口が比較的少ないとされる日本では米国ほど関心は高くないが、国内にも「やせ薬」開発に関わる上場企業があり、商品化されれば海外投資家が米国の銘柄と同様に“買い”に走る可能性も想定される。国内で「やせ薬」開発に関わる有望3銘柄をピックアップする。
米国ではここ1年あまりで関連銘柄が急騰
「やせ薬」は、もともとは糖尿病や肥満症患者などへの治療薬として開発されたが、一般の人向けに「やせる」効果をうたった商品が売り出されると、大ヒットに至った。
特に国民の4割が肥満ともいわれる米国人の注目度は高く、テスラCEOのイーロン・マスク氏も使用しているとされ、SNS上には「やせ薬」に関する多くのインフルエンサーがいる。日本でもホリエモンこと堀江貴文氏が使用したことを明かしている。
「やせ薬」市場は2030年までに1000億ドル(約15兆円)へ、約16倍に成長す...
米国ではここ1年あまりで関連銘柄が急騰
「やせ薬」は、もともとは糖尿病や肥満症患者などへの治療薬として開発されたが、一般の人向けに「やせる」効果をうたった商品が売り出されると、大ヒットに至った。
特に国民の4割が肥満ともいわれる米国人の注目度は高く、テスラCEOのイーロン・マスク氏も使用しているとされ、SNS上には「やせ薬」に関する多くのインフルエンサーがいる。日本でもホリエモンこと堀江貴文氏が使用したことを明かしている。
「やせ薬」市場は2030年までに1000億ドル(約15兆円)へ、約16倍に成長す...
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AIブームのけん引役である米ビッグテックがAI向け投資をさらに増やす計画だ。各社が直近の決算発表で明かした。テック大手の投資拡大を背景に、「米各地でデータセンターの建設が加速」していると、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は報じた。その恩恵が期待できるとし、 $エヌビディア(NVDA.US$ を筆頭とする半導体株はビッグテックの決算発表後に反発した。データセンターのAIデータ処理には大量な半導体が必要なためだ。
他方、今回の決算シーズンでは業種別騰落率で電力株の構成比率が高い公益が半導体株を抑えて首位に躍り出た。AIデータセンターでは、大量な電力を消費することが判明しているためだ。複数の電力企業は決算発表で、データセンター向けの電力需要は今後数年間にわたり、拡大する見通しだと示した。これらの隠れAI関連銘柄ついて、業績見通しとともに確認する。
電力株の株価パフォーマンスランキング
今回の決算期間中では、 $ビストラ(VST.US$ や ...
他方、今回の決算シーズンでは業種別騰落率で電力株の構成比率が高い公益が半導体株を抑えて首位に躍り出た。AIデータセンターでは、大量な電力を消費することが判明しているためだ。複数の電力企業は決算発表で、データセンター向けの電力需要は今後数年間にわたり、拡大する見通しだと示した。これらの隠れAI関連銘柄ついて、業績見通しとともに確認する。
電力株の株価パフォーマンスランキング
今回の決算期間中では、 $ビストラ(VST.US$ や ...
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主な半導体関連企業の決算が出そろった。各社株価には半導体市況の好転による業績回復期待がかなり織り込まれていたため、保守的な業績見通し発表に対する失望売りが目立った。
今年4月の日経平均株価の定期銘柄入れ換えでは半導体関連株の $ディスコ(6146.JP$と $ソシオネクスト(6526.JP$が新たに採用され、日経平均はさらに半導体関連のヘッドラインの影響を受けやすい指数となった。5月22日(日本時間23日早朝)には先端品をリードする米半導体大手 $エヌビディア(NVDA.US$の2-4月期決算発表が控えており、同発表が7社を含む日経平均株価を揺さぶる可能性は非常に高い。日経平均に占めるウエート(構成比率)が高い主な半導体関連株7社の決算のポイントと株価の現在地、アナリストらの見方を確認した。(注:レーザーテックのみ24年6月期第3四半期、他は24年3月期通期決算)
【概況】
▼7社のうち5社の株価が決算発表翌営業日に下落。 $SCREENホールディングス(7735.JP$、 ...
今年4月の日経平均株価の定期銘柄入れ換えでは半導体関連株の $ディスコ(6146.JP$と $ソシオネクスト(6526.JP$が新たに採用され、日経平均はさらに半導体関連のヘッドラインの影響を受けやすい指数となった。5月22日(日本時間23日早朝)には先端品をリードする米半導体大手 $エヌビディア(NVDA.US$の2-4月期決算発表が控えており、同発表が7社を含む日経平均株価を揺さぶる可能性は非常に高い。日経平均に占めるウエート(構成比率)が高い主な半導体関連株7社の決算のポイントと株価の現在地、アナリストらの見方を確認した。(注:レーザーテックのみ24年6月期第3四半期、他は24年3月期通期決算)
【概況】
▼7社のうち5社の株価が決算発表翌営業日に下落。 $SCREENホールディングス(7735.JP$、 ...
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国内自動車メーカーのビッグ3の2023年度(24年3月期)決算が出揃った。円安やハイブリッド車の再評価という追い風もあって、各社とも好決算となった。特に $トヨタ自動車(7203.JP$と $本田技研工業(7267.JP$は過去最高益を更新しており、トヨタの営業利益は国内企業で初の5兆円に達した。
23年度の国内ビッグ3は、台頭する米 $テスラ(TSLA.US$や中国 $BYD(01211.HK$といった新興勢力に対して業績面では互角以上に渡り合ったといえる。その一方で、PBRなど投資家の評価では新興2社に大きく水をあけられており、株価の割安感が際立っている。各社とも増配や自社株買いなどで株主還元の充実を図っており、投資家の評価の面でも2社への追撃を図っている。国内3社の24年度の業績予想からは、投資を検討する際に注目すべき観点も見えてくる。
23年度は好調な販売台数と決算
国内ビッグ3のいずれも北米を中心に販...
23年度の国内ビッグ3は、台頭する米 $テスラ(TSLA.US$や中国 $BYD(01211.HK$といった新興勢力に対して業績面では互角以上に渡り合ったといえる。その一方で、PBRなど投資家の評価では新興2社に大きく水をあけられており、株価の割安感が際立っている。各社とも増配や自社株買いなどで株主還元の充実を図っており、投資家の評価の面でも2社への追撃を図っている。国内3社の24年度の業績予想からは、投資を検討する際に注目すべき観点も見えてくる。
23年度は好調な販売台数と決算
国内ビッグ3のいずれも北米を中心に販...
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AIブームの持続性を占う上で重要な指標が一つある。AI投資の主役、米ビッグテック4社の設備投資額だ。直近のアナリスト予想に基づけば、ビッグテック4社の2025年の設備投資額は合計で2,000億ドル(約31兆円)に上る見込みだ。4社の巨額な設備投資資金は、どこに向かうだろうか。
(ビッグテック4社は、 $マイクロソフト(MSFT.US$ 、 $アルファベット A(GOOGL.US$ 、 $メタ プラットフォームズ A(META.US$ 、 $アマゾン ドット コム(AMZN.US$ )
今回の決算発表会でビッグテック4社は、設備投資の増額理由について、ともにAI向け投資を増やすためだと説明した。AI半導体王者のエヌビディアが恩恵を受けることは容易に推測されよう。ビッグテック4社の上位仕入れ先企業リストでは、いずれもエヌビディアが首位で、その...
(ビッグテック4社は、 $マイクロソフト(MSFT.US$ 、 $アルファベット A(GOOGL.US$ 、 $メタ プラットフォームズ A(META.US$ 、 $アマゾン ドット コム(AMZN.US$ )
今回の決算発表会でビッグテック4社は、設備投資の増額理由について、ともにAI向け投資を増やすためだと説明した。AI半導体王者のエヌビディアが恩恵を受けることは容易に推測されよう。ビッグテック4社の上位仕入れ先企業リストでは、いずれもエヌビディアが首位で、その...
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5大商社の24年3月期連結決算は、資源価格下落による影響などで4社が減益となった。25年3月期については非資源事業が強い $伊藤忠商事(8001.JP$など3社が増益を予想する一方、 $三菱商事(8058.JP$など2社が減益を予想し、明暗が分かれた。ただ、全社とも株主還元への積極姿勢をむしろ強めており、5社の配当と自社株買いを合わせた総還元額は過去最高となる1.9兆円に上った。一部でアクティビスト・ファンドによる投資が影響した可能性もある。
5社の発行済み株式の約9%を保有する米投資会社 $バークシャー・ハサウェイ(BRK.A.US$の著名投資家ウォーレン・バフェット氏は今月4日の同社年次株主総会で、日本の商社への投資について「非常に満足している」(時事通信)と述べた。以前に同氏は最大9.9%まで保有することを示唆しており、追加投資の余地はまだ残されている。上値余地のある商...
5社の発行済み株式の約9%を保有する米投資会社 $バークシャー・ハサウェイ(BRK.A.US$の著名投資家ウォーレン・バフェット氏は今月4日の同社年次株主総会で、日本の商社への投資について「非常に満足している」(時事通信)と述べた。以前に同氏は最大9.9%まで保有することを示唆しており、追加投資の余地はまだ残されている。上値余地のある商...
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ビットバレー投資家
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米大手テック株のマグニフィセント7のうち、4社が決算発表を終えた。そのうち、テスラは減収減益だったのに株高、メタは増収増益だったのに株安になるなど、やや波乱の様相を呈している。テック株優位の流れが問われた4月前半の相場だったが、大手テック株の決算は今後をどう方向付けるだろうか。今回は決算発表済の4社に焦点を当て、決算ハイライトと経営陣の主なコメントを確認したうえ、株価見通しやエヌビディア株への投資インプリケーションも考察してみた。
$テスラ(TSLA.US$
●イーロン・マスクCEOの主なコメント
・新モデルの投入を加速するため、将来の車両ラインナップを更新した。以前、私は2025年後半の生産開始と話したが、今は今年後半と言わないまでも、2025年前半になる可能性があるとみている。
・より手頃な価格帯のモデルを含むこれらの新モデルは、現行車種のラインナップと同じ製造ラインで生産することができる。
・「2万5,000ドルの車のタイムライン」について質問された際、...
$テスラ(TSLA.US$
●イーロン・マスクCEOの主なコメント
・新モデルの投入を加速するため、将来の車両ラインナップを更新した。以前、私は2025年後半の生産開始と話したが、今は今年後半と言わないまでも、2025年前半になる可能性があるとみている。
・より手頃な価格帯のモデルを含むこれらの新モデルは、現行車種のラインナップと同じ製造ラインで生産することができる。
・「2万5,000ドルの車のタイムライン」について質問された際、...
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ビットバレー投資家
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昨年来、大型主力株が株高を主導してきたが、ここにきて中小型成長株に物色の手が伸び始めている。日本銀行の政策修正観測から金利高の環境に弱いこうした銘柄の上値を抑えてきたため、割安感も強まっている。約70兆円規模を運用する英アバディーンの日本支社運用部長は日本経済新聞の取材に対し「大型株に比べて出遅れている中小型株のパフォーマンスに期待している」(4月22日付日本経済新聞)と話している。
日経ヴェリタス4月21日号は、時価総額5000億円未満の企業のうち、新型コロナウイルス前5期平均の営業利益と直近会社計画を比べ3倍以上となっている技術系中小型8銘柄を紹介した。moomooではさらにその中から、現在株価からアナリスト目標株価までの乖離から上昇期待が大きく、今期の営業利益成長率予想が二桁となっている銘柄を抽出。浮上してきたのはいずれも世界で高いシェア握る「グローバルニッチトップ」銘柄で、ニッチな半導体関連企業も含まれていた。高い成長が見込まれ、株価にも上昇余地が期待できそうな銘柄は以下の通り。
半導体再生ウエハー...
日経ヴェリタス4月21日号は、時価総額5000億円未満の企業のうち、新型コロナウイルス前5期平均の営業利益と直近会社計画を比べ3倍以上となっている技術系中小型8銘柄を紹介した。moomooではさらにその中から、現在株価からアナリスト目標株価までの乖離から上昇期待が大きく、今期の営業利益成長率予想が二桁となっている銘柄を抽出。浮上してきたのはいずれも世界で高いシェア握る「グローバルニッチトップ」銘柄で、ニッチな半導体関連企業も含まれていた。高い成長が見込まれ、株価にも上昇余地が期待できそうな銘柄は以下の通り。
半導体再生ウエハー...
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