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収益率について

1. 収益率とは

収益率とは、一定期間の累積損益が期首取得価額に占める割合を示す指標であり、期間内の口座の損益状況を把握するために用いられます。ただし、期間内に頻繁に、または大口の入出金や株式売買を行った場合、収益率の計算に偏差が生じる可能性がありますので、場合によって適切な計算方法を選択することが非常に重要です。
収益率の計算方法が複数ありますが、それぞれにメリットとでデメリットがあります。moomooアプリでは、業界で一般的に使用されている計算方法を参考にしつつ、金融取引の特徴も考慮して、単純加重、時間加重、および金額加重という3つの計算方法を提供しています。

 

2. 収益率の計算方法

2.1 単純加重収益率

この方法は、すべての純流入を期間の中央で発生したものとみなし、半分に割った数値を使って調整後期首総資産が得られます。簡単でわかりやすい計算方法で、入出金頻度が低く、少額の投資を行うお客様に適していると考えられています。
計算式:累積収益率=総合損益/調整後期首総資産

例示:

日付

純流入

当日損益

当日総資産

計算

2023年1月2日(期首)

--

--

100,000.00

累積収益率 = 10,000.00/ (100,000.00+0.5*10,000.00) =9.52%

2023年1月3日

20,000.00

3,000.00

123,000.00

2023年1月4日

--

1,000.00

124,000.00

2023年1月5日

-10,000.00

5,000.00

119,000.00

2023年1月6日(期末)

--

1,000.00

120,000.00

累積

10,000.00

10,000.00

 

上例は説明目的のみで提供されており、実際の投資パフォーマンスを示唆するものではありません。

2.2 金額加重収益率

この方法は、すべての純流入は期間内の存続日数に基づいてウェイトを掛け合わせる上で、調整後期首総資産を算出します。純流入の存続時間と金額を考慮する計算方法で、入出金頻度が高い場合、単純加重より正確な計算結果が得られます。
計算式:累積収益率=総合損益/調整後期首総資産
調整後期首総資産=期首総資産+∑(純流入金額*純流入ウェイト)
純流入ウェイト=純流入の存続日数/期間総日数

例示:

日付
純流入
当日損益
当日総資産
存続日数
ウェイト
純流入*ウェイト
計算
2023年
1月2日
(期首)
--
--
100,000.00
4日
--
--
累積収益率=
10,000.00/ (100,000.00+12,500.00) =8.89%
 
2023年1月3日
20,000.00
3,000.00
123,000.00
3日
0.75
15000
2023年1月4日
--
1,000.00
124,000.00
2日
0.50
0
2023年1月5日
-10,000.00
5,000.00
119,000.00
1日
0.25
-2500
2023年
1月6日
(期末)
--
1,000.00
120,000.00
0日
0
0
累積
10,000.00
10,000.00
 
 
 
12,500.00

上例は説明目的のみで提供されており、実際の投資パフォーマンスを示唆するものではありません。

2.3 時間加重収益率

この方法は、計測期間を1日ずつ分割し、まず毎日の収益率を計算した上で、それを掛け合わせて累積収益率を算出します。
この計算方法は純流入を日割りで計算するため、入出金頻度が高い場合、単純加重より正確な計算結果が得られます。しかし、大口の入出金が発生した場合、累積損益と反対の符号の収益率が得られることになり、意味のない値になってしまいます。(詳しくは3.4をご参照ください)。
計算式:累積収益率= [(1+R1)×(1+R2)×(1+R3)…(1+Rn)-1]×100%

Rnはn日目の日次収益率で、日次収益率 =当日損益/(前日総資産+0.5*当日純流入)

例示:

日付

純流入

当日損益

当日総資産

日次収益率

計算

2023年1月2日(期初)

--

--

100,000.00

--

累積収益率 = (1+2.73%)*(1+0.81%)*(1+4.20%)*(1+0.84%)-1 =8.82%

2023年1月3日

20,000.00

3,000.00

123,000.00

2.73%

2023年1月4日

--

1,000.00

124,000.00

0.81%

2023年1月5日

-10,000.00

5,000.00

119,000.00

4.2%

2023年1月6日(期末)

--

1,000.00

120,000.00

0.84%

累積

10,000.00

10,000.00

 

 

上例は説明目的のみで提供されており、実際の投資パフォーマンスを示唆するものではありません。

 

3. よくあるご質問(FAQ)

3.1 各計算方法はどんな違いがありますか?

2の部分(収益率の計算方法)で述べたように、同じ状況においても、3つの収益率計算方法によって3つの結果が出しました。これらの計算方法はそれぞれ適用シーン、メリットとデメリットが異なるため、ご自身のニーズに合わせて計算方法を変更してください。

収益率

計算方法

適用シーン

メリット

デメリット

単純加重

総合損益/調整後期首総資産

純流入は一律に元の金額の半額と見なし、調整後期首総資産を計算します。

 

 

入出金頻度が低く、金額が少ない

 

簡単で分かりやすい

 

他の2つの方法と比べると、正確度が低いです。

特に入出金の金額が多く、また計算期間が長い場合、収益率は実情を反映できず、さらにマイナスな値が出る可能性があるため、参考価値が失われます。

金額加重

総合損益/調整後期首総資産

純流入は存続日数に基づいてウェイトを掛け合わせる上で、調整後期首総資産を計算します。

 

入出金頻度が高い

 

 

純流入の存続時間と金額を同時に考慮するため、時間加重より、総合損益と収益率が反対の符号で出る可能性が低いです。

大口の入出金が頻繁に発生する上で、計算期間が長い場合、この方法による累積収益率の正確さが失われます。

 

時間加重

 

期間中、毎日の日次収益率を計算し、それを掛け合わせて累積収益率を算出します。

期間を1日ごと区切るため、純流入が収益率に対する影響をできる限る軽減できます。

金額を考慮せず、毎日の日次収益率を同等に対処します。

大口(口座純資産に対する)の入出金が頻繁に発生する場合、総合損益と収益率が反対の符号で出る可能性があるため、参考価値が失われます。

3.2 どうして計算結果が異なりますか?

3.1の表に示すとおり、各収益率が異なる方法で期間と純流入を計算するため、その結果が異なります。

3.3 どのように計算方法を選択しますか?

計測期間において、純流入が発生しない場合、3つの方法による結果が一致して正確です。一方、入出金が発生する場合、計算結果が異なる上で、期間が長ければ長いほど、その差が大きくなります。
ほとんどの投資家にとって、時間加重>金額加重>単純加重という選択順序が勧めです。

3.4 どうして累積損益が収益率と反対な符号になりますか?

すべての計算方法が総資産要因を考慮しているため、大口の入出金が頻繁に発生して総資産が減少する場合、総合損益は収益率と反対の符号で出る可能性があります。これは通常、時間加重収益率を使用する時に発生します。
(1)T日:期首総資産が100で、純流入がありませんが、期末総資産が150になります。その場合、当日損益は+50で、日次収益率は+50.00%です。
(2)T+1日:期首総資産が150で、純流入が1000ですが、期末総資産が1050になります。その場合、当日損益は-100で、日次収益率は-15.38%です。
(3)[T,T+1]の期間内、TWR=[(1+50.00%)×(1-15.38%)-1]*100% = +26.93%ですが、累計損益=+50-100=-50です。
この場合、収益率は保有しているもの実際の損益を正確に反映していないため、累計損益を参照するか、他の計算方法に変更してください。他の2つの計算方法を使用しても、また累計損益と符号が反対になる場合は、カスタマまーサービスまでにお問い合わせください。