「ボリュームレシオ」の「ボリューム」とは出来高のこと。VR(ボリュームレシオ)は、一定期間における株価上昇時の出来高の合計と、下落時の出来高の合計の比率を計算し、相場の勢いを表した指標です。ボリュームレシオの求め方は、一定期間内の出来高の割合を計算して求めます。一定期間は、14日や25日が一般的に利用されます。
LC=昨日の終値
TH=N日内株価上昇日の累計出来高
TL=N日内株価下落日の累計出来高
TQ=N日内株価横ばい日の累計出来高
VR=100*(TH*2+TQ)/(TL*2+TQ)
VRMA=VRのM日平均値
VRが100%の水準は、上昇日の出来高合計と下降日の出来高合計が均衡していることを示します。これより数値が上であれば、上昇日の出来高合計が下降日の出来高合計を上回っていることを示し、これより数値が下であれば、下降日の出来高合計が上昇日の出来高合計を上回っていることを示します。
VRは、水準がどのレベルにあるか、どちらの方向へ向かっているかを見分けることが重要です。 過去の検証から一般的に、150%前後が最も安定、450%以上で買われすぎ、70%以下で売られすぎ、と判断します。
4.1 VRは、あくまでも出来高の動きを指標化したものです。そのため、株価との比較をすることは欠かせません。
4.2 VRだけで株式投資の判断をするという使い方は通常せず、他のいくつもの数値と比較しながら判断を下していきます。
4.3 VRのパーセンテージがかなり上がり、その後株価がぐっと上がってきたら、焦らずに反転するところまで待つのが効果的です。
4.4 VRが反転した時と、株価のヒゲを見て反転の傾向が表れているようなら、売りを入れることができます。このように、ローソク足の動き、特にヒゲとの比較で精度を上げられます。
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