ストキャスティクス(stochastics)は、RSI同様で相場の買われ過ぎ・売られ過ぎを判断する分析手法で、オシレーター系の指標です。
「%K」と「%D」の2本のラインを利用した、ファーストストキャスティックスと、「Slow%K」と「Slow%D」の2本のラインを利用したスローストキャスティクスの2種類がありますが、ファーストストキャスティックスは、相場の動きに素早く反応するため、短期売買向きですが、だましも多いのが欠点です。それを補う役割を果たすのがスローストキャスティクスで、一般的にはこちらを利用することが多いです。
ストキャスティクスは、n日以内の買われすぎ、売られすぎの状態を計算するものです。
ファーストストキャスティックス:
%K=(直近の終値-過去n日間の最安値)/(過去n日間の最高値-過去n日間の最安値)×100
%D= m日の%Kの単純移動平均
スローストキャスティクス:
Slow%K=%D
Slow%D=x日の%Dの単純移動平均
基本的には、「ボックス相場」で最も効果を発揮し、逆張りシグナルとして利用します。
【買いサイン】
「Slow%D」が0~20%にある時は、売られすぎゾーンと見て「買いサイン」と判断。
また、0~20%で「Slow%K」ラインが「Slow%D」を下から上に抜ける(ゴールデンクロス)で強い買いシグナルと見なされます。
【売りサイン】
「Slow%D」が80~100%にある時は、買われすぎゾーンと見て「売りサイン」と判断する。また、80~100%で「Slow%K」ラインが「Slow%D」を上から下に抜ける(デッドクロス)で強い売りシグナルと見なされます。
4.1 「%K」「%D」ラインはモメンタム、RSI、移動平均を組み合わせたもので、短期・中期操作に適しています。
4.2 %Dは%Kに由来するため、%Kよりも緩やかに変動します。
4.3 短期的な買われすぎや売られすぎはRSIよりも正確で、明確な売買シグナルを示すことができます。
4.4 株価の変動から、株価や市場全般の動向を判断することができ、参考性の高いテクニカル指標です。
4.5 この指標は出来高の少なすぎる銘柄には不向きですが、注目銘柄にはより正確です。
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