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投資で失敗する認知バイアスとは? その3

5/9、5/13と2回に渡って投資における認知バイアスについて書いてきましたが、今日は3回目。
確証バイアス」というものです。
確証バイアスとは、自分の思考や願望に沿った情報やコンテンツばかり探してしまい、それを見て安心する。そして反対意見は軽視してしまうという心理状況のことです。
投資で失敗する認知バイアスとは? その3
これも「あ、それよくやっちゃう」と思い当たる人は多いのではないでしょうか。SNSが普及するにつれ、より確証バイアスが強まりやすい時代になったと言われています。
そして「自分で考えて投資する」という正しい行動を取れている人でも陥ってしまう認知バイアスでもあります。とてもやっかいです。
私は発信者なので痛感するのですが、中長期上昇トレンド、短期下落トレンドのような時に、オプション目線で短期下落系の発信をすると「まだ上がるぞ!」「何言ってんだ」系のコメントがよく付きます(笑)
これは、基本的に大多数の個人投資家が現物をロングしていますので相場は上がって欲しいという心理にあることを表しています。そして「株は上がる」という発信を探し、逆の発信には反対コメントを付けてしまうという確証バイアスが強烈に働いているわけです。
もちろん相場感はそれぞれですし、私の発信も当たるわけではないのでいいのですが、問題は自身の相場感にあった情報ばかりを知らずのうちに探していませんか?ということです。そして、それが間違っていた場合一緒に沈んでしまうということです。
2023年、2024年 延々と上昇する中で、延々と「爆下げ来るぞ」「リセッション来るぞ」「相場崩壊」みたいなセンセーショナルなサムネイルで売り煽りをしている動画も多くありました。今も多いままですが(笑)
で、多くの人が賛同するコメントを付けていましたね。「やはりそうですよね! Wインバ 握力強めでいきます!」「既にキャッシュにしているので、暴落来たら買い出動です」みたいなコメントで溢れていました。
これが典型的な確証バイアスであり、本当に先物ショートを長期間ホールドしていたり、Wインバを買い下がっていたら爆損でしょう。
そして確証バイアスを利用してCMやプロモーションが形成されます。
だから証券会社の社員アナリストや独立系投資顧問の多くで「株は上がる」「日本株は強い」と発信します。その方が圧倒的に気持ちよくなる人が多く、集客に結びつくからです。
そういう発信ではどんなニュース、どんなデータでも「日本株 買い」になります。
常に買いと言っていると呆れられるので、短期下落フェーズでは「今は軟調だけど半期先は回復する」というシナリオになります。
とまあ話がそれましたが、投資で失敗する場合に確証バイアスが悪さをしていることが多いことを意識しておくだけでもかなり違います。

自身の相場感がロングなら、ショートの発信も見てみましょう。
逆に自身がショートならロング派の発信を見てみましょう。
これだけでも実は全然違います。
私は2022年に翌年2023年には確実に米リセッションが来るだろうとして、エミンさん始めリセッション来る派の発信を知らずに多くみて安心をしていました。しかし岡崎さんをはじめ、リセッションは来ない、米経済強いまま、そして日本株が狙い目という発信を見たことから、意識的に嫌いな(笑) 年がら年中株高と言っている人たちの発信も意識して取得しました。
そうすると、日本株は本当に割安是正あるかも知れない、半導体は乗っておかないといけないかも知れない、ROE向上の必要性から配当狙いで日本株を見直さないといけない点は納得だ・・・・
あれ? 2023年リセッションで下落目線でいいんだっけ? 今買ったとして、米リセッションが来るならむしろそこでさらに買い増しするくらいの感覚の方がいいのでは?と意識が変わりました。
なので、遅ばせながら23年9月から長期投資のポートフォリオを「日本株 高配当ETF」「半導体 日本株」「半導体 SOX連動」重視に変えました。個別株もKDDIやリコーリース等、長期成長&配当期待銘柄だけに絞り、グロース系を全部切りました。

私の発信も上記のような話が増えました。
結果、半年経って今のところは割と成功していると思います。
米リセッションが来る前提で、23年年初に積立は継続しつつも一旦 VTIやSPYDを1/3売っていたのですが、これも秋までに買い戻して積立額を少し増やしていました。
まあこれはたまたま・・だったりしますが、私は確証バイアスというワードを知っていたので、延々と上がるという人や延々と下がるという人は信用しないよう意識していますし、自身の発信でも常に反対の相場感やチャート考察をイメージするようにしています。
そして、確証バイアスを知っているだけで、実はマインドチェンジがしやすくなります。
ここが大事です!

常に自分の相場感、情報収集は偏っていないか、逆の相場感だとどうなるか・・・をイメージするので、逆に動いた場合のイメージや注文ができていることが多いです。
まあ要するにチキンなんですがw、ロスカットや逆方向へのドテンが身軽になったと思います。
実は確証バイアスに囚われている人が、アンカリング効果とプロスペクト理論で損切りできなくて爆死するとも言えます。
大きな損失なのに切れなくて、同じように苦しんでいる人の発信や同じ相場感の情報ばかり仕入れて自身を慰めてしまう。
人間はアンカリングとプロスペクト理論で損をしてしまいがちだ。
しかも確証バイアスで都合のいい情報ばかり仕入れて気持ちよくなりたいという本能がある。
これさえ知っていれば、これを意識的に避ければいいわけです。
これだけでマインドチェンジが可能になります。
ぜひこの3つの認知バイアス、意識してみてください。
免責事項:このコミュニティは、Moomoo Technologies Inc.が教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
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