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投資で失敗する認知バイアスとは? その2

5/9に書いたその1に続いて2つ目の認知バイアスは「プロスペクト理論」です。
これも有名ですよね。
人は利益を得た時の満足感よりも、損失を被った時の不快感の方がはるかに勝る
というものです。
投資で失敗する認知バイアスとは? その2
私もまさにそうですが、これを読んでくださっている皆様もほぼ全員そうじゃないでしょうか。
日本語ではこのような心理状態を「損失回避性」と呼んでいます。
そしてこの「損失回避性」こそが「損大利小」を招いてしまうんですね。
損をしたくないから利確を急いでしまう。せっかくロングして株価が上昇したのに、行って来いで下げてきたら嫌だから早めに利確してしまう。そして逆に動いてしまった場合は、損をしたくないから損切りを躊躇して買値に戻るまで持ってしまう。結果、さらに下がって大きな損切りか塩漬けに陥る。
私も頭が痛いのですが、皆様も同様ではないでしょうか。(笑)
慎重な性格で損失回避性が高すぎると、結果「損大利小」を招いてしまうわけです。というか、ここでも出てきますが、「損をしたくないから損切りを躊躇してしまう」は、実際のところ全く損失を回避できてないのは誰でもわかりますよね。
含み損だろうが確定損だろうが損は損です。確定しなければ助かるかも・・と考える時点で勝てない投資家です。

こういった特徴・性格もプロスペクト理論で説明できます。
損失の恐怖や不快感が強すぎて、「損益確定しなければ損失ではない」「損失を確定しなければいつか助かるかもしれない」と間違った感覚に陥るんですね。
しかもその1で書いた「アンカリング効果」がダブルで発動していると、自分が買った買値まで戻ってくれるのでは?の思いもあって、とにかく損失は出したくない、建値で逃げたいとなって損切りができないわけです。
とまあ、人間の損失回避性をつらつら書いたところで利益にはなりませんので、投資にどう活かすかを考えましょう。
前回も書いたように「先人の失敗を1つづつ回避することが重要」という面では、このプロスペクト理論とアンカリング効果を知っていれば、客観的に自身の心理状態や投資行動を俯瞰できます
そもそも人は損をしたくないとベースで考えてしまうのだから、もうポジション持ったらその時点で損切り(ロスカット)設定を入れる
そしてそれが約定して狩られてしまっても、自分はプロスペクト理論とアンカリングの罠にかからなかったぞ! 次のチャンスで取り返せるから気持ちを切り替えよう・・・とマインドチェンジできます。

できなくてもするんです(笑)
これ、実は非常に重要なことです。
この当たり前のことがいざポジションを持つとできないんです。だから多くの個人投資家は負けます。
この「損をしたくない」という感情は、仮に投資ルールを作ったとしても常に意識しなくてはいけません。
システムトレード的なルールを作っても、できるだけ損をしたくないので、ワークしなかったサインを無理矢理ワークするようにロジックを変えてしまうのもプロスペクト理論によるものです。

うまく行っている時の感情よりも外した時の負の感情の方が勝ってしまい、より勝率を上げるために外した時を何とか成功に変えるようにサインやルールを変えてしまうわけです。私も昔はよくやってしまってました。でもその変更によって本来成功していたサインがワークしなくなって、最終的に長期で損失になってしまう・・・もシストレで陥りがちな罠です。
これもプロスペクト理論を意識できれば、勝率と利益率のバランスを重視し、勝率を上げることに徹してしまうミスを回避できるようになります。これだけでシストレの成績も随分と安定、向上するはずです。
このように、非常に当たり前の話であるプロスペクト理論も、改めて意識して「ミスを回避する」方向で捉えれば、失敗して損失を出してしまう行動を1つ避けることができるわけです。
知らずのうちに私たちは損をしたくない、絶対勝てると思ってポジションを持ってしまいます。
ならば、まず最初に勝率と利益率とのバランスが取れた戦術を見つけ、そのルールに沿って機械的にロスカットないし利確
プロスペクト理論もアンカリング効果も意識して排除する。
これを知った上で投資行動を実践すれば、少なくとも大きな失敗を1つ避けることができるわけです。

私が〇〇大作戦として紹介しているものも、勝率と利益率とのバランスを意識しています。
勝率7割8割を維持し続けるのは至難のわざなので、勝率5割6割で成果の出る戦術を構築しています。逆説的にしょっちゅう外すので、「毎回勝てると思ってINしなくなる」という特典付きですw
でも長期で見れば、私の投資成績は20代30代と今では雲泥の差です。
プロスペクト理論もアンカリング効果も意識して排除するようにしましょう!
免責事項:このコミュニティは、Moomoo Technologies Inc.が教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
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