米9月CPI予想外に加速　見解割れるウォール街の観点を一覧で確認！

米国労働省統計局が発表した米9月の消費者物価指数（CPI）は前年比3.7％上昇、市場予想の3.6%を上回り、前期が3.7％上昇。2カ月連続で加速していた物価上昇は一服した。前月比は0.4%上昇、伸びは前期の0.6％から鈍化したものの、市場予想の0.3%を上回り、高い水準は続いている。

エネルギーと食品を除く米9月のコア消費者物価指数（CPI）は前年比4.1％上昇、市場予想の4.1%と一致、2021年9月以来最低の伸びとなり、6ヵ月連続で下落した。前期の4.3%から鈍った。前月比は0.3％、市場予想が0.3％、伸びは前期と変わらずとなっている。

9月のCPIデータに対し、ウォール街のアナリストたちの観点の一部は以下の通り。

FEDウォッチャーNick Timiraos氏の観点
ウォール・ストリート・ジャーナル紙のチーフ経済担当記者であるFEDウォッチャーNick Timiraos氏は、9月のCPIデータに対し、「インフレ抑制の進展が9月に失速し、物価上昇圧力完全払拭への道筋が依然として不透明である」と考えている。

彼によると、「The good news」は、物価上昇が昨年記録した40年ぶりの高水準から著しく鈍化していることである。特に、変動の激しい食品価格やエネルギー価格を除いたコアインフレ率を見ると、その傾向が顕著である。一方、「The bad news」は、夏の初めにコアインフレ率が急低下した後、先月に小幅反発したことである。