メリルリンチ証券は、中国石油化工(00386)の「買い」格付けを維持し、第2四半期に石油精製事業が改善することを予想しています。原油価格が上昇するにつれて、探査・生産事業も引き続き成長する見通しであり、LNG輸入の損失が減少し、天然ガスの販売量が増加するため、ビジネスは引き続き好調であると予想されています。ただし、化学工業のビジネスは依然として圧迫されると予想されています。管理陣には、株主総会後に新しい株式買い戻し計画を実施してもらい、目標株価を5.5香港ドルに設定してもらいたいと期待しています。
レポートによると、中国石油化工は今年第1四半期の税引き後の純利益が前年同期比で10%減の187億元となり、メリルリンチ及び市場予想の全年度の純利益(約29%及び28%)を下回っています。そのうち、探査・生産ビジネスの税引き前利益は前年同期比で11%増加しており、第1四半期の原油生産と天然ガス生産がそれぞれ1.3%と6%増加し、ドル安による同比5%の上昇、LNG輸入の損失縮小などが要因です。一方で、精製・化学工業ビジネスは不振であり、成長に対する影響が相殺されています。