智通財経アプリによると、 henry hub natural gas 先物は、テキサス州フリーポート液化天然ガス工場の停止により、国内供給が増加すると予想されており、また気候変動を受けた暖房需要の予測は暗いものとされているため、この2週間で最大の下落を記録しました。
NYMEX 2月の先物月近辺の henry hub natural gas 先物価格は、8.2% 下落し、2.490ドル/百万BTUとなり、今年3番目に低い月次契約決済価格となりました。一方、3月の主力契約価格は5.6%減少し、2.05ドル/百万BTUとなり、去年4月13日以来の最低価格となっています。
米国の液化天然ガスエクスポートターミナルのFreeport LNG社は先週金曜日、1月の厳しい寒さにより電力問題が発生し、3基の液化装置のうち1基が1か月間停止することが必要となったため、この施設の原料ガス利用率が45%〜55%低下したことを発表しました。
Schneider ElectricのVictoria Dircksen氏は、「1か月にわたる停止は、工場の閉鎖期間中に市場情勢を緩和させ、(約10億立方フィート/日) の供給が国内市場に残され、供給過剰を悪化させることになる」と述べています。
米国エネルギー情報庁(EIA)の先週の報告によると、アメリカの国内天然ガス供給量が過去3年間で最大の1週間あたりの増加を記録し、3260億立方フィートの在庫が激増し、供給量は5年平均より1420億立方フィートも高くなりました。