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「エヌビディアの展望と株価分析」

はじめに2年前からの $エヌビディア(NVDA.US)$ の株価チャートをご覧ください。(画像1)株価が974ドルまでは急騰していたのですが、さすがにその時点からは株価が一服と言った形です。
画像1 2年間の株価チャート
画像1 2年間の株価チャート
では、最近の株価をもう少し詳しく見てみましょう。(下の画像2)3月8日に974ドルの高値を付けた後は、830ドル(チャート内の青い水平線)との間でのレンジ相場となっています。
図2 昨年12月以降の株価チャート
図2 昨年12月以降の株価チャート
 974ドルは日本円に換算すると(1米ドル=150円として)14万6千円以上になります。エヌビディアは、株価が高くなりすぎたので、株式分割し買いやすい株価になるのではという予想が一部投資家の間にありました。実際に株式が分割されれば、株価が買いやすい価格になるので、また株価が上昇するでしょうね。
 この後で説明するようにエヌビディアには株価が上がる材料があります。期待された新製品が製品化されるなど具体化した、あるいは好業績が出た時点で同社の株価は再び上昇する可能性が高いとみております。
 去る3月18日から4日間開催された毎年恒例のテック・コンファレス「GTC2024」というイベントの中でエヌビディアの創業者にしてCEOであるジェイスン・フアン氏が基調講演を行いました。
画像3 基調講演
画像3 基調講演
 その講演の中でとりわけ注目されたのは、「ブラックウェル」と名付けられた新しいアーキテクチャー(基本開発の構成要素)です。これによって最初に製品化されるのが「B200」という次世代のチップ群です。同社が測定したという資料とファン氏の説明によるとこのデバイスは現在流通している「H100」と比べて推論性能がなんと約15倍であり、しかも電力消費を4分の1程度になるといいます。この新製品群は、今年の後半から順次、販売される予定との事ですので、まもなく生産が開始されると思われます。
 この新しいチップをデータセンターのサーバーに使えば、従来よりも消費電力を大きく下げられる可能性が高いです。それに加えてこの素子でこれまではスーパーコンピューターで行っていたような大規模なシミュレーションが行えると説明されています。
 有名な半導体メーカーの中には、エヌビディアが得意としているGPUの開発を急いでいると表明している所もあります。GPUはGraphics Processing Unitの略で、画像処理など高速の演算をするために特化した並列処理に優れた構造の演算素子です。しかし、大手半導体企業でもこれまでに多くのGPUを世の中に送り出してきたエヌビディアにすぐに追いつくのは難しいでしょう。
さて、生成AIは、Chat-GPTを開発するOpenAIが $マイクロソフト(MSFT.US)$ と協業しています。一方、 $アルファベット C(GOOG.US)$ (グーグル)は独自の技術をどんどん向上させています。今のところは、それらの中でどの生成AIが主流になるのかは分かりません。とはいえ、どの生成AIでもデータセンターが必須で、そこには当面は、エヌビディアの半導体が使われるでしょう。つまり、どの生成AIが覇権を握るにしてもそこで使われるのは、当分の間はエヌビディアの半導体でしょう。
 さらに講演では、自動車との連携についての説明もありました。一例として、「ブラックウェル」を応用したNVIDIA DRIVE Thorという自動車用のコンピュータを開発しているそうです。同氏の説明によるとこのシステムは車内で大規模言語モデルを実行し、人間と自然言語で理解し話すことが可能になると言います。エヌビディアのホームページには、コンファレンスでベンツ、ボルボなどのコンセプトカーが展示されている写真があります。
画像4 コンファレンスでの展示
画像4 コンファレンスでの展示
さらに電気自動車メーカーBYDは、将来のAIとしてDRIVE Thorを採用すると発表しました。さらに、同社はエヌビディアのAIインフラをクラウドベースのAIを生産管理などに応用するとの事です。
(出典;moomoo証券、みんかぶインフォノイド、エヌビディア)
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