金吾財訊 | レーティング機関フィッチは、工商銀行 (01398)、建設銀行 (00939)、中国銀行 (03988)、農業銀行 (01288)、交通銀行 (03328)、及び郵儲銀行 (01658) 6つの中国国有銀行のレーティング見通しを「安定」から「負」に引き下げることを発表しました。
フィッチは、上記の銀行のレーティング見通しを修正することで、以前に「安定」から「負」に変更した中国主権レーティング見通しに続いています。銀行業界への政府の支援傾向は変わらないとしても、これらの銀行に対する政府の支援能力が低下していると見なされています。
さらに、フィッチは、2008年以来、中国の銀行システムが急速に拡大し、昨年末には総資産が417兆人民元に達し、中国のGDPに約330%相当します。さらに、国内には20のシステム上重要な銀行(D-SIB)が存在するため、銀行業界の巨大な規模やD-SIBの数が、政府が銀行業界を支援する能力を制限していると考えられています。