米労働省が発表する3月の生産者物価指数（PPI）は、前月比は0.2%上昇、市場予想の0.3%増を下回る。前期の0.6%増から鈍化し年初来で最低となった。前年比では2.1％増と、前回の1.6％から伸びが拡大し、再び米連邦準備制度理事会（FRB）の目標2％以上になったが、市場予想の2.2％増を下回った。
食品とエネルギーを除いた3月のコア生産者物価指数（コアPPI）は、前月比が0.2%上昇、市場予想と一致。前期の0.3%増から伸び鈍化し年初来で最小の伸びにとどまった。前年比では2.4％増で市場予想の2.3％増を上回っり、昨年8月来で最大となった。前回は2.0％から2.1％に上方修正した。
前日は米消費者物価指数（CPI）が予想を上回り、市場の利下げ期待が更に後退し、6月の利下げ期待がほぼ無くなったほか、年内の利下げも2回以下との見方を強めた。そのような中で、本日の米PPIは前日のCPIを受けた期待をやや緩和させたようだ。
このデータを受けて、ややドル売りの動きとなっている。ドル円は一時152.87まで下落。
米国債利回り、米PPIを受けて下げに転じる。米10年債利回りは4.58％の高値水準から一時4.51％まで低下。
米国内製造業者の販売品目（約1万品目）について、価格を測定した指数（1982年＝100）。指数の変化（前月比・前年比）の形で報じられることが多い。生産過程における3段階（原材料、中間財、完成財）についてそれぞれ測定しているが、一般的には完成財の数値が注目される。月ごとの変動の激しい食品とエネルギー関連を除いたコア部分の数字も発表され、基礎的なインフレを把握するために活用される。消費者物価指数（CPI）に比べると注目度がやや低いが、CPIよりも早く出ることが多いため、先行指標とて活用されることがある。
moomooニュース ー Sherry
出所：investing、MINKABU
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