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取引報告書と源泉徴収計算書で取得金額が異なる理由

取引報告書と源泉徴収計算書では、取得単価(取得価額)の計算方法が異なるため、表示される「取得価額」が一致しない場合があります。

■ 取引報告書の計算方法

  • 約定金額 × 数量 × 為替レート + 取引手数料
  • 小数点以下は切り捨て

例)A株を11.60ドルで120株購入、為替レート156.54円、取引手数料0円の場合

  11.60 × 120 × 156.54 = 217,903.68円 → 切り捨てで 217,903円

■ 源泉徴収計算書の計算方法

税金計算では、売却した株数だけを対象にするため、平均取得単価(日本円)を使って計算します。

  • 小数点以下は切り上げ
  1. まず取引報告書の取得金額をもとに、平均取得単価を算出
    217,903円 ÷ 120株 = 1,815.85円 → 切り上げで 1,816円
  2. 売却株数に応じて取得金額を計算
    120株の場合:1,816円 × 120株 = 217,920円

※源泉徴収計算書では小数点を切り上げるため、取引報告書よりも取得金額が高く表示されることがあります。