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注文・約定分析と歩み値

「注文・約定分析」

「注文・約定分析」は、1日の約定データ(歩み値)を通じて、実際にどの価格帯でどれだけの買い/売りが行われているかを視覚的に把握し、投資家心理を読み解く手がかりとなる機能です。

特に大口投資家によるまとまった買いや売りの動きを捉えることで、適切な買い時や売り時を見極めるヒントになります。

例えば、超大口や大口の買いが増えている場合、対象株に対する需要が高まっていることを示し、投資判断の確度を高めるのに役立ちます。

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資本流入と資本流出の把握

資本流入が資本流出を上回る場合は「買い優勢」、逆に資本流出が資本流入を上回る場合は「売り優勢」です。これを円グラフや棒グラフで視覚的しています。

円グラフ:超大口注文、大口注文、中口注文、小口注文の総取引金額に対する比率を確認できます。

棒グラフ:超大口注文、大口注文、中口注文、小口注文の数量を確認できます。

  • 色の濃淡は、注文の大きさを区別しています。

  • 色が濃いほど大きい注文、色が薄いほど小さい注文を示しています。

※過去200営業日間に行われた注文が、取引金額の降順で並べ替えられ、以下の割り当てが行われます。

  • 超大口注文:0~10%(金額の上位10%の注文)

  • 大口注文:10~30%

  • 中口注文:30~55%

  • 小口注文:55%~100%

一般的に上位40%の注文、もしくはブロック注文(※1)は「機関投資家」によって行われたものとみなされます。

(※1)通常、ブロック注文とは、1万株以上もしくは金額ベースで数億円規模の取引を指します。

積極的な買いや売りがどれだけ行われたかを確認し、市場の流れやサポート・レジスタンス水準への影響を考える上で参考にできます。

約定状況

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約定状況における積極買い・積極売りの株式数と、終値の騰落方向は必ずしも一致するわけではありません。

積極買いが積極売りを上回っているにもかかわらず、終値が前日比で下落するケースもあれば、逆に積極売りが優勢であっても終値が上昇して終わるケースも見受けられます。

また、終値が前日比でほぼ変動していない場合でも、約定状況を確認すると、積極売りの比率が高かったと判明することがあります。このような場合、市場参加者の売り圧力を吸収する強い買い需要が存在していた可能性が示唆されます。

「歩み値」

「歩み値は、取引ごとの約定価格、取引数量、時間を記録したデータです。これを時系列で分析することで、直近の売買動向や市場の力関係(買い手優勢か売り手優勢か)を把握できます。特定の価格帯で取引が集中している様子や、大口取引の発生状況を出来高から捉えることもでき、短期的な売買タイミングの見極めに役立ちます。

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大引け前の約定動向の重要性

大引け前には、大口の注文がまとめて出される傾向が強まります。特に大引け直前の約定動向は、その日の終値を左右し、翌営業日の株価形成にも影響を及ぼす可能性があります。積極的な買い注文や売り注文の動きを確認することで、市場の流れの変化や、サポートライン・レジスタンスラインへの影響をより精度高く把握できます。

 

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