$トヨタ自動車(7203.JP$が下げ止まらない。認証試験を巡る不正発覚が重石となり、株価は年初来高値から2割下落した。下値模索中のトヨタ株に逆張りのチャンスはあるのか。認証不正による業績への影響や株価バリュエーション面から点検する。アナリストたちによる目標株価修正に加え、海外投資家の売買動向も併せてチェックする。
● 認証不正で株価は高値から2割下落
トヨタグループでは $日野自動車(7205.JP$や $豊田自動織機(6201.JP$、ダイハツ工業などが量産に必要な認証「型式指定」で不正が相次いで発覚した。6月3日はトヨタ本体も認証試験で不適切な行為が見つかったことが判明。同社は不正が見つかった3車種について3日より出荷・販売を停止し、6月6日から生産を停止(28日まで)すると発表した。6月17日には生産停止が7月末まで継続することが明らかになり、株価は一段と下落した。6月18日以降は小反発。6月18日の株主総会が無事イベント通過となっ...
● 認証不正で株価は高値から2割下落
トヨタグループでは $日野自動車(7205.JP$や $豊田自動織機(6201.JP$、ダイハツ工業などが量産に必要な認証「型式指定」で不正が相次いで発覚した。6月3日はトヨタ本体も認証試験で不適切な行為が見つかったことが判明。同社は不正が見つかった3車種について3日より出荷・販売を停止し、6月6日から生産を停止(28日まで)すると発表した。6月17日には生産停止が7月末まで継続することが明らかになり、株価は一段と下落した。6月18日以降は小反発。6月18日の株主総会が無事イベント通過となっ...
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AI半導体関連銘柄への資金流入が止まらない。世界的に同業界をリードする米 $エヌビディア(NVDA.US$の時価総額は今月5日、半導体企業として初めて3兆ドル(約490兆円)を突破した。AI半導体の普及がデータセンターや電力などの需要拡大を伴うことから物色の裾野は大きく広がっている。24年上半期末を迎えるのを前に、すでに年初来上昇率が130%(約2.3倍)を超える国内関連銘柄も出ている。こうした最強銘柄をチェックするとともに、まだエントリーできそうな銘柄、逆張り銘柄を探った。
年初来80%上昇の最強4銘柄!
今年前半で圧倒的な勢いがあるのは以下の4銘柄で、株価は年初来で80%以上上昇している。
◆ $さくらインターネット(3778.JP$
エヌビディアとの連携に期待
データセンター独立系大手。双日が同社株29.64%を保有。エヌビディアのGPUを使った生成AI向け基盤の整備に1000億円の投資を計画。ガバメントクラウド提供事業...
年初来80%上昇の最強4銘柄!
今年前半で圧倒的な勢いがあるのは以下の4銘柄で、株価は年初来で80%以上上昇している。
◆ $さくらインターネット(3778.JP$
エヌビディアとの連携に期待
データセンター独立系大手。双日が同社株29.64%を保有。エヌビディアのGPUを使った生成AI向け基盤の整備に1000億円の投資を計画。ガバメントクラウド提供事業...
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米株高が続いている。インフレ鈍化、利下げ期待継続、好業績という三拍子が揃っているためだ。特に好業績は、高バリュエーションに対する懸念を払拭している。
足元では注目のAI関連3銘柄、半導体大手の $ブロードコム(AVGO.US$、ソフトウェア大手の $アドビ(ADBE.US$と $オラクル(ORCL.US$がそろって好決算を発表。株価はいずれも前日比で10%以上急騰。
うちブロードコムは、今年のAI半導体売上高予想を従来の100億ドルから110億ドルに上方修正した。AI半導体の売上高ベースではブロードコムが先頭を走るエヌビディアの対抗馬として浮上した可能性がある。好業績と分割の発表で、株価は高値を試す展開が続きそうだ。アドビは、通期見通しを上方修正し、株価が6月13日の時間外取引で急伸。年初来では23%下落しており、出遅れ感は依然として鮮明と言える。見直し買いは続くと予想される。オラクルも、6月11日にAI分野での需要好調を示し、翌日に13%高となり...
足元では注目のAI関連3銘柄、半導体大手の $ブロードコム(AVGO.US$、ソフトウェア大手の $アドビ(ADBE.US$と $オラクル(ORCL.US$がそろって好決算を発表。株価はいずれも前日比で10%以上急騰。
うちブロードコムは、今年のAI半導体売上高予想を従来の100億ドルから110億ドルに上方修正した。AI半導体の売上高ベースではブロードコムが先頭を走るエヌビディアの対抗馬として浮上した可能性がある。好業績と分割の発表で、株価は高値を試す展開が続きそうだ。アドビは、通期見通しを上方修正し、株価が6月13日の時間外取引で急伸。年初来では23%下落しており、出遅れ感は依然として鮮明と言える。見直し買いは続くと予想される。オラクルも、6月11日にAI分野での需要好調を示し、翌日に13%高となり...
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エヌビディア売り、アップル買い
6月11日の米国市場では、 $アップル(AAPL.US$が7.3%高と急騰し、史上最高値を更新した。一方、 $エヌビディア(NVDA.US$は史上最高値を付けた後反落し、0.8%安となった。AIブームで勝ち組の筆頭格であるエヌビディアと負け組の烙印を押されてきたアップルが逆転した格好だ。
「エヌビディア売り、アップル買い」は1日限りのものなのか、それとも新しいトレンドとして続くだろうか。それを左右する両社の業績見通しやバリュエーション、株価の上昇余地、および株式需給を総点検する。
業績見通し
●両社比較
短期・中長期的にみても、アップルよりエヌビディアの成長率が圧倒的に高い。エヌビディアはグロース株の代表格に相応しい業績の伸びが見込まれるのに対し、アップルは1桁台の業績伸びにとどまる見通し。
●それぞれの業績動向
★エヌビディア★
・業績の伸び率(予想)は絶対値でみた場合、他のグロース株に比べると今後も高水準になる見通し。他方、利...
6月11日の米国市場では、 $アップル(AAPL.US$が7.3%高と急騰し、史上最高値を更新した。一方、 $エヌビディア(NVDA.US$は史上最高値を付けた後反落し、0.8%安となった。AIブームで勝ち組の筆頭格であるエヌビディアと負け組の烙印を押されてきたアップルが逆転した格好だ。
「エヌビディア売り、アップル買い」は1日限りのものなのか、それとも新しいトレンドとして続くだろうか。それを左右する両社の業績見通しやバリュエーション、株価の上昇余地、および株式需給を総点検する。
業績見通し
●両社比較
短期・中長期的にみても、アップルよりエヌビディアの成長率が圧倒的に高い。エヌビディアはグロース株の代表格に相応しい業績の伸びが見込まれるのに対し、アップルは1桁台の業績伸びにとどまる見通し。
●それぞれの業績動向
★エヌビディア★
・業績の伸び率(予想)は絶対値でみた場合、他のグロース株に比べると今後も高水準になる見通し。他方、利...
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サイバーセキュリティ大手の $クラウド ストライク ホールディングス A(CRWD.US$ )は6月10日に7.3%上昇し、急騰した。S&P500指数入りが好材料となった。 $エヌビディア(NVDA.US$ が分割後の初取引で株価が期待より芳しくなかったことも影響したとみられる。
クラウドストライクはサイバーセキュリティ株の代表格として注目度が高い。クラウドストライクの急騰ぶりは、サイバーセキュリティ株にとって見直し買いの契機にもなりそうだ。サイバーセキュリティなどのソフトウェア株はエヌビディアを筆頭とする半導体株に比べて出遅れ感があるためだ。Bloomberg記事によると、「ヘッジファンドは先週、AIブームの恩恵を受ける半導体株を売る一方、ソフトウェア株を買い漁った」。出遅れ修正を狙った買いは既に入っているようだ。
今回はソフトウェア株のうち、サイバーセキュリティ株に特化し、まだ上昇余地があり、業績見通しも良...
クラウドストライクはサイバーセキュリティ株の代表格として注目度が高い。クラウドストライクの急騰ぶりは、サイバーセキュリティ株にとって見直し買いの契機にもなりそうだ。サイバーセキュリティなどのソフトウェア株はエヌビディアを筆頭とする半導体株に比べて出遅れ感があるためだ。Bloomberg記事によると、「ヘッジファンドは先週、AIブームの恩恵を受ける半導体株を売る一方、ソフトウェア株を買い漁った」。出遅れ修正を狙った買いは既に入っているようだ。
今回はソフトウェア株のうち、サイバーセキュリティ株に特化し、まだ上昇余地があり、業績見通しも良...
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生成AI(人工知能)の進展などに伴い、データセンターの需要が急拡大している。アマゾンウェブサービスなど米クラウド大手4社は日本国内でのデータセンター関連の投資計画を今年に入って相次いで発表、総額は4兆円に上る。直近では、 $KDDI(9433.JP$が $データセクション(3905.JP$、米 $スーパー マイクロ コンピューター(SMCI.US$とともに $シャープ(6753.JP$の工場跡地(堺市)でアジア最大級のAI処理対応のデータセンター構築を目指すと発表した。 $エヌビディア(NVDA.US$の最先端GPUを採用するという。
投資加速により、サーバーや通信装置の心臓部となる先端半導体関連は好況となる見通しだ。AI半導体をリードする米エヌビディアのサプライヤーである $アドバンテスト(6857.JP$や $イビデン(4062.JP$、サーバー向け検査装...
投資加速により、サーバーや通信装置の心臓部となる先端半導体関連は好況となる見通しだ。AI半導体をリードする米エヌビディアのサプライヤーである $アドバンテスト(6857.JP$や $イビデン(4062.JP$、サーバー向け検査装...
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$エヌビディア(NVDA.US$ の時価総額が6月5日に初めて3兆ドルを突破し、アップルを抜いて世界2位に浮上した。3兆ドルの時価総額は半導体企業として初めてのことだ。王者の快進撃を受け、米国株式市場では半導体株が祝賀モードの上昇ぶりをみせた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の構成銘柄のうち、上昇率がエヌビディアを抜いた銘柄も、10銘柄あった。
その顔ぶれを見てみると、エヌビディアのサプライヤーが目立つ。たとえば、半導体受託生産大手の $タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM.US$やメモリー大手の $マイクロン テクノロジー(MU.US$ 、および半導体のパッケージやテストサービスを提供する $アムコー テクノロジー(AMKR.US$ だ。
なお、エヌ...
その顔ぶれを見てみると、エヌビディアのサプライヤーが目立つ。たとえば、半導体受託生産大手の $タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM.US$やメモリー大手の $マイクロン テクノロジー(MU.US$ 、および半導体のパッケージやテストサービスを提供する $アムコー テクノロジー(AMKR.US$ だ。
なお、エヌ...
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AI半導体王者の $エヌビディア(NVDA.US$が好調だ。業績も株価も。
エヌビディア株は5月22日に好決算と株式分割を発表した後、23%上昇した(6月4日まで)。その間、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は0.2%下落。つまり、ほとんどの半導体株は軟調で、エヌビディアの好業績や株高の恩恵を受けていない。
(上昇率2位の $コヒレント(COHR.US$も新CEO就任という特殊要因が寄与)
これは、前回の決算発表時と全く違う景色だ。前回はエヌビディアが32%上昇しただけでなく、SOX指数も12%上昇。 $アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD.US$ や $マーベル テクノロジー グループ(MRVL.US$ 、 $マイクロン テクノロジー(MU.US$ 、 $タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM.US$などAI関連株が1割...
エヌビディア株は5月22日に好決算と株式分割を発表した後、23%上昇した(6月4日まで)。その間、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は0.2%下落。つまり、ほとんどの半導体株は軟調で、エヌビディアの好業績や株高の恩恵を受けていない。
(上昇率2位の $コヒレント(COHR.US$も新CEO就任という特殊要因が寄与)
これは、前回の決算発表時と全く違う景色だ。前回はエヌビディアが32%上昇しただけでなく、SOX指数も12%上昇。 $アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD.US$ や $マーベル テクノロジー グループ(MRVL.US$ 、 $マイクロン テクノロジー(MU.US$ 、 $タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM.US$などAI関連株が1割...
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株主総会シーズンを前に、注目度が年々増しているのが「アクティビスト(物言う株主)」。今年もさまざまな企業に株主提案を行っており、提案の多くは個人株主にとっても好ましい内容になっている。アクティビストの提案が可決されれば株価上昇が期待できるのはもちろんだが、否決されても企業側に株主を意識した施策を促す契機になることもある。
アクティビストによる株主提案が可決されるかどうかのカギを握るのは、企業側に近いことが多い安定株主を除いた「浮動株」の動向だ。アクティビストからの“株主ファースト”の提案を浮動株の保有者の多くが支持すれば、株主提案が可決することになる。
そこで、6月の株主総会でアクティビストからの株主提案を受け、企業側が提案に反対している主な銘柄の中から、アクティビストの保有株や浮動株の比率が高い3銘柄をピックアップする。
◆ $東洋水産(2875.JP$:別のアクティビストが株主提案に賛同、9割近い浮動株の動向が焦点に
米国の日本グローバル・グロース・パートナーズ・マネジメント(...
アクティビストによる株主提案が可決されるかどうかのカギを握るのは、企業側に近いことが多い安定株主を除いた「浮動株」の動向だ。アクティビストからの“株主ファースト”の提案を浮動株の保有者の多くが支持すれば、株主提案が可決することになる。
そこで、6月の株主総会でアクティビストからの株主提案を受け、企業側が提案に反対している主な銘柄の中から、アクティビストの保有株や浮動株の比率が高い3銘柄をピックアップする。
◆ $東洋水産(2875.JP$:別のアクティビストが株主提案に賛同、9割近い浮動株の動向が焦点に
米国の日本グローバル・グロース・パートナーズ・マネジメント(...
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今週末に分割を控えている(※) $エヌビディア(NVDA.US$ のジェンスン・フアンCEOは、台北国際コンピュータ見本市(Computex)開幕に先立つ6月2日に基調講演を行った。翌6月3日、エヌビディア株は4.9%上昇し、主要サプライヤー銘柄もそろって買われた。
約2時間にわたる講演で、フアンCEOは何を語ったのか。詳細内容に加え、フアン氏が強調したAIの「次の波」に関わっている企業もチェックしてみた。
※エヌビディアは5月下旬の決算発表時に1株を10株に分割すると発表。権利付最終日は6月7日(現地時間、以下同様)、権利落ち日は6月10日の予定となっている。
フアンCEOが主に語ったこと
●「新しいコンピューティングの時代が始まった」、「次の産業革命が始まった」
「すべてのデータセンターは近い将来、(AIアクセレーター、あるいはAIチップによって)加速されることとなろう」、「インターネットやコンピュータとのほぼすべてのやり取りで、どこかの...
約2時間にわたる講演で、フアンCEOは何を語ったのか。詳細内容に加え、フアン氏が強調したAIの「次の波」に関わっている企業もチェックしてみた。
※エヌビディアは5月下旬の決算発表時に1株を10株に分割すると発表。権利付最終日は6月7日(現地時間、以下同様)、権利落ち日は6月10日の予定となっている。
フアンCEOが主に語ったこと
●「新しいコンピューティングの時代が始まった」、「次の産業革命が始まった」
「すべてのデータセンターは近い将来、(AIアクセレーター、あるいはAIチップによって)加速されることとなろう」、「インターネットやコンピュータとのほぼすべてのやり取りで、どこかの...
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