東京市場サマリー：日経平均３日ぶり反落　為替介入、攻防第2幕　「残弾は8発」政府の懐探る市場

市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比131.61円安の38274.05円、東証株価指数（TOPIX）が13.77ポイント安の2729.40で終了した。

トップニュース
自信なくしたパウエル氏の発言、介入当局に最大級の試練
本日ニューヨーク市場の午後に米国の金融政策決定会合である米FOMCが2日間の討議を終え、声明文発表とパウエル米FRB議長の記者会見がある。パウエル氏の発言次第では円相場は1ドル=160円再突破も視野に入るので、日本の介入当局は今晩は徹夜の臨戦態勢で、必要とあらば直ちに対応することになろう。

為替介入、攻防第2幕　「残弾は8発」政府の懐探る市場
1日の外国為替市場では、市場と政府の攻防戦「第2幕」が始まっている。前日の市場推計で政府が29日に、過去最大級となる5兆円規模の為替介入を実施した可能性が高まった。投機筋はなお含み益を抱えているとみられ、円売りを止める気配はない。市場参加者の関心は財務省の介入余力だ。「残りの実弾は8発」との見方が浮上するなか、政府も次の一手に関心が集まる。
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注目銘柄
三井物産が2000億円を上限に自己株取得－１対２の株式分割も
$三井物産(8031.JP)$は１日、4000万株、2000億円を上限に自己株式を取得すると発表した。また６月30日を基準日として１株につき２株の株式分割を実施する。発表資料によると、株主還元の拡充および資本効率の向上のためとしている。取得期間は２日から９月20日。取得した全株式を消却する。株式分割の効力発生日は７月１日。
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双日は大幅高、２５年３月期は最終増益予想で１５円増配見込む
$双日(2768.JP)$は３日続伸し年初来高値を更新している。午後０時３０分ごろに発表した２５年３月期連結業績予想で、純利益１１００億円（前期比９．２％増）を見込み、年間配当予想を前期比１５円増の１５０円としたことが好感されている。

ビッグモーター承継会社、伊藤忠は将来の完全子会社化想定
$伊藤忠商事(8001.JP)$は１日、中古車販売大手ビッグモーターの事業承継会社「ＷＥＣＡＲＳ」を発足させたと発表した。 $伊藤忠エネクス(8133.JP)$、投資ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズ（ＪＷＰ）と約４００億円を出資し、比率はＪＷＰ５０．１％、伊藤忠側４９．９％。記者会見した伊藤忠商事の真木正寿執行役員は２、３年をめどに完全子会社化したいとの意向を示した。

配信元：Bloomberg、日本経済新聞、ロイター