ペオン、紅茶、そして50株...

私が初めて買った株は1996年で、その時働いていた会社の50株でした。購入の背景には興味深いエピソードがあります。私は製造会社のプロジェクトエンジニアでしたが、部署には雑用を担当する人がいました。若くてリベラルな人として、同僚や上司と同じ尊敬の念を持って接しました。その中の一人が、家族のイベントのためにお金が必要だと私に打ち明けました。正直言って、私から見ればささやかなものでしたが、彼にとってはかなり大きな金額でした。彼にお金を貸すわけにはいかず、また、私自身もまだキャリアをスタートしており、あまり財政的に強い立場にはありませんでした。そこで、彼はIPO前に発行された彼に割り当てられた会社株式50株を所有していることを告げました。私はその会社が安定し、長期的に見ても前途が明るいという事実を知っていました。そこで、彼から50株を買い取り、株券を手に入れ、今でも持ち続けています。時価投資家から見ると、そして懐かしさの観点からも、その会社は定期的に配当を支払い、株価は2.5倍に上昇しました。そんな悪くない取引でしょう。