【朝イチ報】円が対ドルで約34年ぶり安値再び更新　テスラ、冴えない決算も時間外で株価上昇 求めやすいモデルのローンチ加速

市場概況
23日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比263ドル71セント高の3万8503ドル69セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同245.335ポイント高の1万5696.640だった。24日の東京株式市場はリスク選好の地合いが続き日経平均株価は3日続伸と戻り足を強めそうだ。

円が対ドルで約34年ぶり安値再び更新－介入への警戒感高まる
23日午前のニューヨーク外国為替市場で、円相場は一時１ドル＝154円88銭に下落。34年ぶりの円安・ドル高を再び更新した。市場では日本の当局による円買い介入への警戒感が高まっている。

米総合ＰＭＩ、今年の最低水準－雇用が2020年以来初めて縮小圏
米国の企業活動は４月、拡大ペースが今年に入ってからの最低水準となった。需要低下を受けて、雇用が2020年以来初めて縮小圏に陥ったことが背景にある。

米テスラの1~3月、4年ぶり減収減益　世界でEV販売減少
電気自動車（EV）大手の米 $テスラ(TSLA.US)$が23日発表した1〜3月期決算は、売上高が前年同期と比べ9%減り213億100万ドル（約3兆3000億円）、最終利益は55%減の11億2900万ドルだった。約4年ぶりに減収減益となった。米国の成長減速に加え、中国メーカーの安値攻勢に押され、主要市場でEV販売が減った。
関連記事：テスラ(TSLA)  24Q1決算：EPS0.45ドル(予想0.59ドル)、売上高213億ドル(予想233.74億ドル)

テスラ、冴えない決算も時間外で11％上昇 求めやすいモデルのローンチ加速
が引け後に１－３月期決算（第１四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を下回った。フリーキャッシュフロー（ＦＣＦ）も予想外の赤字に転宅している。通期についても前回とかわらず、販売台数の伸びが昨年よりも著しく低下する可能性に言及した。冴えない決算ではあったものの、株価は時間外で買いが強まっている。

ＧＭが決算受け時間外で５％超上昇
米 $ゼネラル・モーターズ(GM.US)$が時間外で５％超上昇。取引開始前に１－３月期決算（第１四半期）を発表し、１株利益、売上高が予想を上回った。ＥＢＩＴも予想を上回っている。また、通期のガイダンスで１株利益およびＥＢＩＴの見通しを上方修正した。

米ＴＩ、強気の売上高見通し示す－半導体需要の低迷緩和を示唆
米 $テキサス・インスツルメンツ(TXN.US)$は４－６月（第２四半期）売上高について強気の見通しを示した。産業用および自動車用電子部品の需要低迷が緩和されつつあることが示唆された。

ビザの１－３月は利益が17％増、市場予想上回る－カード支出が増加
決済処理ネットワークを運営する米 $ビザ(V.US)$の１－３月（第２四半期）決算は、利益が市場予想を上回った。米国でのカード支出が増加した。

仏高級品ケリング、上期は利益急減見込む－中国富裕層グッチ買い控え
仏高級品メーカー大手ケリングは23日、今年上半期の利益が急減するとの見通しを示した。傘下の主力ブランド「グッチ」で、富裕層による買い控えの動きが出ているという。