【朝イチ報】FRB高官は「利下げしない可能性」、植田総裁は「追加利上げ検討」言及　アマゾンの膨らむキャッシュに還元期待　

市場概況
4日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比530ドル16セント安の3万8596ドル98セントと4日続落。ナスダック総合株価指数は同228.376ポイント安の1万6049.082だった。5日の東京株式市場は大型株を中心に大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は大幅反落を余儀なくされそうだ。3万9000円台前半に水準を切り下げ、場合によっては3万9000円大台攻防を意識させる展開もあり得る。

【FRB高官発言】今年は利下げ実施しない可能性も－カシュカリ総裁
米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、インフレ鈍化の進展が滞る場合、年内の利下げは必要なくなる可能性があると指摘。特に、経済が堅調を維持する場合はなおさらだとの考えを示した。
関連記事
利下げまで時間かけるのが「賢明」＝リッチモンド連銀総裁

NY株今年最大の下げ　遠のく利下げ、リスク回避広まる
4日の米株式市場でダウ工業株30種平均が4日続落し、前日比530ドル（1.4%）安で終えた。下げ幅は今年最大となった。米連邦準備理事会（FRB）高官の発言や原油高で利下げの開始時期が先送りされるとの警戒感が強まった。株売りに加え米国債や金が買われるなど、リスク回避の動きが広まっている

【プレビュー】3月の米雇用統計が今夜発表予定　インフレ再燃のリスクは限定的？
米3月の非農業部門雇用者数は日本時間金曜日(5日)の夜9:30に発表される予定。市場では、米3月の非農業部門雇用者数が19.8万人増、失業率が3.8%と予想されている。
関連記事
米・先週分新規失業保険申請件数は予想上回り22.1万件

「物価に影響するなら為替も利上げ材料」　植田総裁単独インタビュー（朝日新聞）
日本銀行の植田和男総裁は、今月9日で就任1年を迎える。その日を待たず、11年に及んだ「異次元緩和」から転換し、「普通」の金融政策への移行を果たした。次の焦点となる追加利上げはいつか。長年の緩和の功罪をどう評価するのか。市場との対話のあるべき姿とは。植田氏に問うた。
関連記事
植田総裁 2％目標達成に向けた確度さらに高まれば利上げ検討

北海ブレント原油が90ドル台に上昇、昨年10月以来－地政学的リスクで
北海ブレント原油は４日に一時１％上昇し、昨年10月以来となるバレル当たり90ドル台を付けた。堅調な需要と地政学的リスクの高まりが背景にある。

アルファベットが下落 グーグルがAI検索機能の有料化を検討
$アルファベット C(GOOG.US)$が下落。傘下のグーグルが、検索事業刷新の取り組みの一環として、新たな生成AIのプレミアム機能の有料化を検討していると、前日引け後に伝わった。英FT紙が報じた。主要サービスの有料化に踏み切るのは始めて。
関連記事
アルファベット、ハブスポット買収提案を検討＝報道

アマゾンの膨らむキャッシュ、株主還元に期待の声－株は最高値に接近
米 $アマゾン ドット コム(AMZN.US)$は長年、大手ハイテク企業の中で株主還元に最も消極的だった。現在、同社は多額のキャッシュを生み出しており、ウォール街ではもっと気前のいい還元を期待する声もある。

テスラが上昇 ドイツ工場でインド輸出向け右ハンドル車の生産開始
$テスラ(TSLA.US)$が上げを先導している。電気自動車(EV)への急速な需要鈍化で同社への先行きにも不透明感が高まる中、同社株は年初来で下げが続いている。ただ、本日は明日の米雇用統計を前にしたポジション調整の動きが出ており、同社株は買い戻しが膨らんでいる模様。

正常化に「時間要する」 生産設備、8割復旧―台湾TSMC
半導体受託製造で世界最大手の $タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM.US)$（TSMC）は４日夜、台湾東部沖の地震で一部工場の操業に支障が出ており、「完全な自動生産に戻る前には調整のため、より多くの時間を要すると予想される」と明らかにした。想定される期間は示さなかった。生産設備の８割以上がすでに復旧した。