ビットコイン2年ぶり高値　仮想通貨関連株の買い強まる　去年から最高900％近くの上昇率！

仮想通貨 $ビットコイン(BTC.CC)$はアジア時間27日の取引で2021年終盤以来初めて5万7000ドルを超え、2年ぶりの高値を記録した。年初来では33％上げている。

仮想通貨（暗号資産）に買いが強まって、 $暗号資産(BK20010.US)$では、 $クリーンスパーク(CLSK.US)$が約24％急騰し、年初来上昇率は84％に達した。 $マラソン デジタル ホールディングス(MARA.US)$は21％超、 $ビットファームズ(BITF.US)$は19％超、 $ライオット プラットフォームズ(RIOT.US)$、 $コインベース グローバル A(COIN.US)$は17％近くの上昇、 $マイクロストラテジー A(MSTR.US)$は16％近くの上昇を記録した。

その中、クリーンスパーク(CLSK)は昨年から約900％の上昇、マラソン・デジタル(MARA)、ビットファームズ(BITF)なども700％超の上昇を見せている。

ビットコインが急騰した理由？
1.米国で最近、ビットコインの現物に連動する上場投資信託（ETF）が承認されたことも追い風となっている。26日はこうしたETFの一部の取引高が急増。暗号資産関連企業の株価も値上がりした。

2.米国で今年１月11日に取引を開始した9本のETFには合計で56億ドル（約8430億円）の資金が純流入し、コアなデジタル資産投資家以外にもビットコイン需要が広がっていることが示唆された。「半減期（halving)」が迫っていることも楽観的な見方を後押ししている。

「半減期」とは？
半減期とは、マイナーが受け取る報酬を計画的に減らすイベントだ。4年に一度程度の頻度で行われ、より正確には21万ブロックのトランザクションごとだ。2024年には4回目となるビットコインの「半減期」を迎える。4月中旬から下旬にかけて発生すると予想されている。09年にビットコインがローンチされたとき、マイナーはブロックごとに50ビットコインを受け取ったが、この報酬は最初の半減期である12年には25に減少。16年には12.5、20年には6.25、そして24年には3.125に減る予定だ。

半減期のイベントは、全体の暗号市場の強気相場と密接に関係している。歴史的に、半減期が発生すると、ビットコインの価格は6ヶ月から12ヶ月の間に急速に上昇し、歴史的な最高値に達するという。

ビットコインの半減期は、市場にどのような影響を与えるのか？
ビットコイン投資家にとって：半減期イベントは、ビットコインのブロック報酬を前回の半分に減らし、発行速度も半分にする。供給の減速と希少性の増加は、ビットコインの価格を押し上げる可能性があり、暗号通貨市場内の取引活動を刺激する。

ビットコイン採掘者（マイナー）にとって：マイナーの収入は、ブロック報酬と取引手数料の両方で構成される。半減期は直接的にブロック報酬を半分に切り下げることを意味し、マイニングパワーが一定であると仮定すると、マイナーはブロック報酬収入が減少することになる。

ビットコイン投機家にとって：ビットコインの半減期は、市場にとって強気なイベントと見なされる。半減期の後、市場はしばしば強気な局面を経験し、短期的な利益を求める投機家を惹きつける強い「FOMO（フォーモ）」（見逃したり取り残されたりすることへの不安）の感情を生み出す。投機家は、予想される価格変動に乗じて利益を得ることを期待する。