■米ハイテク決算に振らされる地合い
今週の日経平均は週間で866.41円高(＋2.34％)の37934.76円と上昇。じりじりとした円安が継続し、政府・日本銀行による円買い介入への警戒感が買い手控えにつながった。プライム市場の売買代金は週末こそ5兆円近くに膨らんだが、4兆円前後の薄商いが目立った。米国市場では決算発表が本格化を迎えており、テスラやメタ、マイクロソフトなどハイテクの決算発表に東京市場も振らされる展開となった。
週末の日銀金融政策決定会合の結果は、「現状の金融政策を維持」となった。「経済・物価情勢の展望（展望レポート）」では、24年度CPIを＋2.4％から＋2.8％に、25年度CPIを＋1.8％から＋1.9％に引き上げ、26年度CPIは＋1.9％に設定。政策運営に関しては、今回展望リポートで示したように、基調的な物価上昇率が2％前後に向けて上昇していくとすれば「金融緩和度合いを調整していくことになる」と結論づけている。そのうえで「当面、緩和的な金融環境が継続すると考えている」との見解を示した。ほぼ市場の想定通りの内容だったほか、追加の利上げを示唆するような「タカ派」な内容は確認できなかったことで、発表後、市場は買いで反応。日経平均は38000円台を回復する場面が見られた。
なお、4月第3週の投資主体別売買動向によると、外国人投資家は現物を5618億円売り越したほか、TOPIX先物を2424億円売り越し、225先物は866億円売り越したことから、合計8908億円の売り越しとなった。一方、個人投資家は現物を8752億円買い越すなど合計で9282億円買い越し。なお、信託は現物を41億円と小幅売り越した。
■日経平均は75日線手前でのもみ合い
今週末26日の米国株式市場は反発。ダウ平均は前日比153.86ドル高（＋0.40％）の38239.66ドル、ナスダックは316.14ポイント高（＋2.03％）の15927.90、S&P500は51.54ポイント高（＋1.02％）の5099.96で取引を終了した。大証ナイトは通常取引終値比450円高の38350円。
日経平均は75日移動平均線が位置する38177円水準まで値を戻している。一方、TOPIXは週を通して75日移動平均線より上を推移しており、日経平均よりはしっかりだ。日経平均は値がさ半導体株の東京エレクトロン＜8035＞、アドバンテスト＜6857＞の影響が大きく、東京エレクトロンのチャート形状は日経平均と非常によく似ている。3月4日に14.82倍まで拡大したNT倍率は、4月22日に14.06倍まで縮小するなど、足元TOPIX優位な地合いが続いた。再来週以降は3月期決算の本格化を迎えることから、決算発表銘柄を中心とした物色となり、日経平均、TOPIXなど指数系を手掛ける投資は手控えられよう。しばらくは両指数ともに75日移動平均線を挟んだもみ合いを想定する。
■為替市場は介入への警戒高まる
26日の海外時間で、為替は1ドル＝158円台まで円安ドル高が進んだ。25日の終値155円30銭水準からの変化率は＋1.7％ほど。市場で言われている「過度な急変動」の水準である「前日終値＋1.2％の円安ドル高」をついにクリアした。総合的にも円買い介入はいつ入ってもおかしくない状況と考える。日本がゴールデンウィーク入りで、来週から再来週頭の為替市場は参加者が減少することが想定されることで、日本当局が薄商いを狙って円買い介入を行う可能性もあろう。
一方、来週開催される米連邦公開市場委員会（FOMC）では、タカ派な声明が出る公算が大きいことから、「FOMC前のタイミングで円買い介入するのは意味がない」との見方もあり、為替市場は緊張感が高い状況が続きそうだ。仮に東京株式市場が開いている時間帯で、当局による円買い介入が実施された際、市場が乱高下するのは必至だ。信用取引などのポジション管理は注意しておきたい。
■5月1日にFOMC発表
来週から再来週は、国内で4月30日に3月雇用統計、鉱工業生産（速報値）、5月2日に4月マネタリーベース、消費者態度指数、9日に3月景気動向指数（速報値）、10日に3月国際収支、4月景気ウォッチャー調査などが予定されている。
海外は、4月29日に欧・4月ユーロ圏景況感指数、独・4月消費者物価指数（速報）、30日に中・4月製造業購買担当者景気指数（PMI）、サービス業PMI、財新製造業PMI、豪・3月小売売上高、独・4月雇用統計、1-3月国内総生産（GDP、速報値）、欧・4月ユーロ圏消費者物価指数（概算値速報）、1-3月期実質GDP（速報値）、米・1-3月期雇用コスト指数、2月S&Pケースシラー住宅価格（20都市）、4月シカゴPMI、コンファレンスボード消費者信頼感指数、5月1日に米・4月ADP雇用者数、3月JOLTS求人件数、4月ISM製造業景気指数、FOMCが政策金利発表、2日に米・3月貿易収支、耐久財受注（確報値）、3日に米・4月雇用統計、ISM非製造業景気指数、6日に中・4月財新PMI、7日に豪・中銀政策金利、9日に英・中銀政策金利、10日に英・1-3月期実質GDP（速報値）、米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数（速報値）などが予定されている。
■美国高科技财务业绩动摇了局面
本周日经平均指数上涨866.41日元（+ 2.34％），至每周37934.76日元。日元继续大幅贬值，政府和日本央行对日元购买干预的谨慎态度导致买家避让。周末，主要市场交易价格上涨至近5万亿日元，但约4万亿日元的疲软销售额引人注目。美国市场的财务业绩公告如火如荼地进行，东京市场也受到特斯拉、Meta和微软等高科技公司的财务业绩公告的影响。
周末日本央行货币政策会议的结果是 “维持了货币政策的现状”。在 “经济和价格形势展望（展望报告）” 中，24财年消费者价格指数从+ 2.4％上调至+ 2.8％，25财年消费者价格指数从+ 1.8％上调至+ 1.9％，26财年消费者价格指数定为+ 1.9％。关于政策管理，如当前展望报告所示，已经得出的结论是，如果基础通货膨胀率升至2％左右，“将调整货币宽松的程度。”最重要的是，他们表达了这样的观点：“我认为宽松的金融环境将暂时持续下去。”内容几乎符合市场的预期，暗示进一步加息的 “鹰派” 内容无法得到证实，因此在宣布之后，市场的反应是买入。曾经有过日经平均指数回升至38,000日元水平的情况。
注意，根据投资者4月第三周的交易趋势，外国投资者超卖实际商品5618亿日元，超卖东证期货2424亿日元，225种期货超卖866亿日元，超卖总额8,908亿日元。同时，个人投资者共超买实际产品9282亿日元，例如超买实际产品8752亿日元。此外，该信托基金略微超额销售实际产品至41亿日元。
■日经平均指数在75日线之前处于战斗状态
美国股市在本周末26日反弹。道琼斯平均指数收于38239.66美元，比前一天上涨153.86美元（+ 0.40％）；纳斯达克指数收于15927.90点，上涨316.14点（+ 2.03％）；标准普尔500指数收于5099.96点，上涨51.54点（+ 1.02％）。泰仙夜市为38350日元，比常规交易收盘价高出450日元。
日经平均指数的价值已回到75天移动平均线所在的38177日元水平。同时，TOPIX本周一直在75天移动平均线上方移动，并且比日经平均指数更加稳定。日经平均指数高度受半导体股票东京电子＜8035＞和爱德万测试 ＜6857＞的影响，东京电子的图表形状与日经平均指数非常相似。新台币比率在3月4日扩大至14.82倍，在4月22日下降至14.06倍，目前东证的优势仍在继续。由于截至3月31日的财政年度的财务业绩将从下周开始全面展开，因此搜索将以公布财务业绩的股票为中心，看来可以限制处理日经平均指数和东证指数等指数系统的投资。我们假设这两个指数将在一段时间内在75天移动平均线上发生冲突。
■交易所市场对干预越来越警惕
海外时间26日，日元贬值和美元升值进入1美元=158日元的区间。与25日收盘价155日元30日元相比，变动率约为+1.7％。它终于清理了 “前一天的收盘价使日元贬值+1.2％和美元升值”，这是市场上提到的 “过度快速波动” 的水平。总的来说，我认为在这种情况下，可以随时干预日元的买入。日本已进入黄金周，由于预计下周至下周初交易所市场的参与者人数将减少，因此日本当局也有可能以销售不佳为目标进行干预，买入日元。
同时，在下周举行的美国联邦公开市场委员会（FOMC）上，发表鹰派言论的可能性很大，因此也有人认为 “在联邦公开市场委员会之前的时间干预日元买入是没有意义的”，而且看来交易所市场将保持高度紧张的局面。如果东京股市开放，当局实施日元买入干预，市场不可避免地会出现波动。在管理诸如保证金交易之类的头寸时要小心。
■联邦公开市场委员会5月1日公告
从下周到下周，国内，3月就业统计、工业生产（初步值）、4月货币基础、5/2的消费者态度指数、9日的3月商业趋势指数（初值）、3月国际收支、4月商业观察家调查等，定于4月30日发布。
海外，4月29日的欧洲/4月欧元区商业信心指数，德国/4月消费者物价指数（初步报告），30日的4月中旬制造业采购经理人商业指数（PMI），服务业采购经理人指数，财新制造业采购经理人指数，澳大利亚/3月零售销售，德国/4月就业统计，1月至3月的国内生产总值（GDP，初步值），欧洲/4月欧元区消费者价格指数（初步报告），欧洲/4月欧元区消费者物价指数（初步报告），1月-3月就业成本指数（初步报告）、美国1-3月就业成本指数席勒房价（20个城市）、4月芝加哥采购经理人指数、会议委员会消费者信心指数、5/1的美国4月ADP员工人数、美国4个ADP员工人数、3月JOLTS就业机会、4月ISM制造业商业景气指数、联邦公开市场委员会公布的政策利率、美国和3月贸易平衡、耐用品订单（确认值）、美国4月就业人数 3日统计数据，ISM非制造业商业景气指数，6月6日，澳大利亚/中部计划公布9日的银行政策利率、盎格鲁/中央银行对第10次实质GDP的政策利率（初步数据）、美国5月密歇根大学消费者信心指数（初步数据）等。
